日比谷線で移動途中、降り立った広尾は、
ざあざあと足元を濡らす冷たい雨。
うっそうと茂る有栖公園の木々は、
雨に塗れ緑が一層深く、
眺めながらゆるい坂を上ればもうすぐ。
通りに面してすっと建つ、
コンクリ壁に包まれたシックな佇まい。
思えば10年ぶり、懐かしい… 。
広尾 「蕎麦匠 たじま」
扉を開き入った店内は、しっぽりと落とされた照明に、
柔らかな空気が体を包み心地よく、
すぐに花番さんに通されて…、
冷たい蕎麦に、温かいそば、
「天丼」に「天丼とそば」などある中から、
ほとんどの人が頼んでるのは、「お昼の献立」 。
久しぶりのお店、食べたいのは「もりそば」。
ならば私も「お昼の献立」を、
「鶏そぼろ丼」で、早速注文~。
頼めば程なく、目の前に置かれた、
小鉢の「胡麻豆腐」に、「香の物」と「鶏そぼろ丼」。
もっちりとしてとろ~り、
胡麻の優しく滋味な甘みが広がる、
この「胡麻豆腐」が、うっとりする程美味しい 。
味わっていれば程なく、お蕎麦も到着。
笊にふわりと盛られた蕎麦は、瑞々しい細切り。
ふわりと広がるふっくらとした香りに、
心地のいい腰に、喉越し爽やか、
清々しく、手繰る毎にじわじわ広がる穀物の甘み。
きりっとした辛口の汁が、蕎麦の甘みを引き立て、
そっと浸した蕎麦はするすると喉に落ちていく。
そうだ、これが「たじま」さんの蕎麦だ…。
昔の記憶が思い出され、
懐かしさに胸いっぱい 。
ほのかに濁った蕎麦湯を注ぎ、
しみじみと汁を味わって・・・
丼の中でも大好きな「そぼろ丼」。
甘さを押さえた鶏そぼろに、鶉の玉子。
そぼろがたっぷりなのが嬉しい 。
大根にパプリカの糠漬け、
葉唐辛子の佃煮もいい、
美味しくぱくぱく、きれいに完食~。
ご馳走様でした~。
広尾でこのセットはお得すぎ、
世間が落ち着いたら、又ここでしっぽりと、
蕎麦前を楽しみたいなあ 。

「蕎麦匠 たじま」
港区西麻布3-8-6
03-3445-6617
11:30~14:30 / 17:30~21:30
日曜定休
2010年 5月29日 お料理いろいろ「もりそば」「冷かけじゃこおろし」
2008年 4月30日 野菜料理に舌づつみ、「もり」「玉子とじ」「鰊そば」
2007年10月 9日 「焼き椎茸の酒盗和え」で一杯、「もりそば」
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