すでに2時を回った穏やかな店内で、
気持ちよく迎えてくれる花番さん(娘さんかな) 。
厨房のご主人もお元気そうで、それが嬉しく、
とにかく寒くて、まずは熱燗一合。
5色蕎麦を打つお店、お通しの「揚げ蕎麦」にも、
様々な蕎麦が混ざりそれが楽しく、
熱燗の充ては「板わさ」を 。
厚みのある板わさに、
そっと添えられた茹でインゲンが嬉しい。
昔から変わらない雑然とした空間がほっとする。
ゆっくりと盃を重ねていると、
ひとり、又ひとりと入ってくる常連の方々。
女将さん、ご主人と和やかに話をしてる、
そのほのぼのとした空気も心地よく
ああ、ここはいいなあ
一人静かに、しばし憩い、
お隣の「かけそば」が美味しそうで惹かれたけれど、
久しぶりの「一栄」さん、
やっぱり冷たいお蕎麦が食べたい
「田舎」を「芥子切り」に変えて頂いて、
「三色そば」を 。
笊に直盛り、川の字に盛られた蕎麦は、
どれも凛として姿よく、
まずは「せいろ」。
手繰った蕎麦はやや平打ち気味の細切り。
すぅっと広がる清々しい香りに、
ほのかなざらつきに気持ちのいいコシ、
喉越し軽やか、手繰るのが楽しい 。
続いて「しらゆき」。
透けるような純白の蕎麦は、
ふわっと淑やか、蕩けるように喉に落ち、
シルキーな甘みが口に広がる。
そして、大好きな「芥子切り」 。
実が水玉のように散り美しく、
幅広の蕎麦はぷるんっと跳ねるコシがあり、
噛み締めた瞬間弾ける、たまらない芥子の芳ばしさ 。
添えられた汁が又美味、
あっという間に笊は空。
さらさらとした蕎麦湯を注ぎ、
もり汁をじっくりと味わって…
ご馳走様でした〜
いつ来ても変わらない、
蕎麦屋ならではの良さ溢れる「一栄」さん。
今度は是非、温かい蕎麦も食べに来よう 。

「手打そばうどん 一栄」
豊島区東池袋3-9-5
03-3987-7051
11:00-16:00
日・祝休
2019年10月16日 「板わさ」に「せいろ」に「芥子切り」
2015年 8月18日 「からすみ」に「三色」「芥子切り」「ダッタン」「しらゆき」
2011年11月 9日 「からすみ」に「つけひなとりせいろ]
2008年 7月 3日 ビールで「からすみ」「つけとろそば」
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初めて伺った20年前から全く変わらない、
あの空気にほっとさせられます。
温かいそば、まだ食べた事がなくて、
この冬は是非、頂きたいと思いました♪
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