12時ちょっと過ぎ、扉を開いた店内は、
先客は一組のみの落ち着いた静けさの中、
「こちらにどうぞ〜」と、
にこやかに通してくれたテーブル席。
久しぶりのお店、まずは蕎麦前 。
新潟 「かたふみ」 純米しぼりたて
すっきりとして柔らかく、ああ美味しい… 。
添えられたお通しは、嬉しい「糠漬け」で、
充てに頼んだ「板わさ」は、
焼き半3切れに、焼き海苔付き、これも嬉しい 。
落ち着いた店内の心地の良さ、
一人しっぽりと憩っている間に、
一人、また一組と、次々に訪れ、いつの間にか待つ人までも。
私は、そろそろお蕎麦を頂こうと、
壁にかけられた、本日の蕎麦から、
「せいろ」に「しらゆき」、「櫻ぎり」の三色そばを 。
頼むとすぐ、もり汁に薬味が置かれ、
続いて、友蕎子直系ならでは、
十字仕切りの蒸篭に盛られた三色のそば。
十割で打たれた「せいろ」に、
純白に輝く「しらゆき」こと更科そば。
ふんだんに桜葉が散る、今年初の「櫻切り」。
まずは「しらゆき」 。
思わず見惚れる、透けるような繊細な蕎麦は、
ぷりっとした心地のいい弾力に、
口に広がる格調高雅な甘み。
さすが「和邑」さん、
ここでは初めての「しらゆき」、素晴らしく美味しい 。
続いて手繰った「せいろ」の香りの豊かさ。
むわ〜と鼻孔を包む馥郁とした香りに、
きりっとしたコシに喉越し清涼、
手繰る毎に広がる、ふっくらとした香ばしさに甘み。
ん〜、これも美味しい
最後は、「櫻ぎり」 。
箸先から、桜葉の香りがふわ〜。
「しらゆき」の甘みに、桜葉の塩味が重なり、
これはまさに、「道明寺」。
汁などいらない、そのままであっという間
5年ぶりに頂いた蕎麦は、三色すべて素晴らしい。
さらさらとした蕎麦湯を注ぎ、
余韻に浸り、汁の旨さを堪能し…
ご馳走様でした〜
女将さんのにこやかな応対も変わらず、
ああ、ここもいいなあ。
又てくてくと散歩がてら、訪れよう 。

「蕎麦 和邑」
豊島区雑司が谷3-12-3
03-3987-5136
11:30~15:00(売切れじまい)
土日12:00~15:00
火曜・水曜定休
禁煙
2017年 3月27日 これぞ蕎麦屋のコース 「桜切り」
2006年12月23日 冬至の夜の蕎麦屋酒
2005年 8月26日 「せいろそば」
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