週末の昼ちょっとすぎ、
大きな暖簾を潜り入った店内はよく賑わい、
迎えてくれる花番さんの丁寧なもてなしも気持ちよく、
なんとか空いていた畳の間に通されて…、



早速手にした「季節の品書き」には、
思った通り、始まってる ♪。
「お待たせしました！」との「白露せいろ」 。

はい待ってましたよう〜と、秒で決めた私の前で、



彼は品書きを眺め、「田舎もりうどん」に決め注文 。



古民家に流れる空気も心地よく、
待っていれば程なく、丁寧に置かれた二つのお盆。



笊にふわりと盛られた蕎麦が美しい 。
ざっくりとした切り口に甘皮が陽に透ける、
端正に断たれた繊細な細切り。



手繰った箸先から広がる干し草を思わせる香りに、
きりっとしたコシがあり喉越しエアリ〜。
ふわっと喉に落ち、蕎麦の風味を口に残す 。



この蕎麦に、この汁の旨さときたらっ 。

ミキシングしたマッシュルームに、
和出汁と牛出汁を加えミルキィに仕立てた汁は、
円やかで奥深い、濃厚なマッシュルームの香りに味わい。



しゃきっとした長寧に、岡山産マッシュルームの旨さ、
これが驚く程に蕎麦に合う。
手繰る毎に顔がほころんで仕方な〜い 。



一方、彼のうどんも、艶々ぴかぴか輝き美しい 。



ぷるんっとした心地のいいコシに、
つるるんと喉に流れるうどんも流石の旨さ。

このうどんに添えられた熱々の汁は、
炒め煮した茄子に大根、鴨肉が沈み、
確かに「車家ロングセラー」、間違いない旨さ 。



蕎麦が足りないと思う程、あっという間に笊は空。
そのまま飲んでも美味しい汁に、



ほんのり濁った蕎麦湯を注ぐと、
これも絶品、マッシュルームの和風ポタージュ 。



大事に味わいきれいに頂いて…、

ご馳走様でした〜

久しぶりに頂けた「白露せいろ」はやっぱり極旨。
秋に逃さず食べたい蕎麦に決定〜 。

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