・・が!今日は、ちょっとウキウキ。ずっと行って見たいなと、思っていたお店でお昼を過ごそうと・・。
駅すぐにあるかわいらしい小路、「教会通り」にある、なんでも素敵なお店へと、どきどきしながら向かう。
・・・けど!なんって、今日は暑いのっっ?

そう遠くもないのに、すぐに汗だくになりながら、この小路からちょっと脇に反れると、ほどなくシックなお店が目に入る。


ごちゃごちゃとした通りの中で、この周りだけ違った空気が漂うようなお店。
「手打ち蕎麦 美舟」
白い壁の奥の、ベージュの暖簾をくぐろうとすると、すぐ右手に打ち場。いい感じだ・・・

丁度、男性3人が帰るのと入れ替わりにお店へ。
既にもうお客さんはなく、私一人となった広いとは言えないこの空間が、とても和やかに感じる。白木が全体を覆うような、開かれた小上がり、そして、ぽつんぽつんと素朴なテーブル席が3つ並ぶ。
シンプルだが、温かみのある空間。
この小上がりの感じが、なんだか、プチ「鷹匠」をなぜか思い出させるような・・。
優しく落とされた照明や、静かに流れるBGMが、外の猛暑を忘れさせてくれるよう。
とは言え、汗はまだやまず・・、
と、とりあえず生ビールを、咄嗟にもらっちゃう。
ま、ビールくらいなら、この後の用事にも差し支えないだろうと・・。(言い訳??)
充てには、なんっと酒盗が・・。
こ、これは・・
ビールだけでは、ちょっと寂しいので、「焼き味噌」をお願いする。
アルバイト?らしい花番さんに、女将さん?らしき女性が、指示してるのがちょっと聞こえ、この女性が作っているらしい。
ほどなく出された蕎麦味噌は、木の葉のお皿に盛られて。
蕎麦米が時々当たる蕎麦味噌は、いい加減の味。ほどよい焼き加減といい、これはイケル。ときどきしっくりくる歯ごたえを感じ、もしかしたら、挽肉が混ぜ込んでいるかも・・。
いやぁ、これは日本酒にいいなぁ・・。(でも、今日はがまん・・)
暑さをなだめるように、ゆっくりとビールと焼き味噌を頂き、すっかり落ち着いた心地に。
相変わらず、お客さんは私のみだけど、じっと見られことがなくほっといてもらえるのがうれしい。
さてさて、そろそろお蕎麦を・・。
こちらのお蕎麦は、「せいろ」と「田舎」の二種類。品書きを絞ってるあたりに期待を感じる。田舎にも興味はあったが、とりあえず「せいろ」を頂いてみようと、花番さんを呼んでお願いする。
追い打ちかな?途中から打ち場に入っていた女将さんが、すぐに戻ってきて厨房へ・・。そして、水を切る憐憫とした音がし、目の前に出される。「福島会津産の蕎麦」
かなり細切りのベージュ色の蕎麦。きりりっとした切り口でそそられる。思わず顔を寄せると、蕎麦の香りが豊かに香る。
まずは・・と、そのまま。
細切りながら、しっかりとした腰を持ちながらしなやかさのある蕎麦。するすると喉越しがよく、それをかみ締めていくとふわりと蕎麦の風味が広がる。それが・・、だんだんと甘みへと。
水切れもよく、こんなに細いながらも、からまることがないのはうれしい。
笊が下げ底なので、見た目以上に量もあり、これはなかなか満足な蕎麦。ただ、私的には、もう少し太めでもいいかなぁ、とも。
つゆは、甘さを携えたしっかりとしたもの。舐めてみて、ちょっと甘いかな?と思ったが、薬味のしっかり絞られた大根おろしを加えると、すごくいい感じに。かなり辛めの大根おろしで、山葵はないのだが、このおろしとつゆが交わったバランスが非常にいい♪
すっかり満足しながら食べ進めてしまう・・。
頃合を見て出してもらった蕎麦湯は、ナチュラルだが、蕎麦の風味のあるもの。熱々のこれをつゆに薄めると、これが旨い。(けど、また汗が・・っ)
しばし、余韻に浸った後でお勘定を。
花番さんに、「つなぎはどのくらいで・・?」と尋ねると、分からないらしく、再び蕎麦打ちをしている女将さんを呼んでくださる。
ちょっと、あったかみのある女性。この女性もなんだかとても素敵♪。
手をちょっと休めて話して下さる微笑みになんだか親しみを感じちゃう。
二八で打っているとのこと。そして・・、こちらも浅草の「蕎上人」さんで修行したとのことで、「一茶庵系です」と自信を持って答えてくれた姿がなんだかとても好感で・・。
又!来よう♪
なんって言ったって、休みをとることもあるにせよ、中休みなしのお店は、とにかくうれしい。ぜひ、次回は、ゆっくりと蕎麦前を頂いて・・、田舎を頼んでみたいな。。わざわざ、「かけ」「田舎のかけ」って出されてるくらいだし、「かけ」にも興味が・・。
ふぅぅ、ごちそう様でした・・。今日は訪れてみてよかった・・・。
で、帰りに・・、Manoaさん御推薦の「さとうコロッケ」さんに寄ってみようと思ったら・・、お休みでした。。ザンネンっ。
*お品書き
せいろ 900円、田舎 900円、そばとろ 1,300円、鴨せいろ 1,500円、
冷やし鴨南 1,700円、かけ 900円、山かけ 1,300円、鴨南蛮 1,500円
酒肴三種 1,000円、焼き海苔、焼き味噌、板わさ 各600円、厚焼き玉子 800円、
鴨ロース 1,300円、野菜天ぷら 1,500円、季節野菜の煮物 800円
久保田、夜明け前、東北泉、雪鶴、三十六人衆、雪の茅舎、貴、香住鶴 900円~
「手打ち蕎麦 美舟」
杉並区天沼3-29-16
03-5397-2207
12:00~20:00
(16:00~17:00休憩の場合あり)
月曜休 禁煙
- 関連記事
-
- 永福町 「黒森庵」 (2007/03/08)
- 高円寺 「信濃」 (2007/03/07)
- 東高円寺 「まん月」 (2007/02/17)
- 浜田山 「安藤」 (2007/02/02)
- 永福町 「黒森庵」 (2007/01/30)
- 井荻 「みわ」 新そばの粗挽き (2006/11/08)
- 阿佐ヶ谷 「道心」 (2006/08/21)
- 荻窪 「美舟」 (2006/07/26)
- 井荻 「みわ」 冷やかけ (2006/06/29)
- 井荻 「みわ」 (2006/03/02)
- 西荻窪 「鞍馬」 (2006/02/10)
- 阿佐ヶ谷 「道心」 再び・・・ (2006/02/01)
- 荻窪 「グロッケンシュビール」 (2005/12/22)
- 井荻 「蕎麦 みわ」 (2005/12/09)
- 南阿佐ヶ谷 「道心」 (2005/12/05)
そうだったのですか…、
知らなかったので、ものすごくびっくりです。
それまでに、最後に訪れてられれば、・・行っておきたいです。
ちょこちょこと通っていたお店がなくなるのは、とても寂しい事。さちこさんのお気持ち、痛いほど感じます。
又、ぜひ、遊びに来て下さい。
そして、又何か情報あったら、教えて下さい。
こちら、8月末で閉店とのこと…
荻窪では常にこちらに伺っていたので残念で、思わず検索してたどり着きました。
すてきなBlogですね。
また来させてください。
荻窪付近で他おすすめのお店を参考にして開拓します~!!
私も又、ゆっくりと訪れてみたいと思っているところです。
とても気さくなご主人だったのを、よく覚えています。
又、荻窪にいらっしゃったら、ぜひ、
一人で、のんびりとできそうなお店でした。
昨日店の前まで行ってみましたが、ちょっと入る勇気が無くてそのまま帰ってきました。
素敵なお店みたいですね。
今度、荻窪に行った時には入ってみます。
大変参考になりました。
ありがとうございました。
ま、それはそうと・・、
ええ~・・あそこでやるのは、まだちょっと、私には敷居が高いですっっ。
うらやまし過ぎです。
こんどは荻窪駅前の鳥元で、昼コップ酒をやっちゃってください。
ps:居酒屋書いてるのを拝見しました。
→ yuka (05/23)
→ yuka (05/23)
→ yuka (05/23)
→ chameleon_arms (05/23)
→ chameleon_arms (05/23)