見ているのも楽しい絵入りの、
壁の品書きもすっかり春のご馳走が並ぶ中、
ご主人に暖かく迎えられ…、
まずはビールをぷはっ〜、
全員揃ったところでお料理のスタート 。
先付 「彩野菜のお浸し」
スナップエンドウに芽キャベツ、
アスパラにいんげん、白に黄色のカリフラワー
ブロッコリーに人参に蕗。
どれも茹で加減ぴたりの春野菜が勢揃い、
注がれた極上の出汁に際立つ野菜の旨味
そして、毎度楽しみな「前菜の盛り合わせ」 。
硝子の器は、大の好物「鯛の子煮こごり」 、
「ふきのとう饅頭」は、さくっと揚げられ、
蕗の薹の葉で包んだもちもちの生麩に、
中から蕗味噌とろ〜り、口の中は春でいっぱい 。
びっくりする程柔らかな「蛸柔らか煮」、
玉子そぼろで花を見立てた「菜の花空豆」、
「自家製へしこ 山葵チーズ和え」は、
一年以上漬けた鯖のへしこ、
半レアでしっとり円やか、これまで食べた事がない旨さ。
くぅ〜、お酒がススム〜 。
続いて「椀盛」。
蓋を空けた途端に鮮やかな緑が目に眩しい。
「グリーンピースすり流し汁」。
青いお豆の爽やかな甘みに、
下に沈んだ海老真丈の旨みに頬が緩む 。
ここに「箸休めに」と出された二品。
自家製沢庵を焼きごり出汁で炊いた、
「沢庵の贅沢煮」。
しゃくりとした心地のいい歯ざわりに、
素朴な中にしみじみとした味わいがあり、
ん〜、確かにこれは「贅沢煮」
「根三つ葉のきんぴら」はしゃきっしゃき、
牛蒡に似た滋味たっぷり、これもいいな〜。
「お造り」は、「鯛へぎ造り」。
鯛は明石産天然ブランド鯛。
もちもちとして、一味も二味も違う旨さ。
焼物 「焼きそばがき」。
はっとする程、柔らか〜な蕎麦がきに
自家製塩昆布が混ぜこまれ、
みたらし団子を思わせるタレに、蕎麦が香ばしい 。
そしていよいよ今宵のメイン、
立派な大蛤に根三つ葉の「浜鍋」 。
予め蛤から取った出汁に、まずは新若芽、
続いて、新筍に東京ウド、
大蛤がドボン〜、ドボン〜、
みるみる汁が出汁で白濁し、
最後に三つ葉をさっと湯がくように茹で、
あっという間にでき上がり〜 、
早速すすった汁の美味しさときたら、
蛤の濃縮した旨みに、全員そろってはぁ~
とろりと蕩ける新若芽の磯味に、
蛤は身厚ながら柔らかく、甘い旨いっ 。
しゃきしゃきの根三つ葉の爽やかさ、
香り弾ける東京ウドに、新筍が嬉しい限り。
はふっはふっと無言で夢中〜 。
ここに、まさかの「蕎麦寿司」がっ
ほろっと解ける、この軽やかさんが潮さんならでは。
さっと〆た蕎麦の酢加減、
包まれた穴子に玉子、干ぴょうに胡瓜と、
そのバランス、味わいと完璧の旨さ 。
くぅ~、これ毎日食べた~い 。
さらにこれ又サプライズの「茶そば」。
しかも、「茶そばにもり汁がしっくりこなくて」と
ほのかに塩を利かせた煎茶を注ぎ、
冷かけ風にしたセンス 。
清澄とした煎茶に、雅な抹茶が引き立ち、、
喉落ちふわりと残す更科の甘み、
蕎麦というより、これはもう一品料理のよう 。
汁まですっかり飲み干し、続いて「十割そば切り」
茨城県境の「常陸秋そば」。
すらりと伸びた極細繊細な蕎麦は、
ピシっと〆り喉越し清涼、料理の〆にぴたり 。
そして、これも楽しみな最後の甘味、
切り口から滴る「あまおう苺」の「苺大福」 。
ふわふわの生地に生クリームと白餡、
苺の果汁が口にほとばしり、ほっぺた落ちそう〜 。
さらに「道明寺」仕立の「桜餅」も頂いて…、
今宵も満足至福のひと時に。
ご馳走様でした〜
初夏に夏に、秋に冬にと、
今年は頂きに来たいな 、と…、
食後にゆっくりと見渡す、壁にも梁には、
眺めていると心が洗われる、
来る度に増えていく、見事な仏像。
素晴らしい、まるでこれは仏像ミュージアム 。

「武蔵国分寺 潮」
国分寺市西元町 2-18-11
042-359-2898
11:30~14:00 (~15:00土日祝)
/17:00~21:00
火曜定休
禁煙 P2台
お店のHP
2022年12月28日 「平日限定ランチセット」で「カレー南蛮」
2022年 6月16日 夏のお昼の「蕎麦会席」「胡麻汁そば」
2022年 1月22日 冬の宵の蕎麦会席「クエと漬物の鍋」
2021年 8月27日 夏の宵の蕎麦会席「雲丹と鮑のいちご煮鍋」
2021年 4月24日 春の宵の蕎麦会席「山形牛と花山椒なべ」
2021年 1月14日 「海鮮がんも」と料理人の「カレー南蛮」
2020年 8月23日 夏の夜の蕎麦会席「比内鶏冬瓜鍋」
2020年 3月30日 「若竹煮」「空豆のかき揚げ」「ごま汁そば」
2019年12月 9日 「湯葉揚げの鍋焼き蕎麦」に「和栗のモンブラン」
20019年10月21日 秋の夜の蕎麦会席「松茸と鱧のしゃぶしゃぶ鍋」
2019年 9月 9日 夏の夜の蕎麦会席「鱧と茄子の名残の夏の宴
2018年10月22日 秋の夜の蕎麦会席 「鱧と松茸づくしの宴」
2018年 8月 6日 真夏の夜の「蕎麦会席」「鱧とじゅん才の鍋」
2018年 4月 9日 冬の夜の「蕎麦会席」 「花山椒と和牛しゃぶ鍋」
2018年 1月15日 冬の夜の「蕎麦会席」 「あんこうのどぶ汁鍋」
2017年 8月25日 「夏野菜のお浸し」灼熱の「とまと蕎麦」
2017年 5月 1日 春の夜の「蕎麦会席」 「花山椒と筍の和牛鍋」
2016年12月10日 暮の夜の「蕎麦会席」 「ふぐ白子の天かぶら釜」
2016年10月31日 秋の夜の「蕎麦会席」「松茸と鱧のしゃぶしゃぶ鍋」
2016年 5月 2日 春の夜の「蕎麦会席」 「花山椒と筍の和牛鍋」
2015年12月17日 冬の夜の「蕎麦会席」 焼穴子と白子の「冬至鍋」
2015年 夏のお昼の「蕎麦会席」 鱧三昧に「とまとの冷かけ」
2015年 4月22日 春の夜の「蕎麦会席」 「花山椒と牛しゃぶ鍋」
2014年11月27日 秋の夜の「蕎麦会席」 「せいこ蟹の鍋やき」
2014年 8月25日 夏の夜の「蕎麦会席」 「比内鶏冬瓜釜蒸し」に「とまとそば」
2014年 4月24日 春の夜の「蕎麦会席」 花山椒と筍の比内鶏鍋
2014年 1月27日 冬のお昼の「蕎麦会席」 悲しみをも癒す幸せ料理
2013年 7月24日 夏の夜の「蕎麦会席」 鱧しゃぶと冷かけ「とまと」
2013年 5月 9日 春の夜の「蕎麦会席」 花山椒と軍鶏鍋
2012年10月 8日 秋の夜の「蕎麦会席」 軍鶏に松茸
2011年10月 1日 秋の夜の「蕎麦会席」 鱧に松茸
2011年 7月 4日 夏の夜の「蕎麦会席」 絶品!とまとそば」
2011年 4月20日 一人誕生会「限定平日のお昼のご膳」
2010年11月28日 秋の夜の「蕎麦会席」 うずら茸鍋
2010年 4月25日 春の夜の「蕎麦会席」 花山椒肉鍋
2010年 1月31日 冬の夜の「蕎麦会席」 あんこう鍋
2009年11月 1日 秋の夜の「蕎麦会席」 松茸と鱧のしゃぶしゃぶ鍋
2009年 8月10日 夏の夜の「蕎麦懐石」 鮑のステーキ
2009年 3月23日 春の夜の「蕎麦懐石」 竹の子と蛤に鯛の鍋
2007年11月23日 秋の夜の「蕎麦会席」 鯛と聖護院蕪の鯛チリ
2007年 6月20日 「焼筍」、「鰊昆布」、「そばきり」
2005年 3月18日 「そばきり」」
- 関連記事
-
- 西国分寺 「潮」 春の宵の蕎麦会席「蛤と芹の鍋」 (2023/03/09)
- 国分寺 「小春日和」 祝!開店 手造りお惣菜と手打そばの店 (2023/02/14)
- 西国分寺 「潮」 「平日限定ランチセット」で「カレー南蛮」 (2022/12/28)
- 西国分寺 「潮」 夏のお昼の「蕎麦会席」「胡麻汁そば」 (2022/06/16)
- 国分寺 「きぬたや」 粗さ異なる5種に横田の小蕎麦 (2022/03/10)
- 西国分寺 「潮」 冬の宵の蕎麦会席「クエと漬物の鍋」 (2022/01/22)
- 国分寺 「きぬたや」 心をも癒す美しき5種の蕎麦 (2021/10/05)
- 西国分寺 「潮」 夏の宵の蕎麦会席「雲丹と鮑のいちご煮鍋」 (2021/08/27)
- 西国分寺 「潮」 春の宵の蕎麦会席「山形牛と花山椒なべ」 (2021/04/24)
- 西国分寺 「潮」 「海鮮がんも」と料理人の「カレー南蛮」 (2021/01/14)
- 国分寺 「きぬたや」 輝く宝石7種の蕎麦 (2020/12/29)
- 国分寺 「てる久」(残念ながら閉店) 悲しくて切ない7年の幕 (2020/10/17)
- 西国分寺 「潮」 夏の夜の蕎麦会席「比内鶏冬瓜鍋」 (2020/08/23)
- 国分寺 「てる久」 清々しく爽やか「ぶっかけ蕎麦」旨し (2020/05/28)
- 西国分寺 「潮」 溜息の出る至福の一杯「ごま汁そば」 (2020/03/30)
→ yuka (05/19)
→ yuka (05/19)
→ yuka (05/19)
→ chameleon_arms (05/14)
→ chameleon_darms (05/06)