暖簾を潜り、格子扉を開けば、
照明を落とした、しっぽりとした空気が体を包む。
すぐに迎えてくれる花番さんも親切丁寧。
通されたのは、ぐるりを見渡せる大テーブル。
静かに心地よく流れるJAZZに、
所々に置かれた骨董の家具に調度品、
壁には暖炉が灯され、座っただけで憩い度満点
青梅「喜正」の熱燗に、
充ては、定番の品書きに、
季節のお薦めもあり、
中から選んだ、「お酒の充て」(ハーフ)が美しい…
まるで宝石のような、きらきら輝く「柿なます」に、
滑らかな酒粕にキンっとした辛さがたまらない、
「山葵漬け」、
ふっくらしっとり、ほろほろと零れる、
「鰊煮」の美味しい事 。
ああ、一人寛ぐ「無庵」はやっぱりいい。
しばしどっぷりとこの空気に浸り…、
ずっとこうしていたいけど、ラストオーダー、
残念ながら「碾きぐるみ」はお休みで、
基本の、石臼碾き「せいろ」を 。
まず置かれた薬味の丁寧な設えに、
そっと口に含んだもり汁も旨い 。
そして、二つ山に盛られた「せいろ」が到着。
蕎麦が又美しい…。
「せいろ」でも、ヌキのホシ散る粗挽きそば。
手繰った箸先から広がる香りに、
きりっとした清冽さに、喉越しよく、
艶やかな蕎麦の残り香がふわっと抜けていく。
久しぶりに手繰った「無庵」の蕎麦は、
やはり美味しい…
蕎麦湯はさらさらと程よく濁り、
注いだもり汁の旨さをしっかりと味わって…
ご馳走様でした〜
入った時から帰るまで、
一切の落ち度のない「おもてなし」、
贅沢なひと時を頂ける、それが無庵。
ああ、やはり「立川に無庵あり」だ 。
「蕎麦懐石 無庵」
立川市曙町1-28-5
042-524-0512
11;30~14:30 / 17:00~21:30
日曜、第1月曜定休日 禁煙
お店のHP 品書きなど
2018年 6月20日 「季節の点心」他「せいろ」に「碾きぐるみ」
2016年 1月20日 雪の中の寛ぎ、居るだけで憩う贅沢なひと時
2013年 8月12日 「お昼の蕎麦遊膳」
2013年 4月 4日 「お新香」に「せいろ」と「挽きぐるみ」
2011年 5月24日 夜の無庵を堪能 「辛味おろし」「天せいろ」「挽きぐるみ」
2010年11月 3日 「漬物」に熱燗、「せいろ」に「挽きぐるみ」
2009年 3月11日 「無仙人の蕎麦遊膳」
2008年11月17日 「お昼の蕎麦遊膳」
2007年11月15日 「季節の点心」で蕎麦前、「生粉打ち蕎麦」
2007年 4月23日 「季節の点心」で蕎麦前、「せいろ蕎麦」
2005年 4月18日 「せいろ蕎麦」
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