興奮してあまり寝付けず目覚めた朝は、
澄んだ青空広がる、絶好の蕎麦日和 。
松本駅から大糸線にことこと揺られ、一路安曇野へ。
はぁ〜、空気が美味し〜い。
まるで絵のような壮大な景色の中、
開店前から既に何人もが訪れる、
この旅の目的の一つ、憧れの「安曇野翁」 。
安曇野追分 「安曇野翁」
入り口で名前を書き、開店まで近くを散策。
そして11時ぴたり、「お待たせしました〜」と、
暖簾が掛かり、待ってましたの開店〜。
靴を脱ぎ入った店内は、ゆったりとした解放感に溢れ、
しかも、通されたテーブル席が、
一面に山並みが広がる、絶好のロケーション 。
品書きは「せいろそば」に「田舎そば」、
「おろしそば」に「鴨せいろ」の4つ。
お酒もしっかりと書かれ、
せっかくのこの景色、まずは蕎麦前 。
安曇野の地酒「大雪渓」。
添えられた「焼き味噌」が嬉しく、
炙った表面香ばしく、
やや甘さ控えめの味噌に葱がたっぷり、
ちびりちびりとつまみすする酒が旨い 。
何よりもこの景色が酒の充て、
これとない贅沢な心地に浸り、
じっくりと蕎麦前を楽しんで…、
蕎麦は迷わず「ざるそば」を 。
笊にはらりと盛られた蕎麦は、
うっすらと碧がかる、瑞々しい中細切り。
鼻をよぎる爽やかで温かみのある香りに、
ふわっと優しい腰にのど越し軽やか、
清々しくほんのりとした甘味が広がる。
この蕎麦に添えられた汁が実に旨い。
一切の雑味なく、円やかに広がる鰹出汁。
そっと添えた山葵は瑞々しく、はっとする程フレッシュ。
瞬く間に食べ終えた友人は、
「田舎そば」をお代わり。
ひと手繰り頂いた蕎麦は、
グレー帯びたやや太めの玄挽き蕎麦。
これがっ、むっちりとした重たさ全くなく、
玄ならではの香ばしさが広がり、しかも軽やか。
この「田舎そば」、美味しい
蕎麦湯は、ほんのり濁った素の釜湯。
注いだ汁の旨さを、余韻に浸り頂いて…
ご馳走様でした〜
念願の「安曇野翁」に来れた事で、も〜う胸いっぱい。
満足感に満たされたほろ酔い気分で、
ゆるゆると緑に囲まれた坂を下り、
ちょいっと、「大雪渓」酒蔵へ 。

「安曇野翁」
長野県北安曇郡池田町中鵜3056-5
0261-62-1017
11:00~15:00
月曜定休(祝日営業翌日休)
P8台
禁煙
お店のHP
- 関連記事
-
- 茅野 「みつ蔵」 リゾート地で「天せいろ」に「鴨汁せいろ」 (2023/07/06)
- 初夏の信州蕎麦行脚Ⅳ 松本 「三引屋 Mitsubikiya」 オーベルジュの手打ち蕎麦 (2023/05/27)
- 初夏の信州蕎麦行脚Ⅲ 安曇野追分 「安曇野翁」 「鴨せいろ」 (2023/05/27)
- 初夏の信州蕎麦行脚Ⅱ 山形村 「木鶏」 ギタロウ軍鶏尽くしの蕎麦の宴 (2023/05/26)
- 初夏の信州蕎麦行脚Ⅰ 松本 「もとき」 まさに吟醸清冽な蕎麦 (2023/05/26)
- 茅野 「蓼山亭」 自家栽培自家製紛「十割せいろ蕎麦切り」 (2022/09/17)
- 信州蕎麦の旅Ⅳ 松本 「山里」 馬刺しに山賊揚げに手打ち蕎麦 (2022/05/28)
- 信州蕎麦の旅Ⅲ 安曇野追分 「安曇野翁」 雄大な景色の中で沁みる蕎麦 (2022/05/28)
- 信州蕎麦の旅Ⅱ 松本 「蕎麦倶楽部 佐々木」 魅惑の酒と料理と小粒蕎麦 (2022/05/27)
- 信州蕎麦の旅Ⅰ 松本 「野麦」 繊細なホシ煌めく「ざるそば」 (2022/05/27)
- 松本 「満」 「無庵」縁の古民家でしっぽりと「蕎麦会席」 (2020/03/25)
- 夏旅行Ⅲ長野県飯山 「しおいり」 儚く繊細な粗挽きそば (2018/09/19)
- 夏旅行Ⅲ 山形村 「木鶏」 凛々しい蕎麦に絶品「ギタロウ軍鶏丼」 (2016/09/20)
- 高遠 「ますや」 三種の蕎麦に蕎麦ピザ (2012/03/26)
- 山形村・唐沢蕎麦集落 「からさわ亭」 (2011/09/21)
→ yuka (09/13)
→ yuka (09/09)
→ yuka (09/09)
→ yuka (09/09)
→ yuka (09/09)