昼の混雑も過ぎた「蕎麦屋のニジヨジ」、
ゆるりとした空気が包む、中休みなしの心地の良さに、
空いていたテーブルの椅子を引き…、



まずは蕎麦前 。
来る度に入れ替わる季節のお酒に、
添えてある一言も楽しく選んだのは、



「秋の夕焼けに照らされた雲のように、
哀愁深くしっとりとしたひやおろし」　との、
島根　「出雲富士」　秋雲　純米



添えられたお通し「くらかけ豆」も嬉しく、
充ては、ここでのお決まり「お新香」（ハーフ）
胡瓜と大根の絶品糠漬けに、
沢庵に生姜の甘酢漬け、



さらに、茄子の糠漬けが美味し〜い 、
茗荷の甘酢漬けは私の大好物。

これでしっぽりと憩い寛がせて頂いて…、



さてと開いた季節の蕎麦は、
残念遅かった〜、
夏から変わり既に秋の蕎麦に 。

考えてみればそれもそのはず、そろそろ９月も終わり。
肌寒い今日、秋のメニューに心惹かれ…



粗挽き蕎麦は、売切れとの事なので、



「きのこせいろ」を生粉打ちで 。



並々と注がれた汁はふかふかと湯気が立ち、
その横の蕎麦はピシっと角立つ凛々しい細切り 、
茨城県桜川産　常陸秋そば



手繰った先から広がる清々しい香りに、
きゅっと〆った気持のいいコシに喉越し軽妙。
手繰る毎に、爽やかな甘みが口に広がる。



この蕎麦をはらりと浸した汁の美味しい事 。
にわか温まった蕎麦は甘みが膨らみ、



蓮華ですすると、茸の風味がたまらな〜い。
そのまま飲んでも美味しく、
何度も掬い、その都度はぁ〜 。



しかも様々な茸がたっぷり。
しゃきっとしたエノキに、風味豊かなしめじ、
津南産舞茸は、齧った先から風味が弾け、



さらに、ふっくらとした鶏肉もたっぷり。
鶏の旨み、茸の風味が染みた汁で、
手繰っていたらも〜う、あっという間に笊は空 。



…と、「ちょっとだけ残ってたので」と、
嬉し〜い、ちょっぴり「粗挽きそば」がっ 。



群馬県深山産　キタワセ
うっすらと緑がかり、手繰る毎に甘みがじわ〜。
うわあ、これホントにキタワセ？、
味が濃く、甘みが豊か、これは美味しい 。



嬉しく手繰りあっという間。
さらさらとした熱々蕎麦湯を注ぎ、
一滴残さず、きのこ汁をしっかり堪能〜。



ご馳走様でした〜

いつの間にかすっかり秋。
きのこの秋、味覚の秋、これも楽しみ。
次来る頃には、けんちん汁も始まってるかしら 。

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