ここでお昼をとなると、「安藤」さんに行ってしまったけど、久し振りに「光林」さんに寄ってみようかとふと思って…。
考えてみたら、かれこれ3年ぶり。ぶらぶら歩いて見つけ、まだ開店して間もない頃に伺ったきり。
それから何度となく近くを通っていたのに、何故か寄らずにいて…。
西友の裏通り。いくつか並んだお店の間に、変わらぬ佇まい。
竹をさりげなくしつらえた入り口は、ちょっとシックで粋な風情が漂う。

浜田山「十割そば 光林」
さりげなく品書きが置かれた入り口の前に立つと、本当にいい感じ。外からでも、中のしっとりとした空気が漏れ出でているよう。
こういうちょっと素敵な扉に手をかけると、なんだかちょっとわくわくしてくる・・・
店内は記憶のままの様子で、当時の気持ちが蘇ってきてちょっと懐かしい。
白いクロスが上品にかけられた6人がけのテーブル席が2つ並び、壁に沿って4人がけのテーブル席。そして、カウンターが4席程。
以前は、あのカウンターに座ったんだったなぁ~…、と見つめながら、今日は空いていた窓際のテーブル席に腰を下ろす。
すぐに、素敵な笑顔で花番さんが蕎麦茶を出してくださり、品書きを広げる。
お蕎麦、こんなに種類があったんだ…。
普通の「もりそば」の他に、「特選金砂郷産もりそば」、「特選金砂郷産玄蕎麦」と三種。しかも、この特選蕎麦は1,300円という、強気な値段に強い思い入れを感じずにはおれない。
…と、頼もうか、とも思ったけど、(分からないだけに)これはちょっと勇気がいるなぁ。などと思いつつ、さらに見ていると、「さくら蕎麦」という品書きがあり、ちょっと気になる。
花番さんに尋ねると、「素揚げした桜海老を散らし、辛味大根が乗せられた蕎麦」とのこと。
これはおもしろそう~ と、それをお願いしてみることに。
待つ間に、再び品書きを見つめると、お料理もなかなかうれしい品そろい。(昼)と(夜)の品書きがどっちも見られるのもうれしく、当然夜の品書きの方はかなり充実しているが、昼も十分に楽しめそう。
お酒の種類もいくつか揃っていて…、今日はゆっくり出来ないのがちょっと惜しい気持ちに。
などと思っていると程なくして、目の前に「さくらそば」が置かれる。
わあ、なんって美しい…
深めの丼には、キラキラとした桜海老が表面にびっしり。その鮮やかな色合いが目にも美味しく、真ん中にはこんもりと三つ葉に乗せらた大根おろし。
崩してしまうのが勿体ないような気持ちにもなりながら、中の蕎麦を手繰ると、かなり細めのグレーの蕎麦。し、しかも!丸抜きの蕎麦を粗く挽いた凛とした蕎麦で、見ただけでうれしくなってしまう。
まずは、蕎麦だけを口に含むと、これがいいっ
しっとりと、歯に返す穀物感をしっかりと感じる弾力のあるもの。そして、かすめていく蕎麦の殻のざらつく感触。もう少し太くても、とも思うが、かみ締めて食べ進めると、蕎麦の甘みが非常に濃く、それでいて男っぽさをも感じられる。
お、美味しいっ~…
風味は、桜海老のあまりに香ばしい香りが先に来てしまってしまったが、この桜海老が又美味しい。カラリと揚げられた桜海老は、とても軽やかでかみ締める途端にとても香ばしい香りが弾ける。ぴりっとくる辛味大根がまたいいアクセントになり、このバランスがすこぶる旨い。
なんだか、この蕎麦をこうして食べてしまうのは勿体ないような気さえするが、これもいいなあ~。
食べ終わる頃合いをきちんと見て下さって出された蕎麦湯は、さらりとしながらもしっかりと白濁したもの。これを注いで頂くと、汁もとても丁寧に作られたのが伺える、出汁のおいしい冷かけ汁。
ううむ…。以前訪れた時は、こんなに粗挽きの蕎麦だっただろうか?つるりとした蕎麦で、あまりインパクトのなかったような記憶が。
お蕎麦が変わったのかな。こんなお蕎麦を頂けるのだったら、もっと早く再訪してればよかった~なんて思いも。
ちょっとぎこちなかった当時の対応も、今やとてもスムーズ。いや、それ以上に、花番さんのにこやかで、とても気の付く接客もとても気持ちがいい。
これは、ぜひぜひ、ゆっくりと訪れなくてはっっ、とすでに思ってしまってる。
非常に満足した思いで・・・、ご馳走さまでした~
こういう誤算は、とってもうれしい。
「安藤」さんと迷っちゃいそうだけど・・・、この街に来るのも楽しくなってきたなぁ~
*おしながき
もりそば 780円、特選蕎麦 1,300円、辛味大根そば、つけとろ、胡麻汁そば 880円、さくらそば 1,000円、海草そば 900円、鴨汁そば 1,200円、五目納豆そば 1,000円、天もりそば 1,500円、かけ 780円、きざみそば、卵とじ 900円、きのこそば、舞茸そば 950円、おかめ、にしん、牡蠣南蛮、鴨南蛮 1,200円など
蕎麦味噌 300円、板わさ 650円、出汁巻き 600円、身欠き鰊 550円、地鶏焼き 650円、野菜天ぷら(小)500円(大)750円、和風ラタティーユ 600円、鴨スモーク 800円などなどいっぱい
刈穂六舟、立山、豊の秋、磯自慢、雲乃井・明星、天山戸隠など 700円~
「十割蕎麦 光林」
杉並区浜田山3-27-3
03-5305-4277
11:30~14:30 / 17:30~21:00
水曜、木曜定休
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五日市の桜海老と言えば、あをきさんの掻き揚げ。
あれは美味しかった~っです。
そろそろ季節も変わり、
窓から眺める景色も変わってるんでしょうね。
また、行ってみようかしら~♪
は「そば小屋 あをき」のそれはとっても
リーズナブル!!
と思ってます。
(ユカさんも2月に行かれてますね)
他のメニューってのはあまり豊富ではありませんが、
これはお薦め。ありったけのメニューと「喜正」で寛げば、
シアワセな気分。
(贅沢は程々が良いのです)
蕎麦善にあったのは白海老の掻揚げ?
青楽亭は白海老の掻揚げ。白は値がハル!!
まずは、桜海老で満足してたんですが、
この蕎麦をこうして食べるのが、勿体無いくらいにいい蕎麦でした。
今まで素通りしていただけに、なんだか自分で、ん~~っ、なんて思ってしまっていました。
これは、いいですよ(^^)
ここ、あんまり混んで欲しくないーっ、なんて思っちゃったくらい、好きな蕎麦でした。
ぜひっ、今度は、また~りしに行きますですっ。
(御殿場は遠いし・・寂)
五日市??
えっとえっと、どこかしら。。。
かなーり、いいですよっ。
って言っても、おそばもすっごい美味しくて、もったいないくらいなんだけど、これもとっても美味しいの。
オススメです(^^)
それ以上に箸に掛かった蕎麦がいいですね、この蕎麦には惹かれます。
とにかく口に入れたいお蕎麦です、
口の中にその美味しさが拡がるように思います。
減ってしまった・・・(泣
そういう意味で即追加!というのは良いお知らせです。
(感謝)
蕎麦も当方好みの粗挽き、ですねえ!
久し振りに五日市でも行きますかね、リーズナブルな
「桜海老」を求めて。
海老好きの私にとっては、これは、美味しそうで涎物です。
無くなら無いうちに食べに行きたいです。
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