朝から降る冷たい雨に気温は上がらず、
そろそろ2時を回ろうとする昼下がり。
空腹に寒さが一層身に滲み、手はかじかみ痛いほど
こんな時に嬉しい、中休みのないお店 、
西荻窪の細い路地裏に、そっと佇む「カネイ」さん 。
西荻窪 「蕎麦カネイ」
扉を開くとふわりと体を包む木々の温もりに、
寒さも疲れもほっと癒されるよう。
にこやかな女将さんに迎えられ、
とにかく温まりたくって…、
早速頼んだ、菊正宗の熱燗一合に、
充ては、「春菊と柿の白和え」を 。
とろりと滑らかな衣の上品な味わいに、、
しゃきっと香る春菊に、柿の甘みにほっこり。
つまみつつ、前々から気になっていた、
「梅干し(南高梅)」を追加で頼むと、
これが見事な、ぷっくり立派な南高梅 。
果肉はとろりと柔らかく、
しかも、塩分はしっかりの梅干で、
この一粒だけで、お酒がくいくい進んじゃう〜 。
ちびちびと舐めお酒をすすり、
しばしゆるりと寛いで…、
外はまだまだ寒い、温かい蕎麦を眺め、
品書きをめくると、
なんとうどんも打っているよう。
「かき玉うどん」に、ちょっと惹かれるけれど…、
やっぱりお蕎麦が食べたい、
中から頼んだ「玉子とじそば」 。
うわあ〜、なんて美しい、
ほのかに半熟を残したとろりとした玉子が、
丼いっぱいに覆う、黄金の景色 。
輝く玉子にしばし見惚れ、
まずはと啜った汁がたまらな〜い 。
鰹に昆布がこっくりと染みた円やかさに、
玉子の柔らかな味わいが溶け、
はぁ〜…、しばし蓮華を離せない。
ようやく玉子の冠から蕎麦をひと手繰り。
汁に馴染んだ蕎麦はほろりとほどけ、
しなやかに喉に落ちる心地の良さに、
蕎麦を手繰り、ほろほろの玉子をすすり、
葱を散らし風味がきゅっと深まった玉子を絡めと、
後は、はふっはふっと夢中で一気 。
玉子が溶けた汁の美味しさに、
すくいすくい、最後は丼に口をつけ、
一滴残せず完汁完食〜。
ご馳走様でした〜
体もすっかりぽっかぽか。
「カネイ」さんのかけ汁、ほんとに美味しい。
一度「かき玉うどん」も食べてみたいな 。

「蕎麦カネイ」
東京都杉並区西荻南3-16-5
11:30~20:00 売切れ仕舞
水曜、第2・4火曜定休
禁煙
2022年 9月 1日 「枝豆とトウモロコシの白あえ」「冷や山かけ」
2022年 6月 2日 「破竹のお浸し」「比和在来」
2022年 1月28日 「野らぼう菜のお浸し」「カレー蕎麦」
2021年 4月 5日 祝!開店「お新香」「天ざる」
- 関連記事
-
- 荻窪 「有いち」 「初夏のおまかせ」感激の八寸に穴子の塩焼き (2023/05/29)
- 代田橋 「まるやま」 初夏に清涼爽快「辛味おろしせいろ」 (2023/05/17)
- 西荻窪 「蕎麦カネイ」 葛仕込みキーマカレーの「カレーそば」 (2023/03/30)
- 代田橋 「まるやま」 平日お昼の「らんち親子丼セット」 (2023/03/20)
- 荻窪 「本むら庵」 映画の余韻は蕎麦屋で「なめこそば」 (2023/03/01)
- 代田橋 「まるやま」 粗挽きの温蕎麦の極味「とり南蛮」 (2023/01/30)
- 永福町 「いち彌」 寒さも吹き飛ぶ「鶏と九条葱そば」 (2023/01/24)
- 西荻窪 「蕎麦カネイ」 「白和え」に黄金の冠「玉子とじそば」 (2023/01/16)
- 代田橋 「まるやま」 「おまかせ盛合せ」に「穴子の天ちら」 (2022/12/27)
- 荻窪 「本むら庵」 粗挽きの温蕎麦の旨さ「おかめそば」 (2022/11/30)
- 代田橋 「まるやま」 平日のらんち蕎麦「とりせいろ」 (2022/11/09)
- 代田橋 「まるやま」 ぷりぷり小海老の「冷やし海老おろし」 (2022/09/26)
- 荻窪 「本むら庵」 蛸の旨さに舌鼓みからの「せいろそば」 (2022/09/08)
- 西荻窪 「蕎麦カネイ」 冷かけ汁が滲みいる「冷や山かけ」 (2022/09/01)
- 代田橋 「まるやま」 「さくさく桜海老の冷かけそば」 (2022/08/09)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ トマさん (11/20)
→ chameleon-arms (11/19)