甲府から向かった昇仙峡は、
昔訪れた時の賑わいが嘘のように、人もまばらで静か。
澄んだ朝の空気の中そそり立つ、
自然が築き上げた渓谷の勇壮美に、
水飛沫が飛び散る「仙娥滝」に心を洗われて… 。
お昼は、石和温泉街の中に、
広々とした庭を携え、悠々と佇む古民家、
「手打ちそば」と「鳥もつ」の「いしやま」さん 。
石和 「そば切り いしやま」
扉を開き入った店内は、
太い梁が渡された、見上げる程高い天井の、
広々として落ち着いた、立派な店内。
丁度昼時、店内はほぼ満席に埋まる中、
通されたテーブル席は、感染対策もしっかり、
テーブル毎に下ろされたビニールカーテン。
出された冷たい蕎麦茶が美味しく、
早速開いた品書きはど~んとページ丸々、
さすが山梨、「鳥もつセット」 。
その裏には、ずらりと並ぶ「冷たいそば」に、
「温かいそば」に「うどん」、
さらに、「定食」「ご飯もの」「一品料理」があり、
周りを見ると「そば定食」が人気のよう 。
数量限定、残っているか尋ねると、
「あと一食です」の言葉に吊られこれに決め、
彼は「鶏の唐揚げ定食」に決め注文。
待つこと程なく、届いたお盆が豪華~。
小ではない「もりそば」に、
本日の「おかず」の「天ぷら」。
さらに、「茶碗むし」に「もやしと若芽の酢の物」、
「煮豆」に「お新香」に「ゆかりご飯」。
蕎麦は、北海道和寒産。
うっすらとグレー色がかる、
切りムラなく断たれた、平打ち細切り。
香りは穏やかながら、きりっと〆った腰に、
平打ちのもちもちさが心地よく、しかも喉越し滑らか。
品のいい田舎蕎麦風で、きちんと広がる蕎麦の味わい 。
添えられた汁は、さらりと甘めでやや薄め。
どっぷりと浸した蕎麦が旨い。
食べやすく、あっという間に笊は空。
このお蕎麦、大盛でも食べられそう 。
蒸したて熱々の「茶碗蒸し」も美味しく、
天ぷらもさくっと軽やかに揚がり、
彼の「鶏の唐揚げ定食」には、
唐揚げが6つも盛られボリューム満点。
添えられたお味噌汁がとても美味しい 。
さらりとした蕎麦湯を注ぎ、
冷たい「珈琲ぜりー」が最後に嬉しく…
ご馳走様でした~
温泉街の中に、こんな落ち着いた店があったとは。
妙にクセになる平打ちの蕎麦、
寒くなったら、温かい蕎麦も食べてみたいな 。

「そば切り いしやま」
山梨県笛吹市石和町八田330‐177
055-263-5381
11:00~14:00 /17:00~20:00
月曜昼のみ、火曜定休
禁煙
P多数
お店のHP
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