宇陀を後にし、駅前のホテルで一休みして…、
今宵は、奈良の出雲、「だんだん」さん 。
奈良駅から近くの路地裏に、
夕闇にほっと明かりが灯る、
ちょっとカフェ風の温もりある佇まい。
出雲出身の亡きお父様の後を継ぎ、
母娘で店を守る、「出雲そば」を出すお店 。
奈良 「出雲そば 二代目 だんだん」
温かくお母さま迎えられ、
入った店内は、骨董の家具などが所々に置かれた、
アンティークモダンな心地のいい空間 。
ゆったりとした木のテーブルの座り心地よく、
今宵頂くのは、「本日のおまかせ」。
まずは、ビールで乾杯〜 。
添えられたお通しは、
まろやかな味わいの「味噌漬け豆腐」に、
コリコリっとした「鞍掛豆のひたし豆」。
続いて「葉セロリのスープ」。
とろりとしたスープは、玉葱の柔らかな甘みに、
セロリの風味豊かな、優し〜い味わい 。
奈良の地酒を筆頭に、ずらりと揃うリストから、
奈良の地酒 「山鶴」 純米吟醸 段違い辛口
「お造り盛り合わせ」は、
キハダマグロに活〆ヒラメ、
蕪の葉ソースを添えた「しらす奴」。
これに、醤油に添えて出されたのが、
珍しい二つのオリーブオイル。
「柚子山葵油」に「紫蘇山葵油」。
「柚子山葵油」を垂らしたヒラメは
山葵に柚香がふわっと広がり、これはいいっ 。
鮪には紫蘇山葵油をと、
それぞれ楽しんで…
続いて、これ又心惹く演出、
蕎麦粉の「牡蠣のガレット」 。
牡蠣を包んだガレットの美味しさと言ったら… 。
たっぷりとかかったチーズのコクに、
蒸した牡蠣の旨味が口いっぱい。
これにはやっぱりワイン〜 。
白ブドウを赤ワインの製法で造る、黄金に輝くオレンジワイン
「ル・ロール・ドン・ラ・ポー」
ここに、ワインにも合う一品、
「百合根と山芋のオーブン焼き」
たっぷりのバターで焼かれた、
山芋はしゃくりと滋味たっぷり、
百合根はほっくりほこっ、甘〜い
椀物は、「すだれ貝とヨロイイタチウオのお吸い物」。
赤貝に似た貝はぷりっぷり。
通称ヒゲダラ、ヨロイイタチウオは、
鯛に似て鯛より柔らかく、ほろっと身がこぼれ、
上品ななかに深い味わい、とても美味しい 。
最後は、豪快に盛られた天ぷら盛り合わせ。
ぷりっぷりの海老天に、
しゃきっと瑞々しい人参、
シルクスイートさつま芋は蕩けるように甘い 。
幾つかのお酒にワインを揺らして、
すっかりほろ酔いの素敵な蕎麦前に…、
最後の楽しみ、出雲の「割り子そば」 。
出雲そば独特の、玄挽き粗挽き。
出雲大東町産「信濃一号」
手繰った瞬間広がる、豊かな香り。
きりっとした腰に、チリチリっと口肌掠め、
深く香ばしい、野趣あふれる豊穣とした蕎麦の味。
これは美味しいっ 。
実に出雲そばらしく、しかも味わい豊か。
この蕎麦に、さらさらとしたやや甘めの汁がよく合い、
あっという間に一枚は空。
2枚目は、大根おろしに葱、削り節に生海苔の、
薬味の出番
さっぱりとした大根おろしに、この海苔が又旨いっ。
2枚目もするするっとあっという間。
あー、割り子蕎麦って、いいな〜 。
蕎麦湯は湯飲みで出されるのも出雲流。
ほんのり濁った蕎麦湯を、ゆっくりと頂いて…、
そしてデザート、「林檎のコンポート」
ふわっふわの、豆花(トウファ)のソースに、
しっとと甘い林檎に胸キュンうっとり 。
ひとつひとつ丁寧なお料理に、
奈々さん、お母さまの温かなもてなし。
心温もる、素敵な奈良の出雲に・・・、
ご馳走様でした〜
心に残る奈良での宵。
又奈良に伺える日が来た時には、
是非寄らせて頂こうっと 。
M&Aさん、Oさん、OTさん、ありがとうございました〜。

「二代目 出雲そば だんだん」
奈良県奈良市大宮町2-2-34
0742-30-6566
12:00〜13:00 単品のおそばと天ぷら
17:00〜21:00 夜のおまかせ
月曜、火曜定休
禁煙
お店のHP
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