年末に伺った「年末翁の蕎麦会」で、
紹介して頂いたお弟子さんが、
新年早々、森下で独立オープン〜 。
森下駅から程なくの清澄通り沿いに、
ほっと心が和む、仕舞屋風の佇まい 。
森下 「ふかがわ翁」
扉を開き入れば、カウンターがすっと並ぶ、
粋でシンプルな心地良さ 。
ご主人の暖かい笑顔に迎えられ、
待ち合わせてた友人の横の椅子を引き、
まずは、駆け付けビールで乾杯〜 。
置かれた品書きは、
お酒も、一品料理も思っていたより豊富 。
頼んでくれていた「板わさ」は(デフォは4切れ)、
ぷりっとして旨みのある、上質蒲鉾、
「焼き味噌」も翁伝承、柔らかな味噌味に、
ふっくらとして具沢山、いいなぁ
焼き味噌にはお酒、
石川 「菊姫」 純米酒「先ず一杯」
追加で頼んだ、「メヒカリのから揚げ」は、
小ぶりで骨感全くなく、さくっと軽やか、
ほこっとほどけ広がる淡泊な旨み。
んー、これ美味しいっ
「白菜漬け」ももちろん自家製、
さっと漬けた白菜の甘みに、
ほのかな酢に、唐辛子が利き、これも旨し
最後は、豪華に盛られた「天ぷら盛り合わせ」。
さつま芋にヤングコーン、
シシトウに茄子、椎茸と、どれも瑞々しく、
3切にされた穴子天は、
さくっと衣香ばしく身はふっくらジューシー、
海老はぷりっと弾力があり甘〜い、
どの天ぷらも見事、とても美味しい 。
ほのぼのとして和やかで、
初めて来たのを忘れる程の居心地の良さに、
心地のいい蕎麦前を楽しんで…、
お蕎麦も、冷たい蕎麦、暖かい蕎麦と揃う中、
私は「お好みで」の玉子付けて、
3人そろって「ざるそば」を 。
笊にはらりと盛られた蕎麦は、
ピシっと角立ち瑞々しく、
見るからに香り立つ凛々しい細切り 。
手繰った箸先から広がる香りに、
きりりと〆った気持のいい腰に喉越し清涼、
喉元から香ばしさが込み上がる。
旨いっ、まさに翁を継承した、
江戸の良き、粋な蕎麦 。
出汁まろやかなもり汁も旨し、
これに玉子を入れ絡めてと… 、
あっという間に3人ぺろり。
追加で、気になった「冷たい葱そば」を。
これが飲んだ後にも嬉しい、
茹でた九条葱が盛られた「冷かけそば」。
注がれたかけ汁は琥珀に澄み、
鰹出汁芳醇な、すっきりとしてまろやか、
いつまでも啜っていたくなる旨さ 。
この汁に蕎麦はキュっと〆り、
しゃりっと柔らかな九条葱の甘みを絡め、
も〜う箸が止まらない 。
こうなったら温かい蕎麦も、と…、
中から「豚そば」を 。
はぁ〜、この汁が又染みるぅ〜 。
優しい甘汁に豚の旨みがたっぷりと染み、
蕎麦は淑やかに汁と豚肉とに寄り添う。
これも3人でとりわけ、すっかり汁まで飲み干して…、
はぁ〜、大満足。
ご馳走様でした〜
今少なりつつある、蕎麦屋らしい蕎麦屋。
料理もお蕎麦も素晴らしい、
今度は、昼間にもふらりと訪れようっと 。

「ふかがわ 翁」
江東区常盤2-12-12
03-6659-2294
11:30~15:00 / 17:00~20:00
火曜定休
禁煙
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