週末の昼時とあって、店内は大賑わい。
何人か待つ人があり、我々が待っている間にも、
次々に入ってくるお客さん。

閉店というのもあるだろうけれど、
地元で愛されてきたのがよく分かる… 。

てきぱきと動き回る花番さんも気持ちよく、
ようやく通されたのは、二階の広々としたお座敷。



お茶ではなく、コップにお水というのも昭和チックで懐かしく、
置かれている品書きを手にとると、
セットものが、がぜん充実。




写真は全部「うどん」だけど、
どれもお蕎麦に変更可能のようなので…、

私は、うどん（そば）に、野菜の天ぷらと五目御飯の、
いろいろ楽しそうな、「冷し甚五郎うどん」に決め、



あれこれ迷っていた彼も、
「やっぱり『かつ丼』かな」と決め、ようやく注文〜。



待つことしばし、届いた二つのお盆の、
「甚五郎うどん」が何だか豪華 。



蕎麦は、小さな蒸篭に盛られ、
確かに…、以前（10年くらい前）とは違い、
見るからに分かる、手打ちのお蕎麦 。



角立ち、腰もしっかり喉越しもよく、



薄めで甘めの汁にじゃぶっと浸し手繰れば、
何々どうして、悪くない、というか、
難しい事ヌキの、日常の美味しいお蕎麦 。



しかも、彼の「かつ丼」もど〜んと立派。



ご飯もたっぷり、お肉も厚く、
揚げたてのサクサク衣のかつ丼で、
「昔ながらの旨さだなあ…」と、彼はガシガシワシッワシ 。



野菜の天ぷらは、南瓜に茄子、さつまにピーマン、
カニカマ天がちょっと嬉しく、
衣はさくさく、天ぷら美味しい 。



五目御飯は、ちらし寿司、
これもつつがなく、女性に程よい量で…、
二人満足なお昼ご飯に。

ご馳走様でした〜

38年間、ご苦労様でした。

ああ…、こう何気ない、普段の顔してふらりと入れる、
そんなお店がなくなっちゃうのが何だかとても寂しく、
もっと来ておけばよかったなあ、と…

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