
年明け早々にやったボルト抜き手術の、半年に一度の術後診察を受ける為、再び小川町の病院へ。
順調に骨も回復し、ボルトの穴も埋まってきているとの事に、ほっとして病院の後ろを見上げると、はっとする程美しい、紅葉の色づき・・・・


ここまで来たらなら・・・と、前々から行きたいと思っていたお店で、お昼を頂こうと、ドライブがてらに越生へと向かう。
都幾川村を抜け、越生へと向かう山々もすっかり紅葉し、見事な景色にため息をつきっぱなし・・・

越生梅林の中を走りぬけ(春も見事だろうなぁ・・)、街道の細い横道を入り込んで行くと、山の斜面に切り立つ、一軒のお店。横には小川がそそぎ、めいいっぱい紅葉した木々に囲まれ、静かに佇んでいる。

越生 「田舎そば 玄家」
いつか来てみたい・・・と、夢見ていたお店。
石段を上って入り口の扉を開くと、田舎のお宅にでも遊びに来たような、のどかな玄関があり、靴を脱いで店内へ。
大きく取られた窓からさんさんと入り込む日の光いっぱいの明るい空間。
真ん中に囲炉裏を囲んでの席があり、一枚板で作られたテーブル席に、景色いっぱいの窓に面してのカウンター席。そして、もう一間、やはりゆったりとテーブルの置かれたお部屋がある。
いっぱいに並べられた座布団や、木でふんだんに覆われた空間は、とても暖かでのんび~りと寛ぐ風情たっぷり 。
すっかりほおっとした気分になり、8人ほど座れるんじゃないかと思うほどの、ゆったりとしテーブル席に腰を下ろす。テーブルに置かれたお茶を入れていると、すぐににこやかな花番さんが、すっと「揚げ蕎麦」を出してくださる。こちらの揚げ蕎麦は、蕎麦の耳で作ったチップスタイプ。程よい味付けに、さくさくっとしたチップが、とても美味しい 。
ポリポリと頂きながら、置かれた品書きを開く。
お蕎麦は、二八と生粉打ちに、うどん。それぞれ、中盛り(1.5倍)、大盛(2倍)のサイズがあるのがすごい。
だったらやっぱり私は、「生粉打ち」を。
彼は、「二八」の大盛で。
それと・・・、「出し巻き玉子」の、都幾川村笹沼農園の卵というのが気になり、「出し巻き」もお願いすると、今日はもう終わってしまったとのこと 。だったら♪、ゆで卵をひとつ、とお願いすることに。
ゆで卵があるなんて、面白~い、と思ってると、すぐにぽんっと、文字通り(当たり前だけど)のゆで卵が出される。殻を割ってみると、とろっとろの半熟卵
塩が添えられているけど、このままでも濃厚な黄身が美味しくて、すっかりうれしくなってしまう。
そして程なくして、「生粉打ちそば」が目の前に。
ざっくりと編まれた笊にこんもりと盛られた蕎麦は、挽きぐるみの黒い細切りの蕎麦。潔さのあるざくっとした切り口に、粗挽きの蕎麦の星がいっぱいに散りばめられている。
手繰り寄せると、ふわ~と香ばしい豊かな香り。口に含むと、もっちりさのあるしっかりとした腰が心地よく、しっかりかみ締めていくとこれも豊かな風味が広がる。素朴で、そして蕎麦という穀物の本質にあふれ、「ああ、いかにも蕎麦を食べている!」という感覚をしっかりと感じらる。
いやぁ、これは非常~に美味しい。
(日光に当てると又美しい・・・)
挽きぐるみの粗挽きの蕎麦であるにもかかわらず、喉越しがよく、信じられないほどするすると入っていく。しっかりとした量があったにもかかわらず、中盛りにすればよかったかも・・・と、思ってしまうくらい、もっともっと食べたくなってしまった程 。
一方、彼の「大盛り」はすごい。笊の大きさもほぼ二倍!
二八の蕎麦は、やや気持~ち、少しだけ細め。生粉打ちに比べて、滑らかさの加わった蕎麦で、彼はこっちの方が好みらしい。
それでもどちらも、この蕎麦の特徴は同じで、こんな大盛なのに、彼も「もっと食べたいなぁ」なんて言う。
鰹の風味の香る、しっかりとしたやや辛めの汁も、蕎麦とよく合い、心から大満足の蕎麦 。頃合を見て出された蕎麦湯は、やや白濁したさらっとした熱々のもの。これもたっぷり頂くと、お日様に照らされた背中も伴って、汗がにじんでくるよう。
素朴な感じのご主人に、この近くの温泉などをお聞きしながら、どちらのお蕎麦なのかとお聞きすると、長野の塩尻の蕎麦で自家製粉なさっているそう。ああ、そういえば、信州蕎麦独特の感じがあったなぁ、などと思い出す。
ゆっくりと蕎麦湯にお茶を頂き、すっかり大満足。
ご馳走様でした~ 。
車に乗り込みながらも、何度も何度も、反芻するかのように「美味しかったなぁ~」と思い出され思い出され・・・。
又、来たいなぁ~。
できれば、あのほのぼのとした空間で、ゆっくり寛いだ時間をすごしてみたいな・・・。
「田舎そば 玄家」
埼玉県入間郡越生町大満525-1
049-292-6188
11:00~18:00(売り切れ仕舞)
営業日 金土日(8月全休)
禁煙 P3台
帰りに「わたなべ豆腐店」に寄って・・・、美味しいお豆腐もゲット
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すごく素敵なHP♪
まずは、最初の風景に見入ってしまったのですが、一番楽しめたのは、店までの道のり。
これは楽しいですね~(^^)
と思ったら、またまた行きたくなっちゃいました。本当にありがとうございます♪
はい、お豆腐は、帰りに「わたなべ」さんで買ってきました(^^)。
今度は、是非、平日に(と言っても金曜日のみですね)行って、のんびり寛いできたいと思います。
「毛呂美酒」ちゃ~んと、チェックしましたよ~。ちょっと、根津のお店を思い出しながら・・・
お蕎麦を楽しみになら、歩けちゃいそうですね(^^)。
んーとなると、次回は、診察後、ハイキング・・?
まだ、ちょっと間接の筋肉が痛むことがあったのですが、注射をしてもらったので、今度は、歩けちゃうかもしれないです(^^)。
あのお蕎麦を待ちながらの蕎麦前、夢ですね~♪
私も、次回の病院の折には、電車で行こう♪、なんて、早くも画策しています(^^)。
此処も蕎麦仙人のような人のお店、開店日以外は野良仕事です。
お豆腐は例の都幾川豆腐なのですよ、召し上がりましたか?
大好きなところへ入ってくださってうれしいです♪
お酒は毛呂山の「琵琶のさざ波」ですが、車ですから飲まれなかったのでしょう。
貸切みたいに半日ユックリとご主人と毛呂美酒を傾けながら、
ご主人と話をしたのを思い出しました。
yukaさんも今度また寛ぎに出かけてください、
此処は再訪するとまた違う良さがあります。
よって駅から歩きました。
ぐるっとUの字を書くように歩いていって
1時間位で着きます。
歩いている途中でバスに追い越され・・・
また行くときにはバスの時刻をしっかり
チェックしましょう。
蕎麦は文句なし。
粗挽きは粗挽きですが、新興勢力のお蕎麦屋さん程では無いですよね。
悪く言えば雑味のある蕎麦なんですが、何故か私にはあの雑味が旨味に感じてしまう、チョット不思議な蕎麦です。時折フッと思い出して食べたくなるお蕎麦です。
休日の関係上中々行けないお店の一つですが、また何とか時間を作って行きたくなりました。
そう言えば、細道の入り口のあたりにバス停、ありました。
ぜひ、次回は、こちらでも蕎麦まえをゆっくり楽しみたいです。
この蕎麦、東京ではなかなかないそばで、とても気に入ってしまいました。
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