なんやかんやで、移動しながらテイクアウトしたモスのココアだけで、お昼を食べていなかった・・。
ということで、途中下車して、久しぶりに山田山の「安藤」を訪れてみることに。
うれしいこちらも、中休みなしのお店。
午後4時・・。
初めて訪れた時は、斬新な新しさを感じたものだけど、今となったら、立派な老舗の域に入ってると言えそう。

相変わらず、殺風景なコンクリ打ちぱなしのお店に、
風が強くて暖簾も、踊りまくってる・・・。
「手打そば 安藤」
久しぶりに訪れる変わらぬ扉を開くと・・・、すでにお客さんはいないであろうと思っていたのに、2組ものお客さんがいてびっくり。
さすがだなぁ~・・・
入ってすぐのテーブル、真ん中の真四角のテーブルでそれぞれ憩っている様子なので、私は・・、初めて暖炉の前の一番奥のテーブル席を選んで腰をおろす。
横からしか見たことがなかった暖炉。
なんだろう~・・、この感覚。
壁もコンクリで打ちっぱなしのシンプルな中に、横には薪が詰まれたこの暖炉を前にしてると、北欧のリビングにでもいるような錯覚を覚える。
非常に気持ちがいい・・・。
飲む予定ではなかったんだけど・・、とちょっと言い訳のように思いながら品書きのお酒に目が行ってしまっていて・・
ビールのほかには「ます酒」とだけある品書きを頼んでしまう。
笑顔で受けて頂け、程なく受け皿に枡が置かれ、片口の器から並々と注がれる。
うれしくも、塩が添えられて。
さて、充てに・・と、再び品書きを開く。
吟味されたかというような、最低欲しいと思える品書きがシンプルに並ぶ。
そういえば・・、私まだ、こちらで「もりそば」以外のものを食べたことなかったなぁ~・・と、ちょっと寂しく思ったりしてくる。何度か訪れていたけど、いつも「もりそば」ばっかりだったんだ。
お酒を頂くのも、これがはじめて。
などと思いつつ、こちらでは「鴨」がとかく有名なのは、各所で耳にしていたので・・、なんって格安っっ、と思える「鴨煮(合鴨)」をお願いしてみることに。
ちびちびとお酒を頂いていると・・、しばしして目の前に出された「鴨煮」。
おおっ、想像と全く違ったものにかなりびっくりっ。
スライスされた鴨を予期していたのだが、これは・・なんとも豪快に鴨の角煮だっっ。
丁寧に切りそろえられた白髪ねぎがたっぷり天盛りにされた、大降りの一塊の鴨煮。
箸を入れると・・、これがホロホロとこぼれるように崩れ、柔らかく煮込まれたもの。苦手な皮脂の部分さえがとても美味しい。かなりしっかりとした味付けで、こってりとした鴨肉を崩しつつ口に運ぶと、非常にお酒が進む。
ちょっと酸味を感じたお酒が、まろやかに感じてくるようで、この鴨は非常にいいっ 燗酒にも合わせたくなるような一品。
中休みがない・・という、気安さで、のんびりと頂く夕暮れ前のひと時。
いつしか私一人になってしまったけど、急かされる空気もないのんびりとした時間は、とてもうれしい。
さてさて、お酒もそろそろなくなり~・・、今日はこのあたりにしておこう、と、お蕎麦を。
なんとなくの気分で、初めて頼む「かけそば」。
湯気を立てつつ目の前に置かれる。シンプルに盛られた蕎麦に、薬味は大根おろしとねぎ。
まずは、と汁を頂く。
出汁のしっかり感じる、甘さを控えたすっきりとした甘汁。
旨いっ。大根おろしを加えると、さらにすっきりとした感が増し、飲んだ後の胃に、じわりと優しく染み渡る。
さてと、手繰り寄せる蕎麦は、好みの粒々の浮いた粗挽きの蕎麦。
記憶の中の「もりそば」より、気持ち太めな感覚の蕎麦は、うれしいくらいにもちもちとし、しっくりと返す腰がうれしい。
こちらの蕎麦、温かい汁にもすこぶる旨い!
これまでにも、暖かい蕎麦を食べている人を多く目にしてきたが、そのわけをしみじみと納得してしまう。これは・・、卵とじや、山かけ、おかめと試してみたくなってしまう。
・・・でっ、ちょっとお遊び♪
お酒一杯では余ってしまった鴨肉を・・、途中で浮かべて、即席「鴨南」に♪
こ、これがっっ
信じられないくらいに美味しいっ。再び、暖かい汁に放たれ、熱を加えられた鴨は、ふわりとし、じわじわとこのすっきりとした汁に旨味を染み出す。
汁にコクが加わり、鴨肉と共に味わう蕎麦がまた絶品♪
いやぁ~・・、大満足
途中で、名物(?)の、年季の入ったどっしりとした湯桶が出され、熱々の蕎麦湯を加えて・・、すっかり最後の一滴まで頂いてしまった。
はぁ~・・、久しぶりのこちらに、大満足♪
また、しばしば訪れたくなってしまいそう。いやあ、いい時間だったな~・・。
疲れもふっと楽になったようで、マインドチェンジしてすっきり。
変わらずのおばちゃんも、元気でいてくれて・・
今日はご馳走様でした
ここもまた・・、やっぱりいい店だなぁ~・・。
*お品書き
もり、かけ 630円、ごまだれ、梅だれ 735円、とろろ、おろし 840円、なめこおろし 945円、納豆 1,050円、鴨せいろ 1,155円、天もり 1,785円、花巻、卵とじ、おかめ 735円、にしん 1,155円
おしんこ 420円、玉子焼き、板わさ、揚げ出豆腐、鴨煮、にしん 各630円、そばがき 945円、天ちら 1,345円
ビール小 420円、大 630円、枡酒 525円
手打そば 「安藤」
杉並区浜田山3-34-25
03-3306-0295
11:30~21:00
火曜定休
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すごいですね~(^^)。私以上かもですよんっ。
Uにも随分長いこと、ご無沙汰してるので行きたくなってしまいました。
ほんっと、安藤さんのかけそばは、非常によかったです。今まで食べていなかったのを惜しく思ってしまったほど・・。
ここでの昼酒も、いい時間だと実感しました。
はい(^^)。おばちゃんも相変わらずのご様子。また、私も行きたくなっています・・。
安藤はかけ蕎麦が好きです。鴨もあじは濃い目ですが良いですね、東北泉の樽酒ここの定番、
その上薪の温かさが尚更に、ジャズも静かに、随分とご無沙汰です、店主のお母さんお元気のようで・・・
此処で過す時間、宝物ですね♪
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