平日の午後13時すぎ、扉を開くと、
以前は閑散としていた店内がほぼ満席に賑わい、
今やすっかり人気店 。
「今片しますからどうぞ~」と迎えられ、
通されたのは、ゆったりとしたテーブル席。
品書きには嬉しい、
以前は置かれてなかった地酒のリストもあり、
一人勝手に一周年のお祝いと、
新潟 「山城屋」 純米大吟醸
添えられた揚げ蕎麦をつまみつつ、
充ては、「肴」と書かれた品書きから、
頼んだのは「本日の蕎麦前三種盛り」。
これも嬉しい、三種どころか五種盛りだ~ 。
まずはと箸を入れた「蕎麦豆腐」は、
ふわふわほろほろ、まるで柔らか~な蕎麦がき、
大豆より蕎麦感が濃く香ばしい 。
「玉子焼き」はほんのり甘めでふっくら、
酒の充てに絶好の「梅水晶」に「バイ貝旨煮」、
中でも「山芋板わさ」にびっくりっ。
周りを囲む蒲鉾に、中はしゃりっと山芋!。
食感の違いも心地よく、これ美味しい~ 。
一つ一つ楽しくつまみ、品書きを改めて。
平日限定の「ランチセット」も健在、
「冷たいそば」は、江戸二八の「せいろ」に、
外二の粗びき田舎の「割子」の2本立て。
「温かいそば」にも、
「出雲流」「釜あげそば」があるのも嬉しく、
さらに、心を揺らす「夏限定」との「冷やかけ」が 。
ん~、冷かけ好きとしては悩むところ、
でもっ、今日は、初志貫徹。
汁は出雲流アゴ出汁の、
手挽き粗びきの「割子そば」を 。
三段盛の割子に盛られた蕎麦は、
まさに出雲の蕎麦ならでは、
グレー色艶やかな、薄く延した挽ぐるみ 。
ざっくりとした切り口に細かなホシが散り、
太くても、薄く延され、しっかり茹でられ、
もっちりとした重たさ皆無。
もちもちとして噛む毎にじわじわと香ばしく、
ん~、これは美味しいっ
さっとかけた汁も、アゴ出汁がしっかりと利き、
すっきりとした甘みといい、これも旨い。
あっという間に一枚ぺろり。
薬味は、これも出雲流、
山葵ではなく紅葉おろしに海苔が添えられ、
二枚目に乗せた海苔が又美味しい。
最後は紅葉おろしを添え、爽やか辛さが後を引く~。
あっという間に三枚ぺろり。
もう一枚食べたくなっちゃう~ 。
蕎麦湯は湯桶ではなく蕎麦猪口で。
これを最後にゆっくりと頂いて…
ご馳走様でした~
さすが、出雲出身のご主人、
この「割子そば」は、ほんとに美味しいっ。
これはぜひ、「出雲流釜あげそば」も食べに来よう 。

「深川 玄庵」
東京都江東区深川2-13-1
03-6280-3807
11:30~14:30 / 17:00~21:30
月曜定休
禁煙
2022年 9月 6日 祝!開店 「玄庵膳」
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