朝もすっきりと目覚めた、京都2日目 。
ホテルで軽く朝食を済ませ…、
あそこもここもと、幾つも行きたいお店はあるけれど、
あの時の感動を想い出し、
どうしてももう一度、伺いたくなって…。
バスで向かった「大徳寺前」バス停から歩くこと数分、
日曜日なのでと、開店1時間前に到着したら、
さすがに一人も行列はなく、1番目乗り〜。
目にしただけで懐かしい、10年ぶりの「かね井」さん 。
京都市北区紫野 「手打ち蕎麦 かね井」
それでも11時を過ぎた頃から、ぽつぽつと人が訪れ、
いつの間にか後ろには何人もの列。
11時半丁度に暖簾が下ろされ、
「お待たせしました」と温かく迎えられ…、
選んだのは、あの時座った場所と同じ、
濡れ縁のすぐ横の、テーブル席。
丁寧に出されたお茶が美味しい。
優しく陽の光まどろむ景色を眺めていたら、
こうしてずうっと、ここに座っていたくなる 。
すっかり和み、ゆっくりと品書きを眺め…、
まずは蕎麦前 、
「店主おすすめ限定酒」から、奈良「篠峯」に、
充てに「季節野菜の揚げびたし」を。
程なく届いたお酒は、清らかな味わい。
ツンっと爽快な「山葵のかえし漬け」に、
さくっと軽やかな、「蕎麦チップ」に「粗塩」が添えられ、
これだけでも十分な酒の充て 。
ゆっくりとつまみ寛いでると…、
程なく届いた、「季節野菜の揚げびたし」。
南瓜に牛蒡、さつまにしめじ、
パプリカにレンコン、茄子に人参と、
さっと返しで和えた野菜を、ゆっくりと楽しんで…、
幾つかの種物も揃う「かね井」さん。
それもとても気になるけれど…、
やっぱりここでは迷う事なく、「荒挽きそば」を 。
もり汁に葱、山葵が置かれ、
あの蕎麦に又会える…と、胸が高鳴るのを感じながら、
鮫皮おろしで摺っていると…、
ああ…、これこれ、これっ、
なんて美しい、あの時と変わらぬ姿
透けるような繊細な細切りに、
粒同士が重なり合う、びっしりと散る蕎麦のホシ。
ふわっと広がる香りにうっとり、
ぼそっと口肌なでる、ゾクゾクとする穀物感に、
ふっと消え入る喉越しの軽やかさ。
口いっぱいに広がるふくよかな味わいに、
あの時感じた感動が蘇る
汁をつけるのも忘れ夢中で手繰り…
風味豊かな蕎麦湯を、
余韻に包まれながらゆっくりと頂いて…
やっぱり、「かね井」さんは素晴らしい。
そのおもてなし、醸しだす雰囲気、
心をも満たしてくれる、ひと時。
ご馳走様でした〜
胸いっぱいになりながら、
又ここで、こうして頂けた幸せを噛み締めて…。

「手打ち蕎麦 かね井」
京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
075-441-8283
11:30ごろ~売切れ終い / 17:00~売切れ終い
月曜定休
禁煙
2008年 3月 3日 「焼き味噌」「出汁巻き」「荒挽きそば」
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