思ったより早く所要が済み、
せっかくのお天気、大手町から日本橋まで、
桜を眺めてのお花見散歩 。
あちこちで立ち止まる人がいる中、
「江戸桜通り」の見事な桜にうっとり~。
あ~、桜桜、春だなあ…と 、
たっぷりと目で楽しんだ後は、
次は味覚、筍を目当てに「室町砂場」 。
三越前 「室町砂場」
そろそろ3時なろうとする店内は、
ゆるりとした空気たゆたう、老舗蕎麦屋の良さたっぷり。
お気に入りの中庭に面したテーブルで、
気もそぞろに開いたお品書き。
これこれっ、毎年食べ逃してた、
お目当ての「竹の子土佐煮」 。
早速頼み、お相手には「菊正宗」の冷を。
燗酒も冷(常温)も、ここで飲む「菊正宗」が旨い。
添えられた「梅くらげ」もしみじみと旨い 。
ちびちびとすすっていると程なく、
置かれた「竹の子土佐煮」の美しさ 。
くっきりとした鰹出汁をまといしゃきっと瑞々しく、
口に迸る竹の子ならではの香りに味わい 。
しかも、添えられた蕗が又美味しい。
念願の竹の子で、嬉しい蕎麦前を頂いて…。
お蕎麦も「竹の子そば」にしようと思ってたけど、
テーブルに置かれているのは、
「砂場」でまさかの変わりそば、「桜切り」が 。
つい今しがた、桜を愛でてきた今日、
これを食べずしたら一年の不覚になっちゃうと、
急遽変更、「桜切り」を 。
頼むとすぐ、もり汁に薬味が置かれ、
「汁も桜切り用なんですよ」とにっこりと花番さん。
そっと舐めてみると…、
おっ、もり汁にまで桜の香りがふわ~ 。
そして程なく、長方形の蒸篭にお蕎麦が到着。
わあ~、これ又なんて美しい 。
うっすらとピンクの透明感のある繊細な細切りに、
ところどころに桜葉のホシが散り、
手繰った先から豊かに桜が香り、
ぷるっとしてしなやかなコシの心地のよさに、
口いっぱい広がる桜に、更科の甘味の余韻を残す。
知らなかったっ、
「室町砂場」の桜切り、めちゃくちゃ美味しい
さらに、もり汁に浸したら、
蕎麦の桜に汁の桜で、も~う桜満載~ 。
しかも手繰っていたら、なんとっ、
さすが「室町砂場」、
蕎麦の下には桜葉のあしらいまで 。
蕎麦湯を注げば、再び桜がふわ~り。
うっとりと注ぎ注ぎ頂いて…
ご馳走様でした~
目で楽しみ、蕎麦で楽しみ、汁まで楽しめた、
桜に包まれた昼下がり。
毎年、この桜切りは、食べに来よう 。

「室町 砂場」
中央区日本橋室町4-1-13
03-3241-4038
11:30~21:00(土~16:00)
日曜・祝日定休
禁煙
2022年12月14日 「お新香」に感動的「とり南蛮」
2022年 1月24日 「湯葉と三つ葉の辛子和え」「おかめそば」
2020年10月10日 二階の個室座敷で「柏葉」コース
2018年 8月 7日 「お新香」じゅん菜に蕎麦の実入り「涼味とろろそば」
2018年 5月24日 「お新香」でぬる燗、「三昧そば」
2012年11月 5日 「お新香」「玉子とじそば」
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