自家栽培 自家製粉 石臼挽き 手打蕎麦
「そば処 末広」
「手打ちそば」のしっかりとした文字に惹かれて、以前一度だけ訪れたことがあったが、最近、いくつかのお蕎麦屋さんで、こちらから蕎麦粉を仕入れていると聞き驚き、再び訪れなくては、などと思っていたところ。
つつじが丘のお気に入りの農家で野菜を買いに行きがてら、「久しぶりに食べてみようか」と、寄ってみることに。
いつも、すぅ~っと通り過ぎてしまうお店を、しみじみと眺めると、しっかりと「石臼挽き自家製粉」の木の看板が立てかけられている。
扉すぐのところにある打ち場を見ながら、店内へ。
民芸調の空気漂う、家庭的な雰囲気の、これも普通の街の蕎麦屋風情。
相変わらずのんび~りと寛げる店内には、近所の方と思われる方々が、楽しげにお酒を飲んでいたり、のんびりと新聞片手に蕎麦を頂いている様子。
座るとすぐににこにことした花番さんのおばさんが、お茶を入れて下さり、品書きを手にする。
ん~・・、相変わらずこの豊富なメニューはすごい~っ 、。
冷たい蕎麦、温かい蕎麦、季節の蕎麦、丼、定食、セット・・・、写真入の品書きが何ページも。しかも、「たぬきばやし」やら、「海老カレー南蛮」、「日本五目」やら、「すきやき」、「スタミナ」、「尾瀬の里」(?)、「みちのく」(?)、などなど珍しいメニューが多くて、見ているのがちょっと楽しい。
悩んだ挙句、これも初めて見る「いかせいろ」なるものが気になり、それを頼んでみることに。
待ちながら、店内を改めてぐるりと見渡すと、貼られた蕎麦の花のポスターの下にも、「自家栽培、自家製粉、石臼びき、手打蕎麦」の文字が書かれてる。品書きの最後にも、きちんと契約栽培していると書かれていて、このお店が本当はすごいお店だった事を、認識してしまう・・。
よく見ると、ポスターの後ろの一室は、製粉室らしく、いくつかの機械が置かれてる。
こ、こんな普通~のお店なのに、分からんものだなぁ・・・。
と、程なくして目の前に 「いかせいろ」が出される。
お、これは美味しそう 。たっぷりの器には、ほかほかと湯気を立てた玉ねぎといかの天ぷらが入った、いわゆる「天抜き」。こんもり山になって盛られた蕎麦は、ピンッと角の立った、ところどころに星の浮く細切りの蕎麦。
まずはお蕎麦を、と手繰り寄せると、爽やかさの中に丸みのある穀物の柔らかい香りがふわりと立つ。口に含むと、しっかりとした腰。しこしことした腰は心地よく、噛み締めると蕎麦の甘みがじわりと広がる。これは美味しい
いか天つゆは、たっぷりの玉ねぎがほんのり甘く、いかは火傷しそうな程の、揚げたての熱々。
しかも、かなりしっかりとした身のイカが3つも入っていてボリューム満点。初めは揚げたての、どこかサクっとした衣が、次第に汁を吸って、とろんとしていくのも蕎麦と絡まりこれも美味しい。
濃すぎず、そのままでも飲める位の汁なので、蕎麦の風味を殺すことなく、合わさる美味しさを十分に堪能できる。いやぁ、これはいい
優し~い味わいの汁なので、これはかけ汁も期待され、このしっかりとした蕎麦で温かい蕎麦も食べてみたくなってくる。
頃合ぴたりと出された蕎麦湯も、十分に白濁した蕎麦湯。「こちらをお使い下さいね」と、別に蕎麦猪口を出して下さる配慮もうれしく、汁に注ぎいれ、すっかり頂いてしまう。
残った蕎麦湯を、そのまま頂くと、蕎麦湯にも風味があり、それだけでも美味しい。いやぁ、大満足
一方彼は、「1,000円??」と、驚きながら頼んだ「うな丼セット」。
冷かけのお蕎麦に、これも思った以上にしっかりとした鰻の乗った丼。一口もらって食べてみると、これもほわっとした柔らか~い鰻で、これはなかなか・・・。
見た目以上に、ご飯もたっぷりと盛られていたそうで、かな~りお腹いっぱいとのこと。
(さすが、明治大学の運動部の色紙がたくさん飾ってあるはずだ・・・)
さらにうれしいのが・・・
食後のコーヒーが、セルフサービスで頂けること。
何度も通り過ぎていたけど、ここ、なかなかいいなぁ、とすっかり気に入ってしまってる。
肩の力を抜いて頂ける気軽~な雰囲気で、ボリュームも満点の美味しい蕎麦。しかも、手打ちの蕎麦屋でありながら、この豊富な品書きは、次に何を頼もう~と思わせる魅力もたっぷり。
花番さんの対応も、親しみやすくとても心地いいし、これはちょくちょく寄らせてもらおう。
今日は、ご馳走様でした~
*お品書き
もり 600円、冷やしたぬき、きつね、 700円、冷やしとろろ、山菜、スタミナ 800円、和風サラダうどん 800円、天ざる 1,100円
きつね、たぬき 550円、月見、玉子とじ 600円、力、カレー南、鳥南、山菜、たぬきばやしおかめ 700円、五目、えびカレー 800円、天ぷらとじ 900円、いかせいろ、きのこせいろ 700円、鴨せいろ、牡蠣そば 1,000円などまだまだ・・・
天丼 1,100円、かつ丼 800円、うな重セット 1.000円、焼肉定食 1,000円、丼とそばとそばのセット 1,000円
一品料理 200円~、ビール 500円、久保田、八海山 500円~
自家栽培 自家製粉 石臼挽き 手打蕎麦
「そば処 末広」
調布市西つつじヶ丘1-58-14
0424-83-0178
11:001~5:00 / 17:00~20:00
火曜休
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実は私の彼も、この近くに住んでいたそうで(小さい頃)、ほんっとに普通のお蕎麦屋さんだった、と言っていました。
でも、その気兼ねなさも残して、いい変わり方をしたと思います。
中学時代の友人(末広から歩いて2分位の所に住んでいる)から末広が本格蕎麦店になったのは聞いていましたが、実際には想像も付きませんでしたがyuka様の写真を拝見してその変わり様に驚きました。
以前は何処の街にも有る普通のお蕎麦屋さんだったですから。
ほんっと、ギャルソネちゃん、うらやまし~な~・・。
・・・言葉遣い、移っちゃうじゃあ、ないですかぁ~(^^;;;
お蕎麦も手抜かり無しって
いいですね~
でも、拙者はあんま
立ち食い以外のお蕎麦屋さんで
ご飯ものって頼まないんだよなー
美味しいんだろうけどー
お腹いっぱいになっちゃうじゃなーい
ジレンマよね
ギャル曽根ちゃんがうらやましいわ
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