駅から歩くこと10数分、イオンの前の通りに「そば」の旗が靡く、
一瞬路麺店かのような楚々とした佇まい。

慣れない土地での初めての店、
ちょっと緊張しつつ暖簾を潜るとすぐ、
「いらっしゃい、どうぞ～」と温かく迎えてくれる女将さん。

テーブル2卓に高いスツールの置かれたカウンター、
ほっこりとする町場の食堂風店内で、
通されたのは窓際のカウンター。



腰を下ろすと目の前には、「ひまわり蕎麦のこだわり」。

科学調味料・着色料は99％使わず、
上質な鰹でのこだわりの出汁、
蕎麦は国産、水は安曇野の水などなど…



まずは…と、ちょっと蕎麦前 。



頼んだ「剣菱」は、升に零し並々注がれ、



すすり捲った「一品料理」はどれもリーズナブル。
中から好物「とりわさ」をお願いすると、



硝子の器に、盛られた「鶏わさ」が美しい 。



さっと湯引きしたささみは、しっとりほろ～り。
生山葵じゃないけど、この値段で嬉しい充て 。



嬉しくつまみつつ、改めて品書きを 。
「全部純手打ちです」との蕎麦は、
「せいろ」を頭に、「鴨汁」に「すっぽん汁」、



温かい蕎麦にも「すっぽんそば」があり、
「あさりそば」が気になるけど、今はちと暑い 。



さらに、「ここでしか味わえない蕎麦」だなんて 、

中でも「暑い日に是非」と、それまさに今日！、
薬味たっぷり「冷や汁そば」、
夏限定と聞き、これに決め… 、



これに、お蕎麦が三種類～。
基本の「せいろ」（二八）に、「平打ち」、「十割」があり、
迷いつつ、まずは基本の「せいろ」で 。



頼むと程なく、たっぷりと注がれた冷や汁に、



簾にこんもりと盛られた蕎麦に思わず目を惹く。
ざっくりとした穀物感溢れる切り口に、
ぷつぷつと蕎麦の粒浮くかなりの粗挽き 。



手繰った箸先からすぅっと広がる爽やかな香り、
きりっとしたコシに、歯ざわりに伝わる粒感、
すっと落ち口に広がる爽やかな甘みといい…、

美味しいっ、これは私の好きな蕎麦 。



そのままの何度か手繰り、ようやく汁をすすると、
これはっ、まさかの宮崎の、
味噌仕立ての「冷や汁」で、これが旨～



そのまま飲んでも美味しい汁に蕎麦を浸すと、
これが合う合う～
浸した蕎麦は、ぐっと甘み旨味が際立ち、



ほろほろっとした豆腐の円やかさに、
茗荷に胡瓜、大葉の爽やかさが暑さに絶好～。



しかも、ほろほろっと崩れる鯖までたっぷり沈み、
手繰る毎に旨味満載～。
お蕎麦が足りない～と思うほど 。



頃見て出された蕎麦湯はほんのり濁り、
注いだ冷や汁が又美味しい 。



一滴残せず完汁完食、大満足。

ご馳走様でした～

まだお若いご夫婦の温かいもてなしもよく、
ここも近くに欲しくなっちゃう一店。
是非機会を作って、十割蕎麦に平打ち蕎麦、
そして…、温かい蕎麦も食べたいな 。

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