というわけで･･･
時間もないので、又しても、築地駅近くの「さらしなの里」さんの暖簾を潜ってしまう。

お昼のピークが澄んだ、ちょっとゆったりとした空気のお店で、相変わらず気持ちのいい女将さんの声に出迎えられ、席につく。
今日は又、ポカポカとした陽気の中、銀座から歩いてきたので少々汗を感じつつ、お気に入りの「鳥つけせいろ」を頂こうか、と品書きを見つめていると･･

一足先にいらしていたお客さんが、「じゃこおろしそば」と頼んでいる声が耳に届く。
あ、それ、良さそう～
ビールでも飲みたくなってしまうようなこの陽気、「鳥つけせいろ」はやや暑そう。

と、私もとっさに「じゃこおろしそば」をお願いしてしまう 。



開け放たれた扉から、垣間見える通り過ぎ行く人々を、ぼんやりと見ていると･･･、
程なくして出された「じゃこおろしそば」。



きれいに形の揃った美しいじゃこがたっぷり

骨折して以来、心底じゃこを愛してやまない私にとってはこれはうれしい。
思わず、盛られたじゃこをそのまま食べると、ふわっとした程よい塩加減のじゃこ。
さすが、築地っ♪。とっても美味し～い、上質のじゃこ。



そして･･･
産地を福井に変えて打っているお蕎麦をそのまま。
ふわっと香る蕎麦の香りに、香ばしい穀物の風味がしっかりと感じられる。
しかも、噛み締めると、もちもちとしてこれはいい



納得したところで･･･、添えられた汁を回しかけ、大胆にざっくりと混ぜ合わせ、じゃことおろしを絡めて頂く。

ん～、これは旨いっ
程よい辛味の大根おろしに、じゃこの味わい、たっぷりと振りかけられた胡麻の香ばしさが加わり、すがすがしく味わいのある蕎麦。
こんな汗ばむような陽気に、これはうってこい

と、一気にすすり手繰ってしまう。


ふぅっと満足感を感じ食べ終えて、

そっと出されたしっかり白濁した蕎麦湯を注ぎいれ、
大根おろしじゃこ汁を頂くと･･･、

胃にいいようなお汁がこれまた美味しい。


すっかり満足してお勘定を。

「今日は、暑いですね～」と話しかけてくださる女将さんに、
「だから、このじゃこおろし、とっても美味しかったです♪」と伝えると、
「そうですか～ 。よかったです、いつもありがとうございます～」
と、答えて下さりながら、万遍の笑みを浮かべている女将さんを見ていたら、私までうれしくなってしまう。

今日は･･、これでよかった
「東風庵」さんは、又後ほどに･･･

＊じゃこおろしそば 1,050円


「築地さらしなの里 」
中央区築地3-3-9　 03-3541-7343
11:00-21:45　 11:00-15:00（土曜） 　日祝休
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