世間はお盆、昼をとうに過ぎても満席の中、
急ぎ片してくれたテーブルに通されて…、



ほっとし吹き出す汗をぬぐい、まずは蕎麦前 。



「辛さと旨味のバランスがよくさっぱり」との、
島根県松江　「李白」　純米酒



書かれている通り、すっきり口当たり優しいお酒に、
お通しの「浸し豆」が、嬉しい充て 。



つまみつつ品書きを捲った「季節のお品書き」。



これこれっ、お目当ての「帆立の雪華揚げ」、



頼めば程なく、届いた器には、
焦んがりころんっと揚がった帆立天 。



さくっとした衣に包まれた立派な帆立貝柱は、
間からチーズがとろ～り零れ、
齧った瞬間ほころぶ、くぅ～たまらんっ 。



添えられた若芽も旨い、
しゃきっとしたオニスラもさっぱりと旨し、
嬉しくお酒と頂いて…、



お蕎麦は、これも「季節の品書き」から、
和風自家製ドレッシングぶっかけそば、



久しぶりの「シャキシャキ大根そば」を、
揚げ玉とお揚げのダブルの「むじな」で 。



蕎麦は、細身で繊細な「十割そば」。
きりっとしたコシに喉ごし清々しく、
ほんのり酸味の利いた汁に香ばしさが立ち、



しかも、シャキシャキの瑞々しい大根に、
さくっさくの揚げ玉がピタリ、旨～っ 。



かりっと炙ったお揚げを絡めてと、
久しぶりに食べたけど、
「シャキシャキ大根そば」クセになる～ 。



…と、食べ終えたところに嬉しいサービス、
休日限定の「小そば」のお裾分け 。



手繰った箸先から広がる甘やかな香りに、
ちりちりと口肌なでもちもち、
はっとする程に芳ばしさと甘みが濃厚～ 。



残った汁にさっと潜らせると、
十割蕎麦とは又違う、汁とがっつり組み合い、
あっという間にぺろり 。



ほんのり濁った蕎麦湯を注ぎ、



この汁が又美味しくきれに飲み干して…、

ご馳走様でした～

外に出たら雨も上がり、再び太陽ギラギラ。
帆立にシャキシャキで素敵な雨宿り、
夏の間に「あご出汁冷かけ」も食べに来よう 。

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