のんびりと午前中をすごして、練馬でちょっとした用事を終え・・、さてっと、今日こそはお蕎麦が食べたい。。
・・と、心当たりのお店へ向かうが、なんとっっ お休み。。
じゃあ・・・と、比較的移動が近そうだったので、常々行ってみたいなぁ、と思っていたお店へとナビを設定する。
桜台のがちゃがちゃとした街中から離れ、まだ新しそうな、素敵な家々の連なる住宅街の中へと向かいながら、「こんな中に果たしてお店が・・・?」なんて不安に思っていると、ふとお店に出くわす。
この周りの雰囲気からふっと逸脱したかのような、まるで野の里か、山の中にでもあるような静かな佇まい・・・。
禅味 手打そば 「山 禅」
がらがらと引き戸を開けて中へ。
靴を脱いで店内へと上がると、すぐ横には打ち場。
さっきまで使われていたかのような打ち場には、年季と打ち手の息が感じられる。
しばし見とれていると、優しそうなとても感じのいい女将さん(?)に案内される。
打ち場と反対側にある、お座敷二間が客室。
テーブル席が8卓ほど並んだもので、これはまた、なんとも居心地のよさそうな空間。しっとりと落ち着いた、ゆったりとした時を感じさせるような・・・。
せっかくでしたら・・と、案内された席は、庭を眺められる窓際の席。
これも、ある年月を持ってゆっくりと出来上がったような、しみじみとした和風のお庭。
この眺めが、なんだかとても心に優しくて、ふっと一心地ついてしまう。
並べられた石、そして、地面に這った苔。
無造作に伸びた木々がとてもいい感じ。
テーブルに置かれた品書きを見つめていると、お茶を出してくださりながら、先ほどの女将さんから、ちょっとしたリコメンド。
お蕎麦は、細切りのせいろと中太のかみ締めて味わう深山、そして今日は「ゆず」と「芥子」の変わりそばとのこと。「鴨汁もオススメですよ 」と。
・・・で、ちょっと悩みながら、私は「三色そば」をせいろ、深山、芥子でお願いすることに。
彼は、「鴨汁そば」。(こちらは大盛はないとのこと)
ほどなくして、まずは、蕎麦猪口ととっくりに、
薬味の皿。
たっぷりのネギと山葵、そしてこれまたたっぷりの大根おろし。
汁は、鰹の風味が強すぎないようにふわりと感じる、丸みをもった辛汁。美味しい。
そして、同時に彼の前には「鴨汁」。
これがっ・・
運ばれた瞬間から、とてつもなくいい匂い~
ほかほかと湯気を立てながら、こんなにもいい匂いを醸す鴨汁はなかなかないかもっ・・と思うくらい。
そして、まずは、彼の前に「せいろそば」。珍しく、ごまがかかっている。
そして、私の前には、「三色そば」。きれいに、みっつの山で盛られてくる。
まずは、「せいろそば」から。
エッジのキリリとした丹精な細切り。口に含むと穀物感のある、しっとりとした腰。ガツンというよりは、甘みを含んだ優しく豊かな蕎麦の風味。これは、美味しい♪
そのままでも、十分食べつくしちゃいそうな蕎麦だが、汁と絡めると、又旨い。。
・・・と、前で彼が、「これっ、すごい美味しい!」と、連呼しているので、ちょっと汁を交換して、鴨汁と絡めてみると・・・ す、すごいっ、この鴨汁、本当に美味しい!。鴨の出汁加減、味、脂の乗り加減が絶妙で、蕎麦に絡むとこれまたとてつもなく美味。彼が「病み付きになりそうっ!」と言っているのを、実感。。。
そして、美しく透明感のある蕎麦に芥子の実の散った、「芥子切り」。
たおやかさ加減はせいろそのまま。いや、さらに繊細さのあるもので、こっちはさらに蕎麦の甘みが強い。ふわり~として、後から芥子の香ばしい風味が追ってくる。いいねぇ、この芥子切りも。。
そして、最後に中太・・いや、しっかり太打ちの「深山」。
挽きぐるみの蕎麦で、やや色も濃い、かなり太めの蕎麦。
しっかりとした腰で、かみ締めると、じっくりじっくりと蕎麦の風味が感じられる。んんん~・・、この蕎麦で暖かい蕎麦を食べてみたいなぁ。。
蕎麦湯は、急須で。
ナチュラル?別製?
滑らかにやや白濁した蕎麦湯も、クリーミィーさを感じさせる美味しく熱々のもの。
(鴨汁で割ってが、これまたすこぶる美味しさ!)
蕎麦汁もたっぷり出して頂いたので、これもたっぷり頂いて・・、はぁ~・・、すっかり大満足っ
帰りしなお聞きすると、今日の「深山」は、新そばで生粉とのこと。
せいろも、明日から(!)新そばになるそうで、新そばの時期はつなぎも1割弱で・・と。(夏場は二八)。いやいや、今日の蕎麦でも十分に美味しかったのだから・・、これは、新そばのせいろもぜひとも頂いてみたいもの。
しかし・・、ここの鴨汁には、私もはまりそう~。
打ち場では、早くも夜のためにか、蕎麦を打ち始めている。。
久々の(2日ぶり?)の蕎麦に、すっかり大満足。本当にご馳走さまでした~
ここも、又、是非来たいな・・・。
*お品書き
せいろ、深山 840円、そばとろ 1,260円、天付きせいろ 1,890円、鴨せいろ 1,155円
かけ 840円、花巻 945円、なめこ 1.050円、月おぼろ、親子 1,155円、
三色そば 1,260円、二色 1,050円、
からすみ、板わさ、味わらび、空豆、枝豆 各630円、鴨燻製、鴨焼き 1,470円、
そばがき 840円、茶碗蒸し 790円、そばがきしるこ 735円など
白鹿、山田錦 630円~
禅味手打そば 「山 禅」
練馬区桜台6-27-6
03-3994-1698
11:00~15:00 / 17:00~20:30
火曜定休
P4台
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少ししてかけると2時半になると準備の札にするとたたみかけるように婆さんが話すが、暇で早く休んだんだな。きっと
電車賃金かえせ
私も、すごくそう思います。
素敵な、そして美味しいお蕎麦屋さんの宝庫だと・・・。
長谷川様も、美味しいお店、見つけられたら、是非教えて下さい(^^)
下町育ちで小さいころから
浅草の尾張屋(もはやお袋の味です:笑)に行ってましたが、
桜台&練馬は美味しいお蕎麦屋さんが多いと思います~(^o^)
またサイトにお邪魔したいと思います。
・・・というと、お近くなんですね。
羨ましい~。。蕎麦屋酒のできる範囲とは。。
こちらの芥子切り、いいですよね~(^^)
鴨汁も、とってもよかったです。
芥子切りが酒のつまみnさいこーでした。
な~んて。
でも、今又訪れたら、なつかしさもあっていいかもしれないですよん。
一度住んだ場所って、やっぱり特別な場所なんですよね・・
そういえば山 禅の看板、よく見かけました。
あの頃はとりわけ蕎麦好きでもなかったので全くスルーしてたんですが。。惜しいです。
ううむ、ちょっと私が行っていたころよりも前ですねぇ。
私も、ほんっとひっさしく(10年くらい)行っていないので、最近のことは分からないですが、鍋、あったかしら??
お蕎麦は、やや太めだった記憶です。
雑誌の記事を見る限りだと、内装もちょっと変わったみたいですし・・・、ううむ。
はい、ややこしいです。代変わりしたみたいですし、ねぇ・・
経堂は昔と今とで経営が変わったのでしょうか?
昔(20年以上前)は太めで田舎っぽい感じ。また太いうどんを使った「鴨浄撰なべ」が名物、当時は禅味会でした。
いつしか営業時間が変わって行き難くなり、今は普通の営業時間でそばも細めのものですね。いつ禅味会ではなくなったのかも知りませんが、ややこしい。
いや、ゴマがかかってる「せいろ」は、彼のだったので、私は分からないんです・・。
三色の方にはかかっていなかったもので。
初めて伺いましたが、あの雰囲気、いいですね。
「ろ」さんも、ちょっと気になっているお店です。(埼玉の本に出てますね♪)
是非、行って見たいです!
いやはや、よかったです。あの雰囲気。
車でなければ・・、と思った次第。
それはそうと、えっ????「経堂」って禅味会だったんですかっ?
昔あのすぐそばに住んでいたんですよ・・。
あと禅味会がらみで埼玉県児玉郡児玉町金屋にある「ろ」という店も僕のお気に入りなんです。
お味の程はいかが?
石神井川の桜もいいんですね♪
それは、是非、見てみたい・・。
そう、個性的なお店で、よかったです。
ほかの禅味会のお店も、訪れてみたいです。
桜の季節には、近くの公園や石神井川の岸辺はそれはそれは見事です。
是非、再訪を。
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