扉を開くとすぐ、ご主人の優しい笑顔がお出迎え。
厨房に面したカウンターに通されて…、



「わがまま蕎麦前」（2,000円）と、
「きまぐれせいろ」（2,000円）に、まずは蕎麦前 。



ワイングラスに注がれた、話題のお酒
熊本　「産土（うぶすな）」　2022　穂増HOMASE

ぷちぷちっと弾け甘酸っぱくフルーティ、
9号酵母独特の香りといい、啜った瞬間うっとり～



ここに添えられたのは、牛蒡と大根のお新香に、
ぷっくりとした最高級の南高梅。



さらに、まるで苺、甘み豊かなフルーツトマトに、
ゆで卵はまさかの烏骨鶏 。



形切りされた蕎麦チップと、お酒のおかわり 。



静岡　「磯自慢」　純米吟醸



ここに、烏骨鶏卵の「出汁巻き玉子」、
ふっくらとしてほんのり甘く、卵の味が濃い



料理の最後は天ぷら。
衣薄く、さくっと揚がった茄子は、
じわっと滴るジューシーさ、



しっとり柔らかな人参はスイーツのように甘く、



しゃきっとした牛蒡の滋味にしみじみと。



愛知　「義侠」　純米原酒　60％＆70％
磨き違いを飲み比べ…、いよいよお蕎麦 。



まずは、ハートが愛らしい、
群馬県赤城　キタワセ　電動石臼挽き　＃40

ふっと箸先から広がる香りに、
瑞々しく、軽やかで清楚、味わいは何ともクリーミー 。



2枚目、長野県小諸　翡翠そば　手挽き　＃24



はぁ～、こんな食感初めて、
とにかく瑞々しく、不思議なアクア感。
神秘的な食感に、神々しいまでの味わい 。



3枚目、千葉県成田　玄挽き　手挽き　＃32



玄挽きでこのクリアな美しさ。
すっきり清々しく、気づいたら儚く喉に消え…



最後は、「きぬたや」の真骨頂、
島根県奥出雲　横田の小そば　玄挽　手挽き　＃40



いつもとやや趣向を変え、やや太め。
もちもちとして、噛みしめた先から広がる、
透明感のある甘みに、旨味がじんじん押し寄せる 。

言葉を発するのも忘れる程に、
どれもこれも珠玉の蕎麦4種、
まさに宝石を紡いだような蕎麦に…、



続いて、これが又楽しい種物リレー 。
まずは、「黒豆納豆そば」　（赤城の蕎麦）に、



「とろろぶっかけ」は、小諸の翡翠そば。



納豆蕎麦同様、薄いひらひら蕎麦が美味しい～ 。



細切りとは違うもちもちとした食感楽に、
ほわっと絡まるとろろがたまらな～い 。



最後は、成田産の蕎麦で「なめこおろし」　



ぷるっとしたなめこに、辛くない大根おろしが爽やか。
同じ蕎麦でも平打ちにして印象が変わる、
それも興味深く頂いて…

ご馳走様でした～

柔らかな口調のご主人との話も楽しく、
ひとえに「蕎麦」と呼ぶには恐れ多い程、
俗世を超えた超絶の蕎麦5種。
改めて、山中さん凄すぎです、又伺います 。

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