2時をとうに回っていても、テーブル席は満席、
カウンターの端に腰を下ろし…、　



置かれた、季節のお酒の品書きを手にし、



新潟　「緑川」　純米うすにごり酒



ふわりと柔らかくすっきりとしたお酒に、
充ては、「糠漬けとアボガドのマリネ」 。

糠漬けされた野菜の甘みにアボガドがとろり。
程よい酸味にブラックペッパーが味を引き締め、
なんて見事な組み合わせ 。

お酒もお変わり、
佐賀　「天吹」　純米吟醸　酵母なでしこ
ほっこりとしたひと時を一人楽しんで…



お蕎麦は、久しぶりに「つけとろ」を。



笊にふわりと盛られた蕎麦が美しい 。
富山県南砺　在来種



手繰った箸先からふっくらと豊かに香り、
きりっとした腰に、すっと落ちる野越し軽やか、
小豆に似た香ばしさに甘みが口いっぱい 。



そのままでも美味しい蕎麦を、
ぷくぷく泡立つとろろが又たまらない。



メレンゲが絡まったような心地のいい食感に、
添えらえた海苔で磯香を楽しみ、
も〜う一気、あっという間に笊は空 。



蕎麦湯はほんのり濁り、
注いだとろろ汁が最後のご馳走。
すっかり飲み干し、余韻に浸っていると…、



今日丁度届いたばかりだという、３本のお酒。

「良かったら飲み比べてみませんか」と、
岡山の農家さんが育てた酒米を、
三つの蔵で醸した、三種のお酒 。



これがびっくり！。
同じ酒米とは思えないほど、
「乾坤一」は乾坤一らしく、きりっと、
「写楽」は写楽らしく、ほんのり甘く、
「出雲富士」は出雲富士らしく力強く、

ぞれぞれの風土に水、酵母の違いだろうか、
あれこれご主人と話すひと時も楽しい、
素敵すぎる午後のひと時に。

ご馳走様でした〜

繊細に作られた料理に、洗練された蕎麦、
そこに流れる温かな空気が心地いい。
「しらかめ」さんは、やっぱりいいな〜

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