東急線での移動途中、ふと思い出し、
無性に行きたくなった、昔何度か伺ったお店。
思えば8年ぶり、しっかりと場所も覚えてる。
高架下を歩けば程なく、
すっと暖簾が下ろされた、品のいい佇まい 。
学芸大学 「手打蕎麦 いしおか」
昼ちょっと過ぎ、扉を開いた店内は、
先客一組のみで静かに落ち着き、
「お好きなところにどうぞ〜」と通されて…、
ゆったりとしたテーブルの椅子を引き、
品書きを開くと、以前と同じ、
びっしりと書かれた「一品料理」 。
値段毎に書かれバリエーション豊か。
目で追うだけでも楽しい品書きに、
久しぶりのお店、まずは蕎麦前、
新潟、「純米きりんざん」。
添えられたお通しが二品。
かりっとした甘く美味しい「塩豆」に、
柔らかな酢加減の、さっぱりとした「野菜のマリネ」 。
嬉しくつまみつつ、充ては「うどのキンピラ」を。
今が旬、香り豊かな独活が旨い 。
しっぽりとした和の空間は座っているだけで憩う、
しばし静かに楽しんでると、
次々に訪れるお客さんで、いつの間にか店内満席。
私はそろそろお蕎麦を頂こう
以前気になっていた「とろろ(玉子入り)」を。
これこれこれっ、このお蕎麦。
「いしおか」さん独特の、更科と見まごう、
透けるようにキラキラ輝く、繊細な細切り 。
すっと鼻に抜ける爽やかな香りに、
甘皮の欠片がうっすらと陽に透け、
ほのかにざらりと口肌なでる穀物感、
すっと喉消え、口に広がる淑やかで優艶な甘み。
そのままで、食べてしまい程に、
美味しい…、とても美味しい 。
ここに、汁と混ぜられた「とろろ」が又絶品。
細身の蕎麦にほろりと絡まり、
とろろの滋味が蕎麦の甘みに重なる妙。
しかも、底には玉子が沈み、崩して絡めたらも〜う、
隠せず顔がほころんじゃう〜 。
添えられた葱も美しく、山葵も瑞々しくフレッシュ、
あっという間に蒸篭は空に。
頃見て出された蕎麦湯は程よく濁り、
とろろ蕎麦湯をたっぷり堪能〜。
ご馳走様でした〜
なんて心地のいい昼下がり。
「いしおか」さんの良さをしみじみ感じ、
是非、又伺おう。
そうだ…、
師匠の「武蔵野」さんにも又行きたいな 。

「手打蕎麦 いしおか」
目黒区中央町2-35-14
03-5722-1854
11:30~15:00 / 17:00~20:00
火曜定休 店内禁煙
2015年 7月23日 「子持昆布とみょうが酢物」「せいろそば」
2008年 3月12日 「焼き味噌」「若鳥せいろ」
2007年 6月21日 「焼き味噌」「せいろ」
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