今年の会場は、国際フォーラムなので・・、待ち合わせの前にちょっとお昼を頂に、新丸ビルに出来たお蕎麦屋さんへと。
新しくなってから始めて訪れる新丸ビルは、それまでのイメージなどどこにもない、最近連立する近代的なオフィスビル。
その5階のレストランフロアに、八重洲にあった「三日月」さんが新たにお店を出したと聞き、是非一度訪れたいと思っていたところ・・・。
週末昼時のレストランフロアは、既に行列しているお店もあって、かなりの混雑。
その中で、ひときわ落ち着いた、和風の暖簾のかかるすっきりとしたセンスのよい店が目に留まる。
新丸ビル5階 「手打ちそば 石月」
昼ちょっと前の、混雑する手前だろうか・・・。
シンプルさの中に、モダンでシックなテーブルが並ぶ店内は、まだまだ余裕を見せている。入るとすぐに、二人がけのテーブル席のお好きなところにどうぞ、と通され、壁際のひとつに腰を下ろしながら眺める店内。
すぐに冷たい蕎麦茶が出され、同時に置かれた品書きに目を通す。
今日は・・・、これから飲むのだし、すっとお蕎麦だけ頂いていこうと、目に留まった「みょうが蕎麦」をお願いすると・・・、
なんてことっ。
週末のお昼は、「石の膳」と「月の膳」の二つのコースしかできないと言う。でも、そうゆっくりする時間もないので、せめて「もりそば」だけでも頂けないか、とお聞きしたが、やはり無理、と・・・
そ、そんな・・・・ 。
融通が聞かないなんて~・・・
今から場所を移るのは、時間的にちょっと難しい・・・、仕方なく「石の膳」をお願いすることに。
お願いすると、すぐにまずは、「ハモ板」「季節の青菜のお浸し」「築地安達屋の冷奴」が出される。
ハモ板は、普通に美味しく、お浸しは今は水菜で、シャキシャキとした歯ごたえ。安達屋はよく知っている豆腐屋ではあるが、まあ、普通の冷奴かな?
何はともあれ、飲み物もなくこれを出されても、ちょっと寂しいような気分を感じちゃう。どうせなら天せいろのがいいなぁ。後から訪れたお客さんも、このコースだけ、にちょっと戸惑いながらも、お茶と頂いている模様。
と、箸を付けたところで、すぐに「もりそば」が出される。
お、およっ、も、もうっ??
ま、でも、のんびりしているつもりもないので、まあいいか・・と、三品は後回しにして、お蕎麦をと。
きりりと角の立った蕎麦は、見るからに翁の由縁を感じる丹精な細切りの蕎麦。手繰り寄せると、ふわり~と立ち込める香りも濃い。
口に含むとしっとりとした腰加減もよく、かみ締めるとじわりと、穀物の風味が口に広がる。そのまま食べ続けると、それは次第に濃さを増し、ビルの中でこれだけの蕎麦を頂けるのはすごい・・・と、素直に思う。
汁は、予め猪口に盛られたすっきりとした辛口。やや酸味を感じ、以前味わった「三日月」で食べた時感じたことを、ふと思い出す。
ややくっつき気味なのが気になるが、この蕎麦はなかなか満足なもの。
なんだけど・・・、
お料理と同時に出されてしまったのは、やはりどこか興冷めしてしまい、それがちょっと残念。。ビールやお酒を頂いている人にも同様に見受けられ、ビルのレストラン街での寂しさを感じてしまう。
出された蕎麦湯も、ちょっとぬる目。もしかしたら週末の昼時だけの事かもしれないが、蕎麦屋ならではの暖かさから離れた殺伐とした気持ちを感じてしまう・・・。
とは言え、蕎麦は美味しかったし、それはそれで良しかな、と気を取り直し、お勘定を。
まだまだ、月日も浅いことだし、これからだんだんに変わってくるかもしれない。しかも、ゆっくりとした夜の時間なら、又違うのかもしれないな・・・。
何はともあれ、ご馳走様でした。
三日月が、石月に変わり、ここに帰って来たのは、やはりうれしい。
さてさてっ、静岡地酒へいざっ!
*お品書き
土日昼コースのみ 石の膳 2,000円、月の膳 3,000円
もりそば 750円、辛味大根おろし 1,050円、鴨せいろ 1,500円、天せいろ 1,800円、みょうがそば 1,100円、納豆そば 1,100円、釜あげ 950円、玉子とじ 1,000円、花巻 1,100円、大盛 300円
料理400円~、春霞、豊の秋、四季桜、菊姫、岩の井、大雪渓、黒龍、上喜元など650円~1,700円
「手打ちそば 石月」
千代田区丸の内1-5-1新丸ビル5階
03-5879-4680
11:00~23:00
11:00~22:00(日・祝)
年中無休 禁煙 お店のHP
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○○ズ店のお店も・・・・・・・・・・。
まあ、客一人一人が、こうしてコストを出すことで、成り立っているということですね。
ちょいっと、勉強になりましたです。。。
厨房は覗いてないですよ~(笑)
まあ、いろいろ事情もあるのでしょうね・・・。
でも、せ・め・て、「もりそば」ででも食べられると、うれしいな、と思いました。
お蕎麦は、十分美味しかったのだし。。
ま、それがビル蕎麦の悲しさカナ・・なんて(^^)。
わたしが蕎麦屋に求めているものとは違うので、家賃を考えると、この手の店の半径500メートル以内には近寄らないようにしています。家賃は店が払うのではなく、ユーザ一人一人のコストですから。某○ル○店も同様。
ラーメンのように原価率が低いわけではなく、料亭割烹のように素人には判別不能な紙一重の素材の価格差が激しいわけでもない、西欧料理のように加工に工夫をこらしたりブランド化できるわけでもない、普通の手打蕎麦屋が、ユーザーの納得できる値段で、数倍の家賃を吸収するのはとても難しいと思います。
だから、特に昼は、作り置きできて手間をかけずにすむものをセットにして、後は回転数を上げるだけです。厨房に「9月の目標。めざせ!○○回転」などと書かれていて、日毎の回転数のグラフがあったりして…。
場所柄とかは、事情が有るのでしょうが...。
セットのみ、しかも「もりそば」だけって言うのは...。
普通は、「かけ」と選べたり、
2.3種の単品蕎麦も有ったりするんですけどね。
以前の「三日月」さんに思い入れの有る人にとっては
大事なお店だと思うので是非少しずつでも
良くなって行って欲しいですね。
(土日、昼蕎麦派の私にとっても。(笑))
これから夏休みとのこと。いいですね。気をつけて行ってらっしゃい。
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