丁度昼時、扉を開いた店内は心地よく賑わい、
にこやか丁寧に迎えてくれる花番さん。
通されたのは、ゆったりとしたカウンター。



テーブルには、魅力的な「お昼の限定メニュー」。
人気NO１との「選べる天ご膳」に、
「お造り膳」に「鴨御膳」。



「かき揚げ御膳」に「すき焼きご膳」、
「親子煮ご膳」に「角煮ご膳」、

どれも美味しそうで迷うけど…、
久しぶりの今日、やっぱり「天御膳」を、
選べる天ぷらは「帆立」で注文〜 。



頼むとすぐ、目の前に置かれたご膳の一式。



風味豊かな「自家製豆腐」に、



出汁と合せた「とろろ芋」、



程よいとろみのついた「白菜の肉餡かけ」に…、



福井「九頭竜」の熱燗一合 。



目の前で次々に盛られていくご膳は、
どれもこれも美味しそうで、
うっとりと眺めていると…



う、嬉しすぎるサービス、
筍に目がない私に、今年初の「焼き竹の子」がっ



熱々の筍は、しゃきっと弾け瑞々しく、
ふかっと湯気立ち、じわっと滴る、
トウモロコシに似た甘みが口いっぱい。

なんて濃い味わい、美味しいぃぃ〜 、



・・・と悶絶しているところに、天ぷらも。
絶妙なレアに揚げられた、立派な帆立貝柱 。

さくっと軽やかな薄衣に、
しっとりジューシー、こりゃ旨い 。



続いて、「新玉ねぎ天」。



透け透明な玉葱の、瑞々しく蕩ける甘みに、



さくっと零れ春の香りが広がる、
新潟直送の美しい「フキノトウ」、



立派な椎茸は、秋田直送。



噛んだ瞬間に滴る、椎茸エキスがたまらない 。



そして、再び「帆立」が登場〜 。



先の帆立より、やや長めに揚げた帆立は、
独特の繊維感をしっかり感じ、とても、とても甘い 。

天ぷら担当、鶴岡さんの天ぷらは、
本当に素晴らしい 。



そして…、いよいよお蕎麦。
今日のお目当て、
期間限定、「五島列島の生あおさ蕎麦」 。



お声かければ程なく、目の前に届いた丼は、
揚げ玉とあおさの美しいコントラスに、
ふわ〜と広がる、うっとりとする磯香。



早速すすった汁の美味しい事 。

すっきりとして柔らかな出汁に、
海苔とは又違う、上品なアオサの磯の香り。
しばし蓮華が離せない。



その中に浸る蕎麦は、繊細な細切り。
汁に浸っても心地のいい腰があり、
ほろりと喉に流れる心地の良さ。

にわか温まった蕎麦の芳ばしさといい、
「汐見」さん、温蕎麦も、とても美味しい 。



ふわっとして蕩ける生アオサ、
そこに、さくっさくの揚げ玉のコクが合わさり、
手繰る毎に美味しく、も〜うあっという間。



ふっくらと炊かれたご飯に、
出汁とろろをかけてこれもぱくぱく 。



大満足で、完汁完食〜。



そして、嬉しい最後の甘味、
カリカリ蕎麦茶が香ばしい、
「蕎麦茶のババロア」　。

まるでコースを食べたかのような、
素敵すぎるお昼ご飯に。

ご馳走様でした〜

「汐見」さんも早くも５周年。
世の中が落ち着いたら、
是非又、夜のコースを頂きに来よう 。

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