祐天寺の駅を出て、ごちゃごちゃとお店が並ぶちょっと楽しそうな道を抜けて、駒沢通りに。この大通り沿い・・・?
いや・・、どこか脇道でもあるのかな?と、右に歩き始めたらすぐ!
通りに面してさりげなく、すっきりとした和モダンのお店に行き当たる。

祐天寺 「手打 卯月」
素敵な和菓子屋さんのような感じ・・。さりげなくかかった暖簾がセンスよく、その脇には「茨城境町産 常陸秋そば」。さらに期待がふくらみながら、扉を開け中へ。
ほぉ、いい感じのお店。シンプルにまとまった店内は、大きく取られたガラス窓からの日の光りが入り込み、明るく開けた空間。柔らかな肌木の色合いが、優しい雰囲気を全体に漂わせている。
ゆったりとしたテーブル席が8卓ほど、空間を贅沢に使って配されていている。
平日の昼過ぎ。適度に賑わいを見せた店内。「お好きなところにどうぞ」と通され、贅沢にも、窓際の奥の4人がけの席に腰を下ろす。
煎茶とお絞りが出され(そば茶だとうれしいんだけどなぁ)、テーブルに置かれた品書きを広げると、すごくメニューが豊富
蕎麦は二八と生粉打ち、そして田舎の三つ。それぞれ合い盛りがあるのがうれしい。ん?と、珍しいものも・・。冷製トマト蕎麦?そして・・カレー南蛮せいろまで。種物の種類も多いしこれはうれしく悩みそう。
季節の蕎麦には、「牡蠣そば」も・・・。
お昼には「昼膳」となるものもあり、玄米ごはんに天ぷら6品、せいろにデザートで1,100円!♪ がちょっと気になり、花番さんに尋ねると、お蕎麦は半分の量とのこと。「ご飯はたっぷり盛ってありますよ 」とのことだけど・・、お蕎麦が半分っていうのは、ちょっと寂しい~・・・。(ご飯はなくてもいいんだけど) なので、「合い盛り」で二八と生粉打ちを頂くことに。
待つ間にさらに眺めていると、お料理もとても豊富。手ごろな値段で並び、中でも「肴五点盛り」(鴨ロースト、板わさ、出し巻き、とろろ揚げ、海老とめごちの天ぷら)や、「三点盛り」なんて、とてもよさそう♪。夜にこれでゆっくり・・なんていいだろうなぁ、と思ってしまう。
お酒の揃いも豊富だし、この雰囲気、近くに住んでたら・・と羨ましい限り。
と、眺めていると程なく目の前に「まずは二八蕎麦です」と出される。
蕎麦は丸い蒸篭に盛られて。クリーム色の蕎麦は、気持ち太めな細切りの蕎麦。薬味のネギと山葵も丁寧に作られたもの。
さて・・と、手繰り口元に寄せると、ふわりと蕎麦の香りが豊かに漂う。
おっ いいねぇ~と、口に含む。
蕎麦は表面がつるつるとした口ざわりで、ちょっと柔らかめ・・?な感じ。腰がないわけではないのだが、何か締まりのなさをちょっと感じさせる。香りはよかったのだが、風味はちょっと大人しめ。
それでも、やや薄めの鰹の風味のまろやかな汁は美味しいもので、蕎麦にからまるとそれなりに満足できる。
と、ちょっと時間をずらして「生粉打ち」が出される。一枚ずつ出してくださるのは、うれしい配慮。
太さは同じものだが、色合いがこちらはやや緑がかっている。手繰ると、やはり香りは豊かに漂う。
口に含みかみ締める。やはりつるつるとした感じと、どこか今ひとつキリッとしたものが欲しい感覚は残るのだが、こちらは蕎麦の滋味な風味が広がるのがうれしい。十割でも、きれいに繋がった蕎麦で、ところどころの切り幅はむらは、手打ちの良さと感じられる。
香りもよく、蕎麦の風味も豊かなのに、このちょっと緩んだような・・締まりの甘さが惜しいところ。今ひとつ加わったらすごくいいのだど。。今日はたまたまかな・・・。
頃合を見て出された蕎麦湯は、優しく白濁したなめらかで美味しい。さ汁を薄めると、汁の上品な美味しさを堪能できる。
ほおっと、寛ぐ間にも後から後からお客さんが入ってくる。近所の方が多いようで、地元にしっかりと支持されているのが伺える。それぞれ「昼膳」を頂いている人が多いようで、見てるとすごく豪華♪
さて、と席を立ちお勘定を。
奥からきちん顔を出して下さり、「ありがとうございました。」と言ってくれたご主人がうれしく、とても心に残る。
ご馳走さまでした~
ぜひ一度、夜にも訪れてみたいな・・・
*お品書き
せいろ(二八)700円、生粉 800円、田舎 700円、合いもり 800~850円、
かき揚げ天せいろ、えび天せいろ 1,200円、鴨せいろ 1,200円、とろろ 1,000円、三味 1,500円、牡蠣そば 1,250円、カレー南せいろ 1,000円
天ぷらそば 1,200円、鴨南そば:1,200円、なすそぼろあんかけ 1,100円、にしん 1,150円、梅とじそば 1,000円、鳥親子 1,050円、カレー南 1,000円、
蕎麦味噌 200円、そばがき 700円、板わさ 600円、出し巻き 950円、鴨ロースト 800円、酒肴五彩 1,100円、酒肴三彩 500円、天種 750円より等
幻々、てるて姫、黒龍、田酒、歓びの泉、酔鯨、小野川、浦霞など
手打 祐天寺 卯月
目黒区祐天寺2-8-13
03-5721-0547
11:30~15:00 / 17:30~21:00
火曜定休
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なるほど、こちらも、布恒さんの・・。
私は、お昼にちょこっとした訪れていないので、ゆっくりたずねてみたくなりました。
布恒さんの系列のお店は、どこもとても好きです。
・・・となると、早々に大森に訪れなくては、ですよね(^^)
音楽好きの友達と昨夜新年会をかねて、六本木にビートルズを聴きに行くことにしていました。彼はあんまり飲む前に食べない人で、調子を合わせるとすきっ腹でフラフラに酔うことになる。夕食は各々済ませて、7時半ころに現地集合としました。仕事を終わらせてから東横線で駆けつけることになるから、それじゃあ、どこで美味い蕎麦を食べようか、と楽しく迷い、結局しばらくぶりの「卯月」に途中下車を決意。電車に乗っていて勘違いし、学芸大学前で降りてしまい、「夢呆」にしようかと一瞬迷い、しかし初志貫徹で、卯月に辿り着きました。
午後六時ちょうど。高齢のご夫婦がひとくみ、食事中です。奥の二人がけに陣取らせてもらって、熱燗を頼み献立を調べる楽しみな時間帯。生粉打ちと田舎の合い盛りを照準にしてつまみを物色していると、下のほうに手書きで「豆腐のもろみ漬け」なる品が目につきました。熊本地方の平家の落ち武者が食べたものとか。雲丹とチーズの合いの子のようなお味、という文句につられて、頼んでみると..........これが覚えのある味わい。思わず給仕してくれた奥さんに、「醍醐豆腐に似てますね、美味しい。布恒さんでよく食べています」と余計な台詞をはいてしまいました。しまった、気を悪くさせたかなあ、と思った瞬間、奥さんがたちまち笑顔になり、奥のほうからご主人を連れてこられて、以前布恒さんで修行してたんですよ、とわざわざ紹介してくれます。気のよさそうなご亭主としばしはなしが弾みました。布恒ご長男の築地と同じ年に、ここに開店されたそう。ならば三年くらいになるか。一緒に頼んだだしまき玉子も、しっとりとしたいい上がり具合です。布恒さんとは、蕎麦も料理もすこし違う献立の組み立てだが、どうも底流は響きあうものがある。良いお店はいい店を増殖させてくれるんだなあ、としみじみ思いました。
たった一時間ちょっとで美味い酒とつまみと蕎麦を堪能させてくれ、ちょっとしたいい出会いを仕立ててくれる蕎麦屋とは、偉大な文化的ファーストフードだなあ、と感心しながら、祐天寺の駅に戻っていきました。当然ビートルズは盛り上がりましたよ。もうちょっとで午前様になるまで、聴き、語り合った一夜でした。
見るから~に、すごいですもの、ねぇ、
電車がっっ。。
(あと、外まで香るカレーの匂い・・)
でも、こういうお店は、残っていてほしいですよね。
他にはないですよっっ。。
「本格派!」とかいうよりは家庭っぽい味です。
ただ、電車大好きな甥っ子を案内したらはまっちゃって、
また、行きたくてしょうがないらしいです。
カレーだけを目的に行くんじゃ面白くないかも。
見ました、見ました。
っていうか、強烈なカレーの匂いのする、プラモデルのお店??と、不思議に思ったら・・、
名店カレー屋さんらしくて・・
(看板に書いてある文字を、しみじみと読んでしまいました・・)
いやぁ、奥の深い街だと、思った次第です(^^)
ちなみに祐天寺と言えばナイアガラです。
記事書いてませんけど。
駅から近いです。駒沢通り沿いで・・。
昼膳、でも、とってーも、豪華でした。
天ぷら以外にも、とろろ飯ととろろ揚げに蕎麦っていう、1,000円のものと二種類。
ちょっと、興味ありました~(^^)
場所は知らないんですけどね。
う~ん、評価としては微妙ですね。
確かに昼膳はそばが多い方が良さそう。
って、見てないのでなんとも言えませんが。
恥ずかしくて、今、ちょっと(かなり)、照れています。
今度は・・、
お声かけてくださいっっ。
私も、ドキドキしつつ楽しみにしております。
いろんな町を歩くとおもしろいですね♪
そして、
いろいろなお蕎麦屋さんに、出会えるのが、又楽しくて仕方ありません。
次にお店で独自のお茶なんかも
工夫があっていいかも
その次に煎茶はまあありかな?くらい
お冷やだとかなーりがっくり
祐天寺かぁ
なんか商店街な印象はあるが
しっかり街を探訪したことが無い処
ってか東横線があんま乗らないのだな
東横線沿線も色々興味深いものだな
田園都市線沿線は新興開発地域だからか
一箇所に集中してお店が集まってないんだよな
あちらにぽつりこちらにぽつりって
住宅街に溶け込むように点在してるので
よい店を見つけるのがちょっと大変なのだ
と、言い訳をしてみるテスツ
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