途中でお昼を・・となり、持ちこんだ「多摩のそば」本の中から、比較的近そうなお店を選び、向かってみることに。
新青梅通り沿いの、巨大(!)なダイソーに寄り道して五日市街道へ下り、中神駅近くの通りに入ると、鶯色の大きな暖簾が目にはいる。どっしりと根を下ろしたような落ち着いた店構え。


創業昭和48年の歴史を思わせる老舗のお店。
町のお蕎麦屋さん風情だけど、ちょっと貫禄も感じられる。
石臼挽き 手打ち 蕎麦・会席
「又 達」
入り口横には、立派な打ち場が通りに面してあり、電動の石臼も置かれてる。それを眺めながら扉を開けると、これもしっとりと落ち着いた店内。
4人がけのテーブル席が2卓真ん中に配置され、その横には2人がけのテーブル席が3卓。ちょっと変わった形のカウンター席もあり、奥には小上がり。
ちょうど昼時の時分、近所の方々と思われるお客さんで適度に賑わいを見せている。なんとなく座りよさそうなこのカウンターに二人で並んで腰を下ろす。
さてさて・・と、テーブルに置かれた品書きを広げると、着物姿の花番さんが蕎麦茶を。着物姿・・・っていうのも、今時はちょっと珍しく、これもしっとりとしていいな
後ろに流れる琴の音のBGMもこのお店にぴったり。
お蕎麦は二八と十割の二種類。それに、町の蕎麦屋同様の冷たい蕎麦も温かい蕎麦もかなりの種類があり、丼もの、セットなどバラエティ豊か。しかも、「会席」と名乗るように、一品料理の種類がとても多い。ここでちょっとした宴会も十分楽しめそう。
・・の中で、私は「十割のもりせいろ」をお願いする。
ほどなくして出された「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の蕎麦。
笊に盛られ、切りそろったグレーの細切り。薬味の山葵がとても瑞々しく美味しい。
瑞々しさのある蕎麦の表面には、所々に蕎麦の破片が散り、切り口も丹精なもの。
手繰り寄せると、ふわりと立つ蕎麦独特の香りを楽しみ口に含む。
程よい腰加減の蕎麦をかみ締めると、派手さはないが蕎麦の風味もきちんと感じられる。もちもちとした・・・というよりは、歯切れのいいタイプのものでのど越しも爽やか。
町蕎麦屋にしたら、かなり満足のお蕎麦と言えるのでは・・・。しかも、底下げの笊なので、見た目以上にしっかりとした量があって、満足感もある。
もりそば(かけでも)に小丼のセットが1,000程で食べられるとなったら、男の人でもいいだろうな~。
彼は「もちが食べたい」と、「力うどん」。うどんも手打ち・・とのこと。
横に置かれただけでも、ふわ~と鰹のよく香る美味しそうな汁の匂いが漂ってくる「力うどん」は、並々と盛られた汁が圧巻!種物もよさそう~っ
食べ終わるタイミングよく出された、熱々の蕎麦湯はナチュラルに白濁したもの。鰹の風味のまろやかな辛口の汁を薄めて頂くこれも美味しい。いつまでも熱々なので何杯か頂いたら、私もすっかり汗ばむくらいにホカホカに。
花番さんの接客もきちんと教育されているようで、とても気持ちがいい。帰り際に、何処の蕎麦ですか?尋ねると、きちんと「北海道のものです」と答えてくださり、柚子までお土産に・・・
ご馳走様でした~
こういう老舗のしっかりとしたお店は、いつまでもあって欲しいな。。
*お品書き
もりせいろ 600円、天せいろ 1,300円、鴨せいろ 1,200円、とろろ 900円、おろし 800円、穴子天せいろ 1,300円、けんちん、にしん、カレー南蛮 各900円、力、肉南蛮、おかめ、卵とじ 各800円など(すべて十割は200円増し)
サービスセット(蕎麦と)半玉子丼 950円、半カツ丼 1,000円、半天丼 1,100円
天丼 1,200円、カツ丼 900円、親子丼 900円、玉子丼 750円、うな重 2,500円
蕎麦味噌、豆鯵の南蛮漬け 300円、京にしん、お新香 500円、揚げ出し豆腐、出し巻き 700円、鴨じぶ煮 950円、馬刺し 1,000円、蕎麦掻 1,100円など
ビール 大500円、小300円、八山海、立山、出羽桜、久保田 550円~
石臼挽き 手打ち 蕎麦・会席
「又(またたつ)達」
昭島市中神町1167-8
042-543-8600
11:00~14:30 / 17:00~20:30
火曜定休
P6台
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よかったですよ♪
お料理もいろいろあって、お近くだったら、夜お料理にお蕎麦を頂くのもいいだろうな~と思いました。
この辺りなんですね♪
了解しました(^^)
あ、ありがとうございます、何とか、ここまで・・。。。
や、やはり・・。
よしのふぁん様の影が、通りにちらついていたような気がしていました(笑)。
なんだか、いろいろ含みがありそうですが・・、でも、地元にあったら助かるお店のひとつだと、思った次第です。
田○の女将さん、全快なんですね♪
私も、又、なんとなく会いたくなってきてしまいました。
行って見ようかしらん~。でも、混んでるですよねぇ・・・
でも、一番!の条件は、熱々のこと。
ぬるい温そば、ぬるいうどん、ぬりラーメン、ぬり蕎麦湯は、やっぱり悲しいですよね(^^;;
力うどんも、よかったー、だそうでしたです。
ユカさん、ご本復おめでとうございます~!!
エッ?「軌跡の青函」?
(すみません・・・「くせ」なんで・・・)
先代ってか、親父さんは「それなり」って感じ
しますよ。あの環境を頑張って作った。
跡継ぎが、締まってくれれば・・・
(年寄りの戯言であってください)
宴会受付みたいな地元の役割があり、
きっと内実タイヘンだろうな?って他人事でした。
昨日は(またしても)バカやって、日曜定休店を二軒もハシゴ!!??して・・・
最終的に「田○」にておやつ時にいただいた
昼蕎麦酒、でした。蕎麦掻揚げと女将さん。
帰りがけに端正な蕎麦を打つご主人の打ち場
風景など拝見いたしました。
最後の締めの蕎麦湯を
何故ならたーっぷり伸ばして飲むのが好きだから
しかし、力うどんうまそうですな
うどん屋さんは最近お気に入りは
神保町の丸香
絶対お奨めです
日曜祝日休みのうどんがなくなり次第閉店なのが
気をつけ所ですが
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