十徳長屋はどの辺りだったのかなーと、
ついつい思い馳せつつ(「らんまん」)、
根津での遅いお昼は、久しぶりに「凛」さんに、と…、
向かってびっくり、14時になるというのに、
店先にはまだまだ何人もの待つ人が 。
根津 「石臼挽き手打そば よし房 凛」
ここ何年も行列を見ては諦めていたけれど、
今日は待とう、行列の後につき待つこと30分。
ようやく通され、腰を下ろしほっとして…、
考えてみたら10年ぶり、
まずは一杯と、季節のお酒から、
宮城 「乾坤一」 特別純米辛口
すっきりと澄んだ味わいの酒が旨い、
これに添えられた蕎麦味噌は、
牛蒡?鰹節?が混ざりとろりと甘く、
この蕎麦味噌、すっごい美味しい 。
嬉しくつまみ、充てに何か…と思ったけどそろそろLO 。
お蕎麦は絶対食べたいし、「天せいろ」を天先で 。
頼むと手際よく、程なく届いた、
さっくりと衣が立つ天ぷらの美しさ… 。
ほくほくっとした栗の天ぷらは初めて、
ぷしゅっと弾けるピオーネ(葡萄)と美味しいこと 。
さくっさくのえのきは、
巻かれた海苔の香ばしさで一味違う、
おかひじきに、谷中生姜、万願寺が甘~い 。
その裏には、立派な海老にキスがそそり立ち、
さらに下には、ほこっほこの南瓜に烏賊まで。
「よし房」さんの天ぷら、素晴らしい~ 。
お声かければすぐ、お蕎麦も到着。
蕎麦は江戸前よりやや太めの、
きりりと角立ちほのかにグレー帯びた中太切り。
香りは強くはないがふんわり香り、
太めでもきちんと茹でられた蕎麦は重たさ皆無。
もちもちとしてじわじわと香ばしく、
この蕎麦にこのもり汁がぴたり。
浸した蕎麦から引き立つ味わいに、
大根おろしを添え、山葵を添えとあっという間 。
ほんのりと濁った蕎麦湯を注ぐと、
雑味なくのびる汁の旨さをじっくりと味わって…
ご馳走様でした~
「ありがとうございました~っ」厨房からの声に、
「お待たせしちゃってすみませんでした」と、
申し訳なさそうにおっしゃって下さる若女将。
ああ、やっぱりいいお店だなあ…。
久しぶりの「よし房」さんの良さを改めて 。
又、「田舎そば」も頂きにこよう 。

「石臼挽き手打そば よし房 凛」
文京区根津2-36-1
03-3823-8454
11:00~15:00 / 17:30~20:30
火曜日休
禁煙
2010年 1月25日 「田舎そば」「小天丼」
2005年12月26日 「蕎麦味噌の春巻き」で「毛呂美酒」、絶品「田舎蕎麦」
2005年 9月28日 「牛蒡天せいろ」
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