春先の陽気との予報もどこへやら、
しとしと雨に冷え込む中、
年末年始、母は弟家族と旅行で帰省していなく、
今年になって、ようやくの里帰り 。
向かう途中でのお昼は、
彼もお気に入りの、久しぶりの「蕎楽」さん 。
茨城境町 「完全石臼自家製粉 蕎楽」
丁度昼時、和やかに店内賑わう店内で、
お好きなところにどうぞ〜と通されて、
ゆったりとしたテーブルに腰を下ろし、
思いがけずの寒さに、
今日は温かい蕎麦が食べたいな。
そう言えば、ここで温蕎麦はまだ未食。
私は「けんちんそば」に、彼は「ふわとろ玉子そば」を、
粗挽きの「彩美そば」を選んで注文 。
待ちながら、置かれていた「蕎楽通信」を手にし見ると、
これが「蕎楽」さんの凄いとこ。
「磨き」に「石抜き」、「粒選」から「脱皮」まで、
トータルで管理する、「完全石臼自家製紛」 。
ガラス張りの打ち場には、
幾つもの種類の石臼が何台も置かれ、
興味深く眺めていると…、
待つこと程なく、二つのお盆が目の前に 。
ほかほかと湯気立つ香りからもう美味しい 。
様々な根菜が盛られ、
早速蓮華ですすった汁は、
優し〜いお出汁に、胡麻油のコクが広がり、
もう、一口飲んだら後引く旨さ 。
しかも、汁に浸った蕎麦の旨さときたら 。
手打ちの、粗挽きの蕎麦だからこそ、
汁がほろりと滲み、粗挽き感がぐんっと増す。
初めて食べた温かい「彩美そば」、
ウットリする程美味し〜い 。
しかも、大根に椎茸、油揚げに人参、
様々な具と共に手繰る蕎麦の楽しさ、
里芋は、箸を入れた先からほろっほこっとろ〜、
絡めて手繰るとほっこり〜 。
一方、彼の「ふわとろ玉子そば」が美しい 。
極々わずかについたとろみに、
ふわふわと羽衣の如く玉子がそよぎ、
とろりんふわ〜と汁と共に流れる心地良さ 。
「けんちん蕎麦」とは違う味わいの汁に浸る、
あー、やっぱり「彩美」の温蕎麦美味しい〜 。
あとは二人で無言で夢中〜。
一滴残さず飲み干したところに…、
これも嬉しい、蕎麦湯にはもり汁が 。
蕎麦猪口に注いだもり汁で、
蕎麦湯を最後にたっぷりと頂いて…
ご馳走様でした〜
初めて頂いた「蕎楽」の温蕎麦に大感激。
今度は、素の「かけそば」を食べてみよう 。

「完全石臼自家製粉 蕎楽」
茨城県猿島郡境町293-5
0280-81-1133
11:30~15:00 / 17:00~20:00
火曜定休 P有り
お店のHP
2020年10月 3日 淑やか繊細な「彩美そば」に「白海老天」
2016年11月26日 清楚な「彩美」にほっこり「けんちんそば」
2013年10月20日 「小さな海老の天ぷら」「彩美そば」
2007年 3月 4日 「春野菜の天もり」彩美そば
2005年12月24日 「百合根の掻き揚げ」彩美そば
2005年 4月 9日 「天もり」十割そば
2004年12月19日 「彩美そば」
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