昨日からの雨はやんだけど、
風はキンと冷たく、まるで冬に戻ったような寒さ。
お腹を空かせた鷺沼でのお昼は…、
通りに置かれた心そそる魅惑の文字、
「階段を下りて蕎麦屋で憩う」
創業昭和38年、この辺り切っての老舗、
ほぼ20年ぶりの「よしみや」さん 。
鷺沼 「手打蕎麦 よしみや」
そろそろ2時になろうとする昼下がり。
駅前のビルの地下とは思えない、
しっぽりと落ち着いた店内の心地の良さ 。
「お好きなところにどうぞ~」と温かく通されて、
奥のテーブルで品書きを開き、
まずは温まろうと、「よしみや」(『鶴齢』)の熱燗に、
「蕎麦屋の肴」から、
新潟県魚沼「幸源の野沢菜」を 。
待つこと程なく、届いた熱燗は一合瓶で、
燗付けされた温度もぴたり 。
添えて置かれた「野沢菜」も、
シャキシャキでしょっぱさなく、これも美味しい 。
なんでも、小千谷・山崎醸造の醤油に、
煮干しダシを加えた「煮干醤油液」で漬けた、
無着色、無添加の伝統ある漬物屋だとか。
美味しくつまみつつ、
久しぶりの品書きをじっくり眺め、
久しぶりだし、やっぱり「せいろ」が食べたい、
それとここでは天ぷらも必須、「天せいろ」を天先で 。
頼むと程なく、粗塩に天つゆを添え、
置かれた天ぷらの美しさ 。
シシトウ、舞茸は衣薄くさくっと軽やか、
ほおばった先から、野菜の瑞々しさが口に滴り、
2本盛られたバナメイ海老は、衣さくっ、そしてふわっ、
ぷりっとした身は甘く、これは美味し~い 。
穴子天に車海老天がつく、
「極上天ぷら」にすればよかったと悔やみつつ、
いよいよお蕎麦のお声かけ。
お声かけるとまず置かれる、
もり汁に、薬味の山葵に葱が美しい 。
そっともり汁を吟味していると、
塗の蒸篭に盛られたお蕎麦も到着。
そうそう、これこれ、一気に記憶が頭をよぎる、
更科に似た、純白に煌めく繊細な佇まい 。
手繰るとうっすらと透明なホシが透け、
キリっと〆ったコシに、喉越し精妙~。
手繰るのがとにかく心地よく、
手繰る毎にふわ~と口に広がる蕎麦の甘み。
この蕎麦にもり汁が又ぴたり、
ん~美味しいっ、あっという間に蒸篭は空~。
頃見て出された蕎麦湯を注ぎ、
すぅ~っとのびる汁の旨さを味わって…
ご馳走様でした~
20年ぶりに頂いた蕎麦は、
記憶よりもさらに進化し、
又すぐにでも食べたくなっちゃう魅力たっぷり 。
毎週土曜日の夜に開催されている、
「蕎麦と地酒を愉しむ会」、これもいいな~ 。
「手打蕎麦 よしみや」
神奈川県川崎市宮前区小台1-19-5
044-853-0753
11:30~15:00 / 17:00~20:30
火曜定休 月曜昼のみ
禁煙
お店のHP
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