朝も気持よく目覚め、武生の古い街並に、
紫式部にいわさきちひろ縁の地をぐるりと散策 。
お腹もすいて昼時になり、
目指したのは、ずっとずっと行きていた「谷川」さん。
開店前から次々に人が訪れる、さすがの人気。
11時半丁度、暖簾が掛けられたお店は、
築100年もの蔵を改装して作られたそう 。
武生 自家製紛石臼挽き十割蕎麦
「そば蔵 谷川 」
温かく迎えられ、靴を脱ぎ上がった店内は、
天然木の座卓が並ぶ座敷の間。
手入れの行き渡ったお庭が見渡される、
窓際のテーブルは居心地もよく 、
置かれた品書きは実にシンプル。
「おろしそば」に「もりそば」、「山かけそば」と、
すべて冷たい蕎麦と、蕎麦がきのみ。
大根おろしは、辛味大根、中辛大根、普通の大根の、
程よい辛さになるようブレンド、と…、
一通り眺め、まずは蕎麦前。
地酒一合と、手臼挽粗粉の「そばがき」を頼み、
私達二人は、手臼挽粗麺の「おろしそば」、
一人は「もりそば」の太打ちと、一気に注文 。
待つこと程なく趣きある徳利の地酒に、
そばがきは蓋のされた器に出され、
開いた瞬間、ふわ〜と立ち込める湯気に、
ちょんっと山葵を添えたそばがきは、
まるで芸術品の如き美しさ 。
湯気と共にむんむんと広がる豊かな香りに、
ぷつぷつとまるでおはぎのように蕎麦粒が埋まり、
とろりと柔らかく、ぷるぷると粒々が口中を転げ、
ふっくらと香ばしくとても甘い。
くぅ〜、なんって美味しいそばがき 。
醤油など何もなくても味わい豊か。
ゆっくりと堪能し、食べ終わった頃合いぴたり。
おろし汁が注がれた「おろしそば」が目の前に。
これ又なんて、美しい… 。
どっしりと太くざっくりしてほのかな透明感があり、
様々な色合いの粒がびっしりと煌めき、
盛られた大根おろし、削りたての鰹節と、
思わず見惚れる神々しい姿。
太くても不思議に重たさがなく、
噛む毎にぐわんぐわんと広がる蕎麦の甘み。
この蕎麦に爽やかな辛さの大根が絶妙、
削りたての鰹節の旨みといい、
ああもう、たまらなく美味しい 。
一方、「もりそば」(太打ち)は、
同じく太いけど、微粉がやや多めで、
喉ごしの良さと上品さが加わりこれもいい 、
おろし汁まですっかり飲み干したら、
「細打ち」もちょっと気になって…、
「もりそば」の細打ちも追加で注文〜 。
確かに太打ちよりは細いけど、これもやや太め。
蕎麦の欠片が陽に透ける美しさに、
とにかくどれも味わい豊か 。
3人で手繰ればあっという間。
とろりとした蕎麦湯を余韻に浸り頂いて…。
ご馳走様でした〜
念願の「谷川」さんの蕎麦を頂けた事に感無量〜。。
昨日の「おろしそば」も良かったし、
「越前おろし蕎麦」いいなあ。
いつか「おろしそば」巡り、したいなと、
名残惜しく福井を発ち、
今宵のお宿、富山高岡へ〜 。

自家製紛石臼挽き十割蕎麦
「そば蔵 谷川 」
福井県越前市深草2-9-28
0778-23-5001
11:30~14:00
月曜・火曜・第1.3日曜定休
禁煙
Pあり
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