さて夕方となり…、電車に乗り込み、京都は伏見へ 。
2年前、「一東庵」のイベントでお会いしてから、
ずっと伺いたくていた、念願の「いまふく」さん。
京阪線藤森駅から歩くこと数分、
通りに面してふっと佇む、
漆喰の壁に木の扉、そっとかかった小さな暖簾が愛らしい 。
扉の横には、独特の蕎麦の明記。
産地に品種、さらに生産年度までも記され…、
なんと、今日打たれているのは5種類っ! 。
これだけの種類を打ち分けながら、
きちんと種物があるのもすごい 。
京都伏見区 「手打ち蕎麦・鮨 いまふく」
笑顔のご主人に女将さんの笑顔に迎えられ、
ようやくお会いできた、それだけでが胸いっぱい 。
しかも、10年ぶりの再会、辛汁さんに、
京都のドクター月先生まで来て下さり…、
早速まずは、乾杯を 、
底のない独特のグラスに注がれた、
ガージェリービール樽生で、
「いまふく」さんに、
そしてこの再会に、嬉しい乾杯〜 。
さらに感激、テーブルには、
丁寧に綴られた「唎き蕎麦コース」の、
今日の為の「献立て」が 。
眺めていればすぐ、
まるで宝石箱、魅力的な「酒肴盛合せ」 。
「桜海老の海老パン」が美味し〜い 。
パンはさくっと軽く、
盛られているのは、まるで桜海老真丈。
そのままでも味の濃い、
栃木益子産の「ミニ蕎麦がき ばちこ添え」に
脂の乗った、「金目鯛西京焼き」 。
「かすみ鴨舌のトマトソース煮込み」に、
「京都産鹿肉と蕎麦の実のパテ枝豆ソース」。
お肉はほろほろ、これも旨いっ 。
「本マグロのほほ肉タタキ」に、
ぱりぱりと香ばしい皮目がたまらない、
「ぐじ鱗焼き 黄金柑ソース空豆添え」、
大好物「穴子の煮こごり」に、
甘めの玉子焼きは私の好み、
刻印のされた「いまふくの玉子焼き」と…、
どれもこれも、お酒が進んで仕方な〜い 。
栃木 「鳳凰美田」 本吟生詰め
広島 「海風土(シーフード)」 白麹 純米
大阪 「秋鹿」 純米吟醸無濾過生
伏見 「蒼空」 純米酒 美山錦
幾つものお酒で楽しんだところに、
蓋つきの器で出された、
「蕎麦の実餡の茶碗蒸し」(蕎麦がき入り) 。
トッピングされた雲丹に、ぷるぷる玉子、
ここに「蕎麦がき」が絶妙の組み合わせ。
さらに、底にはふっくらとしたイサキまで沈みと…、
なんて贅沢な茶碗蒸し 。
途端、デフォの「蕎麦がき」も食べたくなって、
「蕎麦がき」(小)を追加で注文〜。
掻き立て熱々の蕎麦がきは、ふっくらと香り、
びっくりする程ふわっと柔らか。
も〜う、「いまふく」さんの蕎麦がき、ファンになっちゃう〜 。
さらに、「季節の品」から気になり頼んだ、
「鯛の子と鰊の炊いたん」。
ほろほろと零れる鯛の子にうっとり、
しゃきっと瑞々しい京都産の竹の子に、
白子はとろりとミルキィー、たまらな〜い 。
三重 「作」 純米大吟醸
ここに、すっと置かれた「竹筒」には、
元寿司職人のご主人、
これも楽しみにしていた蕎麦寿司がっ 。
きゅっと蕎麦で巻かれた「サーモン小巻」に、
〆鯖の蕎麦の押し寿司、
齧ってもも崩れない見事な巻きに、
酢の加減もよく、蕎麦が香る。
平目の手まり寿司は、写真を撮るのも忘れてぱくっぱく 。
静岡 「初亀」 純米吟醸
思う存分、お料理にお酒を堪能し…、
いよいよ、楽しみにしていたお蕎麦 。
まずは、「微粉」、神奈川秦野市産。
うっすらと緑がかかる美しい細切り、
手繰った香りの良さに、
草っぽさを感じる青みのある味わい。
二枚目、「等外」 茨城赤土村 一割玄入り
加水多めで打たれた軽やかさに、
ふわりと広がる日向の香り、
穀物の豊かな甘みが手繰る毎にじわ〜じわ〜。
三枚目 「粗挽き」 三重いなべ市 手挽き
ああ、なんて美しい…、
私の好きなヌキの粗挽き 。
蕎麦粒が描く麺線の、ぷるぷるとした食感に、
もちもちとしてかむ毎に甘く、
飲みこんだ瞬間、じんじんと鼻に響く味の濃さ。
このお蕎麦、愛おしい程に美味しい…
四枚目 「萌芽」 宮崎 高千穂
これも美しい、手間暇のかかった珍しい発芽蕎麦 。
ふっくらとした香りの良さと、
香ばしさの中から広がるシルキーな甘みは、
発芽蕎麦ならでは 。
五枚目、「熟成」 広島 神立高原町 手挽き玄挽き
5日熟成させた蕎麦だそうで、
独特のナッツの香り。(残念ながら熟成は苦手)
そして…、最後は「鯛そば」がっ 。
早速すすった出汁の旨さに思わずはぁ〜 。
蕎麦は、地元京都の京北町産、
温めてもしっかりとした腰があり、
汁をまとって尚、実に香ばしく、
ふっくらとした鯛をほおばり、
粒が零れる鯛の子をつまみ、
とろりと流れる白子をほおばりと、
手繰る毎に美味しく、すっかり汁まで飲み干して…
蕎麦湯はとろとろ濃厚〜。
もり汁が又旨し、注ぎ注ぎたっぷりと頂いて…、
最後の甘味は、「蕎麦の花の蜂蜜のプリン」。
最後の最後まで蕎麦を楽しんで・・・、
はぁ〜、素晴らしぎる「唎き蕎麦コース」 。
お二人の心の籠った料理に蕎麦に、
心に残る至福のひと時に。
ご馳走様でした〜。
ご主人、女将さん、本当にありがとうございます。
そして、辛汁さん、月先生ありがとうございました〜 。

「手打ち蕎麦・鮨 いまふく」
京都府 京都市伏見区深草町通町26
075-643-1958
11:30 ~ 14:00 / 18:00 ~ 21:00
月曜、第一火曜定休
禁煙
お店のHP
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いやその前から、辛汁さんのブログを読んでいて、
きになっていました。
他にもオススメのお店がありましたら、是非教えて下さい!
私もよくお蕎麦談義をしに行くのですが、オススメしようと思っていたお店です♪
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ yuka (11/25)
→ トマさん (11/20)
→ chameleon-arms (11/19)