・・・が、お腹もすいた。
そういえば・・と、近場にもかかわらず、まだ伺っていなかったお店でお昼でも食べようか、と「武蔵関」で途中下車してみる。
鼻水が止まらない、あまり体調もよくない今日みたいな日は、さくっと気取らないお店で落ち着きたい・・・。
武蔵関南口を降りて、右に伸びる商店街のちょうど中ほど。
何度も前を通りつつも、なんとなく行きそびれていたお店。
お店の前には、お蕎麦のサンプルの並んだガラスケースの並ぶ、
いわゆる「街のお蕎麦屋」さん風情。
でも、その佇まいは老舗の風格をもどこか醸し出しているようにも・・・
「手打 甚作」
すでに午後も2時を回ろうとする時分。
中休みのないお店とは言え、そろそろゆったりとした時間が流れているころだろうな・・と、扉を開け中へ。
とっ、一足踏み入れてびっくりっ。
結構広いと見受けられる店内は、ほぼ満席で、賑やかな空気が見てとれる。すごいっっ。
何とか入れ替わりに空いた席があって、2人がけの小さめのテーブルに席をとることが。
入ってすぐには囲炉裏を囲んだ席、その後ろにはゆったりとした4人がけのテーブル席が6席、横に一列2人がけのテーブル席。
その奥には小上がりの部屋があるようで、非常に盛り上がっている様子。休日の今日は、ちょっとした宴会か何かがあるんだろうな・・。
全体的にに、民芸調のちょっとファミレスの雰囲気のような、気兼ねのない気楽な空気があって、年齢層の幅もとっても広い。
休日だからだろうか、お酒を飲んでいる人も結構多くて、なんだかちょっとうれしくなっちゃう。
すぐにお茶を出して頂き、テーブル横に置かれた品書きを広げる。
いやぁ、メニューの多さにびっくり。
冷たい蕎麦、温かい蕎麦をはじめ、丼もの、セットもの、何よりもおつまみの品書きがとても豊富。しかもどれもこれもが、うれしくなるようなリーズナブルな価格設定。
飲むつもりはなかったんだけど・・
この豊富なメニューと、周りの雰囲気になんとなく流されてしまって、私も頼んでしまった、「稲田姫」の熱燗。
お願いすると、花番のおばさんが「今日は寒いですものね~」と、暖かく言って下さりほっとする。
充てには、家庭の味わい、きんぴらごぼう。
お料理を・・と、悩んでいると、いろいろと丁寧に説明してくれるのがうれしい。
で、さんざ迷った中で、「鳥わさ」の文字が見えたのでそれをお願いすることに。
それで、さくっと飲んで夕飯の買い物でもしながら帰ろう・・・。
と、出された「鳥わさを見て、再びびっくりっっ。
これまでに頼んだことのある鳥わさの、ゆうに2倍くらいの量!
す、すごいすごすぎるっ。
小鉢・・・では、なく、ゆったりとした器にたっぷりの鳥わさ。
白髪ねぎがふわりとかかり、海苔が散らされ、多いけど丁寧な仕上がり。
小皿が用意されているので、添えられた山葵を添えつつ醤油を浸して口に含むと、ふわりとした身で、溶けていくようにやわらかい。
美味しいじゃいの~っ
こ、この量でこの質で、400円なんて・・、うれしいお店だなぁ~と、さくっと帰るつもりが、のんびりと寛いでしまってる。
そうこうしている間にも、入れ替わり立ち代りと、お客さんが後を絶たない。こんなに人気なお店だなんて知らなかった・・・。
でも、よく気のつく花番さんや、この気さくなお店の雰囲気、そしてこの品書きの豊富さ・・、すべてがそれを納得させられる。
・・で、さてさて、肝心のお蕎麦を頂こう~。
周りを見渡すと暖かいおそばを頼んでいる人が結構多かったので悩んだけど、「鴨せいろ」の850円の文字に惹かれてしまい・・、「鴨せいろ」をお願いする。
程なく出された「鴨せいろ」は、湯気のたつ鴨汁に、二段重ねのせいろで。
お蕎麦は、北海道の蕎麦を、なんっと七三で打っているもの。
香りはあまり感じられないが、口に含む蕎麦は、心地よい腰加減。
思ったほどつなぎ感もなく、手打のよさも十分感じられるもの。何よりものど越しがよく、七三という言葉に惑わされがちだったけど、意外に意外、なかなかいいではないの・・。
鴨汁には、薬味に大根おろしと浅葱、それと珍しく生姜が添えられる。
しつこくなくすっきりとしながらも、鴨の旨味のよく出た鴨汁には、たっぷりの葱と、これもふわりと柔らかな鴨肉が結構入っている。
あまり脂っぽくなく、さっぱりとした鴨肉でこれは私の好み♪
しかも、汁にこの蕎麦がよく絡まり、蕎麦に甘みを加えるかのように美味しい。
んんん~、満足満足っ
一緒に出された蕎麦湯も、優しく白濁して薄めて頂くと、ほっとした心地。
お腹もすうっかり大満足。
これはいいなぁ~。今度は、彼を連れて夜蕎麦しに来てみようっと。
これだけの酒肴があったら、十分楽しめそう♪
もっと、早く訪れてみればよかったなぁ。
まだまだ、賑わいの続くお店。。私は一足お先に
ご馳走様でした~
冬のうちに「けんちんそば」も食べてみなくちゃっっ。
*お品書き
せいろ 600円、冷やしたぬき 750円、鴨せいろ、冷やし山菜、とろろ、おろし 850円、天ざる 1,550円、きつね、たぬき 700円、卵とじ 750円、なめこ、カレー南蛮 800円、ちから、田舎、山かけ、鴨南蛮、にしん、けんちん 850円、けんちんセット(牡蠣フライ、ご飯付)950円、味噌煮こみ 900円、鍋焼き、牛なべ 1,250円などなど
ミニ丼セット 950円、そば定食(天盛、そば、半ライス、サラダ) 1,050円
冷奴 300円、鴨つくね、ラッキョウ 350円、鳥わさ、山菜、ねぎぬた、川えび空揚げ、揚げ出し豆腐、もつ煮込み 400円、出し巻き 550円などなど
ビール 500円、稲田姫 400円、銀盤 550円、銀盤生吟醸 800円
「手打 甚作」
練馬区関町北2-28-14
武蔵関南口駅前通り商店街内
03-3920-2228
11:00~21:00
第1、3火曜定休
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