戸隠から久しぶりに会う友人来訪〜。
嬉しい再会は、これも久しぶりの「季より」さん
駅からタクシーに乗り込めば程なく、
静かな住宅地にふっと現れる、
「竹やぶ」ゆずりの手作り感溢れるアンビアンス。
入り口に咲きほころぶ梅の香りに、
手入れの行き届いた庭を眺め敷石を伝う、
来る度に心躍るアプローチ 。
牛久 「手挽き石臼と旬のお料理 季より」
丁度昼時、どの部屋も埋まり賑わう中、
通されたのはゆったりとしたテーブルに、
座り心地のいい椅子の一室。
今日頂くのは、お蕎麦は別の、
前菜に甘味の「お昼のコース」。
電車に揺られ乾いた喉に、
ハートランドで、再会の乾杯ぷは〜。
喉を潤わせていると程なく、
絢爛豪華な「前菜メリーゴーランド」
見ているだけでも歓喜、
どれから食べようか迷う迷う〜 。
まずは、「紅天使焼き芋冷製スープ」。
甘さで定評の紅天使、とろりほっこりととても甘い。
「車海老の出汁の茶碗蒸し」は、
ほろほろ熱々、濃厚な海老の旨み広がり、
「バルサミコ酢に漬けた八朔の白和え」、
「大根と人参の鰹出汁煮」、
「山葵茎の醤油漬け」が、ツンっと旨い。
風味豊かな「すくい豆腐」に、
30分じっくりと焼かれた「鍋焼き玉子」は、
まるでスフレケーキのよう 。
常陸秋そばの「蕎麦の実雑炊」は、
ほくほくっとして、香ばしく甘く、
嬉しすぎる「新竹の子の炊いたん」、
「ほうれん草の胡麻和え」に、
「さつま芋のきび煮」「茶豆の浸し豆」に、
脱皮したての「車海老の旨煮」が極旨っ 。
しゃきっしゃきっの「沖縄もずく酢」に、
きちんと種が取られた「金柑蜜煮」、
地元野菜「ブロッコリーのお浸し」に、
「白菜の焼酎醤油漬け」、「新赤じゃがの素揚げ」、
「ソミュール液漬け焼きサーモン」の美味しい事っ 。
これにはもちろんお酒、
京都 「古都千年」純米吟醸を頂いて…、
追加で頼んだ「天ぬき」は、
揚げたてかき揚げに、熱々の出汁が別に添えられ、
注いだ瞬間、しゅわわわ〜っっ、
と立つ音からもうご馳走〜 。
初めさくっ、次第にほろほろと解ける衣に、
幾つも仕込まれた鮮やかな車海老は、
ぷりっっぷりっ旨み濃厚。
これには、「古都千年」純米酒の熱燗を合わせ・・・、
これも必須の「ふあふあそばがき」。
湯盛りされた蕎麦がきは、
どこまでも滑らか「ふあふあ」とろ〜。
きめ細かな舌ざわりに、
口の中で蕩け広がる蕎麦の甘みに、
温泉に浸かっているような多幸感に包まれて…、
そろそろお蕎麦を、
打たれている三種を小盛で注文 。
まずは「粗挽きそば」
常陸秋そばと那須のブレンド、十割そば。
繊細な細切りに淡い色の粒が紡ぎ合う美しさ。
きりりとしたしっかりとしたコシに、
ふっと香りが鼻に抜け、香ばしく次第に甘く、
美味しいなあ… 。
続いて、「太打ち田舎そば」。
北海道蘭越の新そば。
太打ちと言っても極太ではない、
やや太めで、これも粒浮く粗挽きそば。
もちもちとして、ふっくらと芳ばしく、
うっとりする程の穀物の甘み
最後は、艶めく極細の「水腰そば」。
栃木県那須在来種。
はんなりとしてしなやか、
ほのかな粘りに、ふっと喉に消え、
シルキーな甘みの余韻を残す。
「水腰そば」も打つ人によって違う、
有馬さんの「水腰そば」は優しく女性的 。
ほんのり濁った蕎麦湯で、
もり汁の旨みをじっくり味わい…、
「蕎麦コース」の甘味は、
「桜薫る濃厚牛乳寒」。
ひと晩漬けこんだ桜の塩漬けの雅な香りに、
ぷるぷる寒天の程よい甘みに、
抹茶シロップ、自家製餡子と、ん〜甘美〜 。
久しぶりの友人との、感動至福のひと時に。
ご馳走様でした〜
開店して早10年。
来る度に洗練進化している「季より」さん、
ああ、ここも季節ごとに伺いたいなあ 。

「手造りそば 季より」
茨城県牛久市牛久町15-2
029-875-4891
11:30~16:00
夜は要予約
日曜定休(臨時休業あり)
禁煙 Pあり
お店のHP
2018年 5月21日 「天ぬき」「粗挽きそば」「太打ち田舎」「水腰そば」
2017年 2月28日 「冬のお昼のコース」「鹿肉ロースト」「天ぷらそば」
2016年 9月 6日 「蕎麦アーティストの饗宴 再び…」
2012年 4月10日 おまかせコース、粗挽きそばにもりそば
2010年 9月27日 旬のものいろいろ「お昼のコース」
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