今日は金曜日だ、…と思った瞬間電車に飛び乗り、
咄嗟に向かった、10年ぶりの柴又。
行きかう人々でにぎわっていた参道も、
人もまばらで、なんだか寂しい 。
それでも、店先を眺め歩くのは楽しく、
まずは、帝釈天に参拝をして…、
目の前にした途端に懐かしさがこみ上げる。
住宅街にふっと佇む、欧風の独特な佇まい。
壁にさりげなく飾られた、ご主人の遊び心、
「ソル・イ・ルナ」、太陽と月に心が和む 。
柴又 「蕎麦切り 日曜庵」
扉を開けば、ふわっと体を包む柔らかな空気。
吹き抜け高い天井の解放感、
照明を絞ったほの暗さの中、
静かに流れるボサノバの心地よさ…。
10年ぶりの懐かしさに、
蕎麦の実が浮かぶ蕎麦茶がとても美味しい。
ずっと座っていたくなるような空間で、
まずは蕎麦前
どんより天気で、ぐっと冷え込み手はかじかみ、
「米鶴」かっぱの熱燗を。
錫の酒器と共に置かれた小箱は、
「くるみちりめんの佃煮」で、これが旨い 。
充ては、迷わず「なごり雪」。
滑らかでシルキー、大豆の風味豊かな豆腐は、
まるでチーズのような濃厚な味わい。
そのままでも美味しいところに、
添えられたえごまオイルをたらりと垂らし…、
醤油をかけた豆腐は、甘みがぐわっと増し、
まるでスイーツのよう 。
ちりめんじゃこを乗せて食べても又旨し。
しばしゆるりと楽しませて頂いて…
いよいよ、楽しみなお蕎麦、
「粗挽きそば」と迷うけど、
今日は「田舎せいろ」が食べたい 。
頼めばすぐ、目の前に置かれた蕎麦の美しさ…。
極々繊細な細切りながら、
びっしりと蕎麦のホシ散る、溢れるばかりの穀物感。
手繰った箸先からふっくらとした香りを放ち、
細くてもハリのあるしっかりとしたコシに、
口肌をざらりと粒がかすめる快感。
3年熟成させたとは思えない、
フレッシュ感に、香ばしさが口を満たす 。
そっと塩を添えると味わいはさらに増し、
濃厚な汁が、又この蕎麦にぴたり。
葱にこんもりと盛られた辛味大根と、
薬味もまるで芸術品のよう 。
濃厚な汁におろしを加え、
キンっとした辛味が蕎麦の甘みを引き立て、
…と、気付いたら笊は空〜 。
とろとろ濃厚な蕎麦湯で、
しばし余韻を楽しんで…
ご馳走様でした〜
10年ぶりの「日曜庵」に再び魅せられて…。
又、「粗挽きそば」も頂きにこよう

そば切り 日曜庵
東京都葛飾区柴又7-13-2
03-5668-0084
11:30~18:00(売り切れ仕舞い)
金・土・日営業
禁煙
2010年 8月 4日 「粗挽きそば」に「涼みそば」
2010年 7月30日 「なごり雪」に、限定「粗挽き蕎麦」
2005年 9月 2日 「田舎そば」
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