雨交じりの平日の昼下がり。
「空いてるところにどうぞ~」と通されて、
ゆるりとした空気があまりに心地よくて、
今日は飲むつもりはなかったのに、
ついつい頼んだ、「秩父錦」の冷一合 。
添えられた蕎麦味噌を舐めつつ、
壁に貼られた「塩辛」が目に留まり、
充てに頼んだ「いかの塩辛」(300円)。
嬉しいルイベのトッピングに、
自家製かな、この塩辛、とっても美味しい 。
嬉しくつまみ、ちびちびとすすり、
改めて品書きを開き、
毎度頼むお気に入りの、
「海老天ぷらのつけそば」と迷ったけれど…、
密かにずっと気になってる、
「特製」とルビがふられた「玉子丼」 。
今日こそ頂いてみようと、
「特製玉子丼と手打ちそばのセット」を、
蕎麦は、ヌキ実の「石臼挽き」で。
壁に貼られた今日の蕎麦は、
滋賀県東近江市瓜生津町の「信濃一号」。
眺めつつ、お酒を飲み切った頃合いぴたり、
目の前に届いたセットのお盆。
はぁ~、なんって美しい…。
簾にふわりと盛られた蕎麦は、
透けるような透明感のある細切りに、
淡い色合いの粒浮く、思わず見惚れる美しさ。
すぅっと鼻孔をよぎる香り清々しく、
きりっと〆りしなやか、ほろりっと喉に消え、
爽やかさの中から広がる、柔らかな甘み。
食感といい喉ごしといい、たまらなく美味しい 。
そっと浸した汁は、鰹出汁が豊潤に満ち、
浸した蕎麦は、きりっと味の輪郭が立つ、
添えられた山葵もフレッシュ、
手繰る毎にうっとり、気づいたらあっという間 。
頃見て出された蕎麦湯は、ほどよく濁り、
注ぎ注ぎ頂きながら…、
ずっと気になっていた、念願の「玉子丼」(特製)。
ん?、真ん中には黄身?
…と、箸を入れた途端にとろ~っと零れる、
玉子とじに黄身のダブル卵~ 。
しゃりっと甘みのある玉ねぎに、
ふっくらととじられた玉子に濃厚な黄身と、
こりゃ、玉子好きにはたまらな~い 。
ご飯少なめで頼んで、私にはちょうど良い量、
美味しくぱくぱく、お腹もいっぱ~い。
ご馳走様でした~
改めて、「椿屋」さんのお蕎麦、素敵だなあ。
次は又、「田舎」を、
いや、まだ食べてない「更科」も頂いてみたいな 。

「手打ちそば処 椿屋」
埼玉県所沢市北所沢町2017-6
042-942-6000
11:00~15:30 / 17:00~20:30
火曜定休
禁煙
2022年 5月12日 「板わさ」「海老天ぷらのつけそば」
2021年 3月31日 「海老天ぷらのつけそば」「田舎そば」
2013年12月18日 最上早生、玄挽き、臼挽き食べ比べ
2013年 7月22日 「三種盛り」、「玄挽き」「臼挽き」食べ比べ
2013年 2月 8日 すっかりファン、「石臼挽きそば」
2012年12月20日 恋に落ちた、「石臼挽そば」
- 関連記事
-
- 新座 「八溝」 お得なお昼のセット「そば定食」 (2023/08/26)
- 秩父 「ひらい はなれ」 感動の二種の手挽きそば (2023/07/07)
- 新所沢 「椿屋」 流麗な「石臼挽きそば」に「特製玉子丼」 (2023/06/15)
- 鶴ヶ島 「蕎麦懐石 さくら荘」 「無庵」出身の新店「昼の蕎麦遊膳」 (2023/03/27)
- 新座 「柿屋」 霙汁風「ゆずおろしとり汁」に「肉もりごま汁」 (2023/02/26)
- 所沢 「弥兵衛」 祝!移転再開店「手挽き十割そば」 (2022/11/29)
- 西川越 「そば御膳 むさしや」 「里の春」に「かつ重」 (2022/11/27)
- 和光市 「寿美吉」 料理も楽しい2代目の手打ちそば (2022/11/21)
- 大宮 「久霧」 抜き実の粒が紡ぐ感動の「手挽きそば」 (2022/10/20)
- 浦和 「庵 浮雨」 ヌーベル天ぷらに「ごまそば」「肝せいろ」 (2022/06/06)
- 新所沢 「椿屋」 透明の粒煌めく麗しき「石臼挽きそば」 (2022/05/12)
- 新座 「柿屋」 畑の中で素朴な「のらそば」に「肉もりごま汁」 (2022/05/07)
- 浦和 「庵 浮雨」 祝!移転再開店「花巻クリームせいろ」 (2022/05/02)
- 東飯能 「草日庵 よりや」 「田舎汁」に「胡麻汁」せいろ (2022/02/26)
- 武蔵浦和 「八海そば 松月庵 ゆたか」 2代目の躍進 (2021/11/17)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ トマさん (11/20)
→ chameleon-arms (11/19)