今日も彼は出張でいないし、と、ちょっと一休みを。
田無 「さらしな総本店」
すっかり日も短くなり、6時近くなると薄暗くなり始めたこの頃。
ちょっと・・・、一献だけ頂いていこうかな。。
しっとりと落ち着いた店内に、心得た花番さん、そしてなかなか満足のお料理の頂ける、年中無休中休みなし、のうれしいお店。
6時になろうか、のこの時間にはもう既にに何人かが憩い始めてる。。
空いていたカウンターの一つに腰を落ち着け、まずはお酒を・・・。
ちょっと、肌寒いような心地もしていたので、今日は、温燗をお願いする。ああ・・・、そんな季節になったんだなぁ~。
程なくして、いくつかの中から猪口を選ばせてもらったお酒に、今日のお通しは玉子焼き。いつも、ちょこっとしたお通しが出されるのはうれしく、しかも今日はこちらの、ほんのり甘い玉子焼きが温燗によく合い、これはすこぶるうれしい。
それと・・・と、見知った品書きを見つめながら、又、(ここは季節毎に違うので)「今日お胡麻和えは何ですか?」とお聞きすると、珍しい「茗荷の胡麻和え」との事。みょ、茗荷の胡麻和え???っっ、実は、揚げ出し豆腐を頼もうと思っていたのだけど、これは・・・食べてみたい!と、すかさずそれをお願いすることに。
程なくして出された「茗荷の胡麻和え」。
素材そのままの風合い残した茗荷に、絡まる胡麻がとてもいい感じ。
口に含むと、柔らかいながらも、しゃきっとした歯ごたえが残り、胡麻が絡まった茗荷がとても美味しい。ここの胡麻衣は、素材を替えてもいつも非常に美味しく、しかも大好きな茗荷にからまりたまらない・・。
ん・・、これはここの「胡麻汁そば」も頂いてみないことには。。
と、たっぷり盛られた茗荷をお酒と共にじっくりと頂き・・・
さて、今日は何のおそばにしようかな。
ここの温かい蕎麦はどれも美味しかったし、今ならではの、「おろし蕎麦」も捨てがたい。が・・、久しぶりに三色を頂いて、まだ食べたことのない、今月の「菊切り」を頂いてみよう・・・と、お願いすることに。
程なくして出された「三色そば」は、丹精に盛り付けられ、薬味の山葵、さらし葱、大根おろしと、つつがない施し。
まずは久しぶりの「さらしな」から・・・。
変わらぬ、ぷりぷりとした歯ごたえの美しい「さらしな」。香り風味というよりも、この洗練された蕎麦の美味しさは、やはりさすが・・・のもの。そのままでも、まろやかに仕上がった汁に、ちょっと浸して頂くのも、どちらも美味しく、名の通り・・と、改めて思う。
そして、9月の蕎麦「菊切り」。
柔らかく色づく黄色の蕎麦は、これもキリリとした丹精な蕎麦。
所々に粒が見え隠れするのは、菊の破片だろうか・・・。手繰り寄せると、何となく菊の香りがするような気もし、口に含むと、さらしなの蕎麦に加えて清々しさのある風味。そして、ほんのりと甘みが広がり、楽しめる蕎麦。ん~、ここの月代わりの蕎麦を全部頂いてみたいなぁ、そんな気持ちにさせられる。
そして、最後に十割の「田舎蕎麦」を。
太打ちで挽きぐるみの蕎麦は、手繰り寄せると、香ばしい風味が鼻腔をくすぐる。ずずっと手繰るというより、もぐもぐっと味わう蕎麦で、かみ締めると、じわじわと香り同様に、香ばしい風味が楽しめる。
太打ちはあまり得意ではないけど、これはやっぱり味わい深い・・、
と久しぶりの三色に満足な思い。
頃合見て出される蕎麦湯は、ナチュラルなんだろうか・・、優しく白濁した蕎麦湯で、これもいい。
ゆっくり、たっぷり頂き、ほんの合間の小さな幸せ。
派手さは、ない。
でも・・、きちんとしたお料理に安定した蕎麦。やはり、うれしいお店だなぁ・・と、つくづくと思う。
今日もご馳走さまでした~
次は、胡麻汁蕎麦かな ??
泊露 530円、胡麻和え 500円、三色そば 900円
「さらしな総本店 田無店」
西東京市田無町4-3-17
0424 -50 -6333
11:00~22:00
原則無休
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きっと、花番さんがそこまで気がいかなかったのか・・ううむ。
あのお店だったら、素直にその旨伝えても大丈夫だと思いますよ♪
なんか、地元のお店のダイヘンのようになってしまいますが、私もちょっと残念です・・
前回には書きそびれたんですが、ひとつだけちょっとした不満をもって帰りました。
すわってまずビールを頼み、同時に胡麻和えと玉子焼きをお願いしました。程なくしてビールと突き出しが来たんですが、その突き出しが玉子焼き。ひとことそう言って貰えたら玉子焼きを頼まずに、なにか他の興味のある肴を頼んだことでしょう。店主とは思えない女性の方でした。築地の布恒さんの若女将のような人に甘やかされてしまった人間なもんですから、どうも要求品質が高くなりすぎます。いまで充分に美味しく心地よいさらしな総本店ではありますが、更に顧客満足度の改善の為に、一工夫をしてもらいたいものです。
地元ながら、「わざわざ来るお店ではないけど、大事なお店」と、やや謙遜して(なぜ、私がっっ)思っていたのですが、楽しんでもらえたのが、とてもうれしいです。
あの胡麻和え、美味しいですよね!季節によって、その時期の野菜で作ってくれるのですが、いつも丁寧な施しなんですよ・・・。漬物もたっぷり、春の竹の子煮も、美味しかった・・。
種もの、ぶっかけなどの蕎麦も、台を田舎に変えて作っても下さります。
何よりも、年中無休で中休みなし、それで、この蕎麦にお料理。何度も言ってしまいますが、有難いお店です。
伺ったのは午後の遅め。場所はすぐ分りました。お客がそれでも数組、ゆっくりとおしゃべりするご夫婦や、商談の続きをしている人たち。遅い昼を食べている土地の商売人らしき中年男性など。静かな心地よい時間が流れる、落ち着いた頃合でした。
結論として、たいへん結構なお店でした。横浜方面に職場も住居もある身には、田無は少々遠い。折々にですら出かけるのは難しいでしょう。そこが惜しいところです。
茗荷の胡麻和えは、注文してから処理して茹でて冷まして和えて、と全部されたようです。時間が掛かったし、茗荷の微かな余熱や歯ざわりから分りました。玉子焼きは、普通のお母さんが一所懸命丁寧に巻きながら焼いた、という感じ。微笑ましい思いでした。これにビールでもう充分、と思っていたのですが、カウンターのまん前にある打ち場に若い職人さんが登場。ゆっくりと寝かせておいた蕎麦を延ばし始めました。それが面白くてじっと見るためにお酒も注文。延ばしきってしまうまで見せてもらいました。
締めには三色盛りをお願いしました。菊切り、なかなかいい出来。田舎は、わたしは布恒くらいに存在感のあるほうが好きだと思いましたが、それでもなかなかの腰で美味しい。これをかけか種物にして食べたい気持ちになりました。そして、さらしなは心底、感心しました。よく「鮮烈な蕎麦」という形容の仕方がありますが、その感じが初めて分ったような気がします。香りと喉越しがえもいえぬところがあり、恥ずかしながらさらしなだけもう一枚お代わりして食べてしまいました。
こ んな店が近くにあれば、と思います。もし田無駅を通って通勤する身分なら毎夜のように寄ってしまうかもしれません。いいお店を教えていただいて有難うございました。
>「ここはだれ?わたしはどこ?」的
(^^;;;。なんとなく分かるような、分からないような~・・・
ムカシャー馬だったから、雨メッ!!
ってムカついたけど、テレビみたいに
ヒトゴトで映像見ると、いいねえ、
・・・なんて。
あそこって、なんか奇妙に隠れ家風の
趣きありませんか?(実際それか、法事
の上がりか?みたいな雰囲気・・・私見
失礼!)
気持ちとしては千利庵ってのは魅力的
だけど、まあ、あれか、下町風と「ここは
だれ?わたしはどこ?」的なさらしなが
自分的かもね~。
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