ちょっと前までは風はさらさらとしていたのに、
夏至も目の前、ねっとりとした真夏の暑さ。
幾つかのトラブルですっかり遅くなったお昼時。
茅場町駅のすぐ上、交差点の角に旗が靡く、
思えば10年以上ぶり。
懐かしく、横の螺旋階段を降りれば、
記憶のままのお店が目の前に 。
茅場町 「茅場町 長寿庵」
そろそろ2時という平日の昼下がり。
昼時の混雑も今はすっかり落ち着き、
「お好きなところにどうぞ〜」と通されて…、
あれこれですっかり疲れ果て、
まずは、ちょっと蕎麦前。
老舗蕎麦屋ではこれ、「菊正宗」の冷一合。
添えられたお通し、柿の種をつまみつつ、
幾つも置かれた品書きを見ると、
「鴨ぬき」に「天ぬき」があるのが嬉しく、
「刺身」などに「かつ煮」に「親子煮」、
「木の葉煮」がちょと気になる〜。
さらに、いくつもの「御定食」に、
お薦めの蕎麦には、
かき揚天そば、かき揚天せいろ、かき揚天丼と、
ずらりと並ぶ「小海老かき揚げ」にそそられて、
「小海老かき揚天せいろ」を天先で 。
…とお願いすると、
「お酒の充てには、バラ天にしましょうか(^^)」
と、花番さんの嬉しいお言葉。
程なく置かれた、「小海老 かき揚げ」ばら天は、
こんもり山盛り、小海老がたっぷり 。
衣薄く、さくっとした衣の海老はぷりっぷり。
塩を添え、もり汁兼天つゆにちょっと浸し、
こりゃ、絶好の酒の充て 。
「もう空いてるので、ゆっくりしていって下さいね」
と言葉を添えてくれるのも嬉しく、
しばしゆるりと寛がせて頂いて…、
お声かけすればすぐ、
丸い蒸篭に盛られたお蕎麦が到着。
白肌艶やかとした細切り蕎麦は、
きりっとしたコシに喉越し軽やか。
ちょっと甘めの汁がこの蕎麦によく合い、
そっと浸し手繰ると、いくらでも食べられそう 。
まだまだ残った小海老と手繰ると、さらに旨いっ。
軽やかな蕎麦は、あっという間。
しっかりと濁った蕎麦湯を注ぎ、
最後にゆっくりと頂いて…
ご馳走様でした〜
花番さんも暖かく、充ても豊富。
久しぶりに訪れたけど、ここもいいなあ。
是非ここの、温かい蕎麦も食べてみたいな 。

「茅場町 長寿庵」
中央区日本橋茅場町1-9-4
03-3666-1971
11:00~15:00 / 17:00~21:30
土日祝定休
2009年 6月17日 「冷やしたぬきそば」
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