開店程なく、扉を開き入った店内は先客一組、
和やかで温かな空気が流れ、
通してくれたゆったりとしたテーブルで、
まずは、熱燗、宮城「一ノ蔵」の純米酒。
添えられたお通しの「蕎麦刺し」が、
もちもちとして旨いっ(お代わりしたい〜)
充ては、ボードの手書きメニューから、
「やり烏賊と大根の煮つけ」を。
わあっ、美味しそ〜う 。
しゃきっとしたスナップエンドウがとても甘い。
熱々ほこほこの里芋まで盛られ、
幾つも盛られたヤリイカは、ふっくら柔らか、
小さなゲソと、とても美味しい 。
厚切り大根も、さっくりと味が染み、
はぁ〜、熱燗になんて良き一品 。
…と、味わっている間に、
一人、又一人、さらに二人組と、
あっと言う間に店内満席。
私はそろそろお蕎麦にしよう。
せっかくの冬、寒い間に温蕎麦をと、
ここでは初めての「花巻そば」を。
置かれた瞬間、湯気と共に広がる、
出汁と海苔の香りがたまらな〜い 。
早速すすった汁に、思わずはぁ〜… 。
混じりけなき奥深い鰹の出汁に、
ほのかに広がる磯の香味。
飲んだ後の体に、じわりと染みる。
この汁に浸った蕎麦は、繊細な細切り。
ダレるとか、伸びたとかとは違う、
ほろりと淑やかな、何とも言えない心地の良さ。
「いち彌」さん、温かなお蕎麦も美味しいっ
手繰るうちに、ほろほろと溶けていく海苔も極上、
絡めて手繰る蕎麦の旨さに、
こんもりと盛られた山葵を重ね、
山葵のツーンっと爽やかな辛味が後引く旨さ。
これぞ粋、手繰る手が止まらな〜い 。
あっという間に手繰った蕎麦に、
すくいすくい、最後は丼に口をつけ、
一滴残せず飲み干して…
そっと出された蕎麦湯で余韻に浸り…
ご馳走様でした〜
和やかな空間も心地よく、
蕎麦屋の料理を越えたお料理に、旨い蕎麦。
又寄らせて頂こうっと

「手打ち蕎麦 いち彌」
杉並区和泉3-13-16
03-3324-9360
11:30~15:00 / 17:30~22:00(火曜日)
17:30~22:00(金曜・土曜)
禁煙
2021年10月26日 「白海老と小柱のかき揚げ」「横田の小そば」
2020年12月 4日 「金目鯛のホイル焼き」「とろかけ」
2019年11月 2日 「里芋とキャベツの真丈」に「なめこおろし」
2019年 1月25日 「鮪とアボガドの山葵和え」「生粉打ちそば」
2017年11月14日 「鯵つみれの大葉揚げ」「つけとろ」
2016年 6月10日 旬菜色々、「柚子切り」に「手挽きそば」
2015年 2月 2日 「ほうぼうの唐揚げ」「つけとろ」
2013年12月10日 「キャベツと里芋の揚げ真丈」と「かき玉そば」
2012年 1月31日 「手挽きそば」
2007年 3月13日 「山葵芋」に「常陸秋そばの十割そば」
2005年 3月 1日 「せいろそば」
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