考えてみたら、千駄木も蕎麦屋大激戦区。
「蕎心」に「よし房 凛」、「雙柿庵」に「カワイ」、
どれも魅力満点迷いつつ…、
中から、2代目になってまだ伺っていなかった、
中休みなしも嬉しい「鷹匠」さん 。
根津 「手打ち蕎麦 鷹匠」
2時を回ろうとする昼下がり。
扉を開くとすぐ迎えてくれたのは、にこやかな女将さん。
2代目夫婦と共に、お元気そうな姿が嬉しく、
通されたのは、嘗ては座卓が置かれた小上がりが、
すべてテーブルに変わり、
これも居心地のいいゆったりとしたテーブル席 。
北陸ではものすごい雪だそうで、
刺すように冷たい風吹く今日、迷わず熱燗に…、
ここではなんと言ってもこれ、「盛り合わせ」を注文 。
テーブルに置かれている、
焼き海苔やたたみ鰯を炙る「ほいろ」を、
懐かしく眺めていると程なく、
燗付け具合もピタリの、「四季桜」黄ぶなの熱燗に、
添えられたお通し、「えのきと昆布の佃煮」に、
長皿にずらりと盛られた、
酒飲みの心喜ぶ「盛り合わせ」 。
「出汁巻き玉子」に、鈴廣の「紅白蒲鉾」、
たっぷりの「千枚漬け」が嬉しい限り。
「豆腐の味噌漬け」に「若芽のおかか和え」、
「たたき牛蒡」に「ちりめん山椒」と、
こりゃもう、十分すぎる酒の充て 。
静かでゆるりとした空気の心地の良さに、
久しぶりの「鷹匠」で、のんびり憩い楽しんで…、
外の寒さを思うと、温かい蕎麦に惹かれるけど、
久しぶりだし、2代目の蕎麦は初めてだし、
「せいろ」と「深山」の「ニ色」を小盛で注文 。
色姿全く異なる対比も素晴らしい、
「せいろ」は、以前よりも細身の繊細な細切り。
手繰ると、ほのかに甘皮の陰影が透け、
きりっとコシあり、実にしなやか。
味わいは淡く、喉落ちふわっと香りが鼻に抜け、
飲んだ後になんとも心地いい 。
一方、「深山」がすごいっ。
以前よりもさらに黒く、さらに太く、
最近の東京ではあまり見る事のない姿。
手繰ると、むわんむわんと広がる深みのある香り。
むっちりしっかり、もぐもぐ噛むと、
じわじわと珈琲に似た香ばしさ。
これは是非、「かまあげ」で食べてみたい 。
…が、汁に大根おろしに葱を入れ絡めると、
ふっと越前おろしを想い出し、これが旨っ 。
頃見て出された蕎麦湯を注ぎ、
しっかりとした汁を最後にたっぷりと頂いて…
ご馳走様でした〜
変わらずの居心地の良さに、2代目の蕎麦もいい。
これは是非鴨汁や、かまあげや…、
温かい蕎麦も食べてみたいな 。

「手打ち蕎麦 鷹匠」
文京区根津2-32-8
03-5834-1239
12:00 ~ 18:00
月曜・火曜休
禁煙
2016年 8月25日 「もりあわせ」に「せいろそば」
2011年 5月14日 お料理いろいろ 「深山そば」
2005年10月13日 「もりあわせ」に「せいろそば」
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