平日の１３時すぎ。
扉を開くとすぐ笑顔の女将さんに迎えられ、
通された店内は、ゆったりした贅沢な空間。



カウンター仕立ての大テーブルに、
幾つかのテーブル席、どこも居心地よく配され
窓際には、ここにもたくさんの祝い花 。



「お好きなところにどうぞ～」の言葉に、
カウンターの端の椅子を引き、
置かれた品書きを手にし、まずは蕎麦前 。



福島　「廣戸川」　特別純米酒
お通しに、とろりと甘い「蕎麦味噌」が添えられ、



つまみつつ充てを吟味。
ずらりと揃う「酒肴」に「一品料理」、



「天ぷら」に、「土山人」ならではの「太巻き」も 。



一通り眺め、頼んだのは「じゃこ胡瓜」。
置かれて思わずびっくりの、
じゃこ好きには嬉しい、じゃこが山盛り～ 。



丁寧にたたいた胡瓜に、
カリカリに炒ったじゃこの塩気と旨味が抜群。
なるほど、これいいなー 。

嬉しくつまみながら、お蕎麦の品書きも。



これもずらりと並ぶ「冷たいお蕎麦」に、



「温かいお蕎麦」。



さらに、「夏限定」の「冷かけ」が７種類。
今日も暑い、冷かけに惹かれるけど…、
やっぱりまずは「せいろ」が食べたい。



しかもせっかくのお昼時、
「太巻きとお蕎麦のセット」を「せいろ」で注文 。



頼むとすぐ、まず置かれた薬味の美しさ。
ちょっと舐めた汁も、円やかで美味。



…と吟味していると、次々に置かれたセットの一揃い 。



蕎麦は、茨城県産常陸秋そば　十割そば。
ピシっと角立ち瑞々しい、丹精な細切り 。



手繰ると仄かに甘皮が透け、
思わずうっとり、むわりと広がる豊かな香り。

きりっと〆り且つ、ふわっと軽やかな心地のいいコシに、
噛みしめた先から溢れるふっくらとした香ばしさ、
手繰る毎に甘みが重なり…、

ん～、お蕎麦、美味しい

そのままでも味わい豊か、
汁に浸すとぐっと旨味が際立ち、
気づいたらあっという間に簾は空に。



もっと食べたい～の欲求を沈めつつ、
注いだ蕎麦湯はとろりと濃厚。



すすりつつ、続いてセットの「小鉢」、
「鴨ローストの湯葉餡かけ」。



薄くスライスされた鴨はふわっと柔らか～、
これにかかる湯葉餡の美味しいこと 。



そして、「土山人」名物「太巻き」。
ふわりと巻かれた米粒はほろっとほどけ、
海老に穴子に、甘めの玉子がとにかく美味しい 。

食べきれるかちょっと心配だったけど、
あまりに美味しく、しかも軽やかで、ぱくぱく完食～。

ご馳走様でした～

帰り際、ちょっと話をさせて頂いたご主人は、
芦屋を始め関西、池尻を回られたそうで、
気さくでにこやかな素敵な方。

蕎麦も料理も美味しく、居心地もよく、
思った以上に素敵なお店が誕生～。
これは是非、「田舎」や「かけ」も頂きに来よう 。

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