すっかりお昼も食べ損ねてしまった・・

と、こんな時にとってもうれしい、中休みのない「さらしなの里」さんへと向かう。

扉を入ると・・、さすがだなぁ。こんな時間にもかかわらず、1階の席はほぼ満席。ラッキーにも入れ替わりに空いた席に通されて、何とか腰を落ち着けることが。
ほっとして見上げる壁の張り紙も、冬の装いに。
さあてっと・・・

晴れ間が出てきたとは言え、やっぱり風が冷たい。
女将さんが「御燗もありますよ」と言って下さったので、燗酒を一本お願いする。
それと・・、兼がね気になっていた
「浅利のぬた」を。
やはり、築地ならでは・・だからだろうか。この新鮮な身のプリプリした浅利がおいしい。
ねっとりとしたネギとわかめと共に酢味噌で和えられ、これが燗酒にとよく合う。
何よりもこのゆったりと寛げるこの時間がうれしい。ちびちびとお酒を頂ながら、携えた文庫本をめくっていると、入れ替わりにお客さんが入ってくる。このゆったりとした人の流れ、それも又、心地いい。
さて・・と、私もそろそろお蕎麦を。
改めて見つめる品書きに、又今日も頼みたい品がいくつかあって悩んでしまう。とろろ蕎麦もいいなぁ、それとも、めったにない「じゃこおろしそば」も食べてみたい。産地が変わり「西茨城 笠間」と書かれた蕎麦をシンプルにせいろでもいい・・・。
・・・と、目についた「変わりそば」が1月は「桜海老きり」と書かれてる。女将さんにお聞きすると、「そう・・、お正月のお祝いで桜色のお蕎麦なんですよ 」とのこと。
そりゃあ、食べてみなくちゃっっ、とすかさず「桜海老切り」でお願いする。
ほどなく出された「桜海老切り蕎麦」は、おっしゃっていたとおり、ほんのりピンク色の優しい色合い。
顔を寄せると、やわらかい磯の香りがふわりと漂う。
口に含むと、これまた、海老の甘みのような磯の香ばしい香りが、優しく漂う。
・・・ただ、こちらの「さらしな」を食べた時も感じたが、こちらの「さらしな」蕎麦は、優しい腰加減ののど越しのいい蕎麦。蕎麦・・というよりも、どちらかというとそうめんのような感触をやっぱり感じてしまう。悪い、というわけではないのだけど、蕎麦を楽しむのだったら、やっぱりせいろの方がこちらではいいかな~・・。
ま、今日は、それとは別に♪
お正月のお祝いも兼ねての、おめでたいお蕎麦ということで、これはこれで満足まんぞく。
あいかわらず、ちゃきっとした女将さんの姿を見られて元気ももらえた気分。
今日も、ご馳走さまでした~・・
次の産地は、福井のお蕎麦とのこと。それも食べてみたいな・・。
又、きま~す♪
*浅利のぬた 630円、燗酒 530円、桜海老切り 840円
「築地さらしなの里 」
中央区築地3-3-9
03-3541-7343
11:00-21:45 11:00-15:00(土曜)
日祝休
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ここ一月近く、ご無沙汰しているのですが、ここ、何気なく私は好きなお店です。
中休みなく、派手さはないですが、
きちんとしたお料理に、手打ちであるにもかかわらず、種物から揃う使い勝手のいいお店・・。
そして、いつも変わらぬ女将さんに、機の届いた花番さん。
なんだか、その場に居合わせていたような、とても心地のいいコメントにうれしくなってしまいました。
昼下がりの心地よさを、一緒に楽しませていただいたようで・・・
ありがとうございます。
混む時間も過ぎていてそれぞれの卓に一組ずつという、ちょうど蕎麦酒には程よい頃合。昔も好きだったアサリのぬたに加えて、今日は茄子の丸煮。夏の終りらしいいい肴です。少々暑苦しい日和だったのでキリンラガーの中瓶をお願いしました。年を取っただけが変化の、変わらぬ女将さんが気持ちよくお給仕してくれます。昔のと変わらぬ美味しいぬた。茄子は初めてですが、素揚げ煮になっていて少し濃い目の汁に浸してたっぷりの削り節。応えられない蕎麦前になりました。
ホントはもう少し飲み喰らいたかったんですが、午後遅くに他の要件が控えていたので締めることに。生粉打ち、さらしな、変わりの胡麻きりで悩んで、三色にしました。胡麻きりがなんとも軽やかな黒胡麻の散り方。こういう変わり蕎麦は以前はまだ開発されていなかったと思います。もしビールが小瓶にしていたら、ついでに生粉打ちも頼んだことでしょう。女将さんに丁寧にご馳走様を言って引き上げました。いい晩夏のノスタルジー散策でした。
コメントありがとうございます。
そう、このあたりも充実していて、うれしいです。
でも、中休みなし、のお店はここくらいなんですよ・・。もっと増えてくれればいいなぁ、と、つねづね思っている次第です・・。
以前、四谷三丁目の角萬の項でヒヤニクを推薦した者です。
築地・東銀座辺りだと、他に布恒更科や東風庵、成富などいいそば屋さんが点在してるから迷いますよね。
自分は布恒更科はけっこう頻繁に行ってます。
それではまたROM専に戻ります。
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