
お祭りらしきものをやっている、賑やかな青梅駅前を超え、のんびりとした通りに差し掛かったあたりに、ふっと目につく看板が目にはいる。
かわいらしい民家風のお蕎麦屋さん。
何度か前を通るたびに、「蕎麦売り切れました」の看板が立てられていて、とても気になっていたところ。
まだ昼すこしすぎ。さすがに、今日はまだやってる・・・


青梅市 「蕎麦 榎戸」
がっ・・・ 。 さすがに昼時。
入ろうとした駐車場は、満杯で止められない。
しかも、お店の前のベンチにまで人が並んでいる様子。
このままでは、又蕎麦がなくなってしまうのでは・・・、と、不安になり車を横付け、とりあえず中に入って確認することに。
中に入ると、待合の場所にこれまた人がいっぱい。ありゃ~と、思いながら、出てきてくださった花番さんに、「お蕎麦ありますでしょうか?」とお聞きすると、「大丈夫ですよ」とのことなので、とりあえず名前を書いて、車に戻る。
安心したところで、ちょっと一回りして駐車場の空くのを待ち、改めて店内へ。
さすがにこの状況を見かねてか、「ちょっと蕎麦前をいっぱ~い」というお客さんもいないようで、回転はスムーズ。しばしして、ようやく我々も席に通される。
成るほど・・・、待合場では分からなかったけれど、客席はテーブル席5つだけの小さな空間。これじゃあ、週末は混雑してしまうのは仕方ないかもしれないなぁ。とは言え、高い天井に、黒を基調にしたどこか民芸風の空間は、ゆったりと蕎麦前をして憩ってみたくなる、落ち着いた風情。平日の昼下がりあたりだったら、良さそうだろうなぁ、と近所の方を羨ましく思ってしまう。
などと思いながら、出してくださった蕎麦茶をすすり、品書きを。
温かい蕎麦はないのも、潔いい。一品料理には、ほのぼのとした家庭料理などが廉価で並んでいて、ますますここでの昼下がりの光景を思い描いてしまったりも・・・。
柱にぽつりぽつりと書かれた品書きと両方を見つめつつ、彼は「せいろ」に「かやくご飯」を付けるという。私は・・・、「限定」と書かれた「十割そば」が気になり、花番さんにお聞きすると、「あと二食あります~」とのことなので、ではではっ、と「十割蕎麦」を。それと、「本場由比港の」に惹かれて、「桜海老の掻き揚げ」をお願いすることに。
程なくして出された「桜海老の掻き揚げ」は、さっくさくのこんもりした姿。
箸を入れると、さささっと崩れる掻き揚げで、とても軽やか。桜海老の香ばしさが、衣にもしっかり味わえるもので、添えられた抹茶塩なしでも美味しい。
続いて、笊に盛られた「十割そば」が目の前に出される。
蕎麦は、切り幅、長さの均等に揃い、角の立った細切りの蕎麦。薬味の葱、山葵も丁寧に作られている。
手繰り口に含むと、しっかりとした歯ごたえのある蕎麦で、どこかもちもちとした感触に、するりと落ちる爽やかな喉越し。新蕎麦とのこと、香り風味はやや穏やかではあるが、丁寧に打たれたという感じを受けるきれいな蕎麦。
汁は、鰹の風味がすぅっと漂う、程よい甘みの加わったまろやかな汁。この汁が美味しく、ちょっと浸して頂くと、蕎麦の風味がより濃く感じられ美味しい。
白濁したさらさらっとした蕎麦湯を頂くと、さらにそれを実感でき、たっぷりと頂いてしまう。蕎麦も結構しっかりとした量があるので、すっかり満足な心地に・・・。
一方、彼の「せいろ」は、正方形の蒸篭に盛られて出される。見た目、十割同様、切り幅の揃った丹精な蕎麦。ちょっと頂くと、十割とほぼ変わらぬ、これも満足な蕎麦。
白菜のお漬物がついた「かやくご飯」は、胡麻が振り掛けられた具沢山のもの。しっかり味付けされたご飯で、これが美味しい♪うう~ん、次回は、私もこれ、頼んでみようかな・・
すっかり二人して満足し、待っている人もあるので早々に席を立つ。
花番さん、女将さんの対応も丁寧で、待たされたけど全く苦にならず、満足な思いでお店を後に。
ご馳走さまでした~
入院中のテレビで見て以来、ずっと来てみたかったお店に来ることが出来て大満足。
さてさて・・・、温泉にでも浸かって帰ろう~・・
*お品書き
せいろ 735円、十割 945円、とろろ 945円、海老ちらし 945円、天せいろ 1,260円、鴨せいろ 1,365円、青梅膳 1,260円、榎戸膳 1,365円、かやくご飯 157円
きりぼし大根、煮物 210円、のしこん 260円、野菜の天ぷら 525円、桜海老の掻き揚げ 525円、舞茸の天ぷら 620円、角煮 577円
「蕎麦 榎戸」
青梅市裏宿町629
0428-21-0822
11:30~15:00(売り切れ仕舞)
水曜、第三木曜定休
(12/9は臨時休業)
Pあり 禁煙 HP
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何度か入ろうと思った事があったのですが、休日は外にまで待っている人がいたりで、入れなかった事が何回か。
次回は早目に伺ってみます。
蕎麦が運ばれてきたら、つゆは全部使わないで、まずはふつうの蕎麦つゆで一口。
次におろしを入れて食べます。
その次はなめたけを入れて食べます。
蕎麦を食べ終えたら、残ったおろしにもりつゆをかけて頂きます。
最後はそば湯でしめて大満足です。
ビールか冷や酒で楽しみたいですね。
混むのでは、と思って、なかなか見に行けません。
この掻き揚げいいですよね(^^)
青梅は素敵なところがたくさんで、大好きなところです。
本当に、いつもこちらの前を通ると、混んでるという印象が・・。
でも、今回は入れてよかったです。
実は・・・、無理だったら、丹三郎にしようか、と思っていたところなんです。選択肢が多いのも、魅力な奥多摩。これから紅葉も兼ねて、又訪れたいです(^^)
これからの紅葉の季節は、奥多摩の近くのお店は普段より混雑します。
ほんとはここをはじめ、丹三郎とかおすすめのお店がたくさんあるんですけどね。
ここも、いいですね~。
全く、奥多摩もどこに行こうか、迷ってしまって困ります・・・(^^;
澤ノ井の一升瓶が数種並んでました~。
ん~、私も平日のガラ時に伺いたいです!
桜海老の掻き揚げな~んて、つまみに非常によさそうで、よさそうで・・・(^^;;
本当♪今後も、楽しみです!
そういう機会があったら、いいな~、などと思います。ご主人は、テレビで拝見しただけなので、ぜひ、お会いしてみたいです。
この日は、もう~、ひっきりなしお客さんがいらっしゃったので、とてもとても・・・、でしたが、いつか平日に伺ってみたいです♪
できてまだそう何年も経っていないと思われますので、2~3度しか行ったことはないんですけど、ご報告のとおり、よく混んでいるお店です。
(澤の井の近くなんで、お酒は同社製品です。)
にも拘わらず長居する(大テーブルです)やな客だったかも。
今なら平日のガラ時にいけるのだったがなぁ…
今後が楽しみですよ!
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