気持ちよく晴れ渡った、旅行二日目。
今宵の宿、日本三名泉の下呂温泉へと向かいながら、
お昼は、又伺いたいとずっと思い続けていた…、
あの時の感動が蘇える、
通りに面して穏やかに佇む、10年ぶりの助六さん 。
関市 「そばきり 萬屋町 助六」
開店間もなく、暖簾をくぐり入った店内は既に満席。
それでも手際よく、さ程待つことなく通された、
大テーブルの一角。
迎えてくれた女将さんの優しい笑顔に、
格子の窓から差し込む日差しの心地よさ、
穏やかで温かみのある空気が体を包み…、
ああ…、座った途端に心寛ぐ 。
出されたお水がとても美味しい。
一気に飲み干し、品書きを手にし…、
見るまでもなく私は「田舎」を、
彼はちょっと悩んで「ざる」に、
「一品料理」も何かと…、
「季節の天ぷら」の、今が旬「天然舞茸」の天ぷらも 。
まず届いた「天然舞茸の天ぷら」は、
さくっと揚がり、齧った先からふかっと湯気立つ、
天然ならではの香りに、じわりと滴りジューシー。
…とほおばっていれば程なく、続いて届いた二つのお蕎麦。
な、なんて美しい…。
銀河の如き蕎麦のホシ煌めく、
透明感があり瑞々しい、神々しき繊細な姿は、
思わず息を飲む美しさ。
手繰った姿に再び見とれすすれば、
ちりっと掠める欠片のたまらない心地のよさ。
喉越し清涼、爽やかで香ばしく、甘みの余韻を残し…、
お、美味しい…、美味しい… 、
も〜う、感動で胸いっぱい
.
一方、彼の前の、蒸篭に盛られた「ざる」も美しい 。
ヌキの淡い色合いに、甘皮の欠片が透け、
上品でしなやかな腰に、しっかりと感じる穀物感。
ん〜、「ざる」も又美味しい 。
美味しいお蕎麦はあっという間。
もうちょっと…、食べたいナ 、
…と、これも気になっていた、助六さんの平打ち、
「円空なた切り」を追加で注文〜。
薄く幅広の、まるできしめんのような蕎麦は、
もっちもっちの噛みしめる蕎麦。
添えられたお味噌がよく合う。
噛む毎に味わいがあり、これもいいけど、
やっぱり私は「田舎」が好き 。
蕎麦湯はさらさらとした素の釜湯。
注いだもり汁がとても美味しく、
注ぎ注ぎたっぷりと頂いて…
ご馳走様でした〜
記憶以上に、助六さんの田舎に感激。
居心地もよく、花番さんのもてなしも温かく、
ああ、近ければ、絶対通っているなあ…

「そばきり萬屋町 助六」
岐阜県関市本町8-27
0575-22-2526
11:30~(売切れ終い)
金曜定休(不定休あり)
Pあり
禁煙
2008年 9月14日 「季節のお皿」「田舎」「ざる」
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