13時をとうに回った昼下がり。
扉の先はほぼ満席の賑わいを見せる中、
丁寧迎えてくれる花番さん。

個室仕立ての幾つかのテーブル席を過ぎ、
通されたのは奥の落ち着いた小さなテーブル 。



一人でも、ほっと寛ぐテーブルで、
久しぶりのお店、まずは蕎麦前。



「八海山」の冷一合に、嬉しいお通しが二品。



蕎麦の実が散る円やかな「蕎麦味噌」に、
「蕎麦豆腐」はほろりと蕩け、
しっかりと蕎麦の味わいがあり、美味しい 。



嬉しくつまみつつ、充てを吟味。
「竹やぶ」出身らしい、定番の「一品料理」に、



幾つかの「季節のおすすめ」、



さらにテーブルには「本日のおすすめ」があり、



中から選んだのは、「前菜の五点盛り」 。



鴨のテリーヌと二層仕立の「鴨の煮こごり」に、
甘辛く揚げ煮した「枝豆の東煮」（これが旨っ！）。



「冬瓜の冷やし煮」に盛られた蕗味噌の美味しいこと 。
「きのこの南蛮漬け」も旨い、



しゃきしゃきとした「おかひじきのお浸し」と、
どれもピシっと味が決まり、
さすが「かりべ」さん、お酒がススムー 。

ゆるりと一人静かに楽しませて頂いて…、



お目当ての「田舎せいろ」は、残念、売り切れで… 、



ならばと選んだのは、
「かりべ」さんでは初めての「とろろそば」 。



蕎麦は独特の柄付きの木製の器に盛られ、
ピシっと角立つ凛々しい細切り。



ふわっと広がる爽やかな香りに、
硬すぎないしなやかなコシに喉越し軽やか、
すっきりと香ばしく、後に広がる甘みの余韻 。

申し分のない旨さに、
まずは、そのままの蕎麦を味わい、



別にもり汁が添えられる嬉しい配慮に、
円やかでしっかりとした汁でも味わい…、



そして、心そそる、ぷくぷくと泡立つとろろ汁 、



そっと浸し絡めると、んー、美味っし～い 。

もり汁と丁寧に混ぜられたその絶妙な按配に、
さらりとしてほろ～り、
とろろの滋味が蕎麦に重なる。



ここに、ぱりっと散らされた海苔が極上～。



しかも、底にはぷっくりとした卵黄が沈み、



崩し混ぜ絡めた蕎麦は、
とろろだけでも美味しい上に、
玉子のコクが加わる、最強の組み合わせ 。

ずずっずずっと、後は夢中～。



頃見て出された蕎麦湯はとろりと白濁し、
とろろ汁に注ぐと、まるで一品料理のような満足感。
注ぎ注ぎ、たっぷりと頂いて…

ご馳走様でした～



久しぶりの「かりべ」さんに大満足。
今日は頂けなかった「田舎せいろ」のリベンジに、
又、「コース」も頂きに来たいな 。

関連記事

• 千歳船橋　「一仁」　無限に食べたくなる「玉子とじせいろ」あ (2023/11/09)
• 下北沢　「打心蕎庵」　前菜に天ぷらに蕎麦の「柊」コース (2023/10/25)
• 尾山台　「蕎麦前　ながえ、」　至福の蕎麦前に「四種の薬味の冷やかけそば」 (2023/10/02)
• 千歳船橋　「一仁」　魅惑の「大皿酒肴」に「揚げ茄子の冷やかけ」 (2023/08/09)
• 経堂　「しらかめ」　溢れる涼味 夏限定「冷やかけもずく蕎麦」 (2023/07/31)
• 上町 「蕎麦 シカモア」　「bye bye Sycamore 蕎麦会」 (2023/07/03)
• 千歳烏山 「東白庵 かりべ」 「前菜五点盛り」に「とろろそば」 (2023/06/27)
• 上町　「蕎麦 シカモア」　旨し蕎麦前「ラム挽肉の焼き・蕎麦」 (2023/06/14)
• 千歳船橋　「一仁」　美しき粗びき「小海老のかき揚げ丼セット」 (2023/04/19)
• 上町　「蕎麦 シカモア」　帆立に蛸に筍に繊細な蕎麦旨し (2023/04/12)
• 経堂　「しらかめ」　「もり」を３種の薬味で楽しい３種の味変 (2023/02/06)
• 千歳台　「仙味洞」　友蕎子直系の「鴨汁そば」に「常夜うどん」 (2023/01/29)
• 千歳船橋　「一仁」　ぷりっぷりの海老真丈にホシ煌めく「せいろそば」 (2022/11/25)
• 尾山台　「蕎麦　ながえ、」　祝♪5周年「二色そば」で４種の蕎麦 (2022/11/07)
• 千歳船橋　「一仁」　鴨脂で炒めた野菜の「彩り野菜のつけせいろ」 (2022/06/03)

スポンサーサイト